『ジニのパズル』 「宣言」の部分に感動した

ジニのパズル』の宣言に感動しました。

宣言

今こそ立ち上がろう! 自分の為、未来の生徒たちの為に!

北朝鮮に住む人権・人命を踏みにじられている民の為の、世界中の拉致被害者たちの為の、命をかけて脱北した人たちの支援・応援をする為の、国際社会に目を向ける組織に我々がならなければ、罪深い金政権、その肖像画を飾る朝鮮学校への全ての批難は、我々生徒に「飛んで当たり前」の世のままだ。

我々は、金政権と共にはないと世界に示さなければならない。

金政権は遅かれ早かれ必ず崩壊する、しなければならない。その日には、朝鮮学校の生徒も今まで以上の批難・差別・暴行を受けることになるだろう。

世界が歓喜に縊れるなか、民族の美しい文化・芸術を守ってきた学校は崩壊し、生徒たちはまるで罪人のように生きていくことになる。そんな未来、私には耐えられない。生徒諸君には耐えられるのか。大人たちは、組織の言いなりである。

ならば学校中の肖像画は我々の手で外してあげようじゃないか!

朝鮮学校に通う生徒諸君。

「歴史」と聞いて昔の話のように感じる人がいるのならば、それは大きな間違いだ。

今の歴史は私たちが作っている。かつて、確かに在日朝鮮人・韓国人は被害者であった。しかし、我々がただの被害者であった時代は、とうの昔に終わったことなのだ。

北朝鮮はミサイルを発射した。大人たちは、「あれは人工衛星であった」と発言した。しかし、ミサイルであろうが、人工衛星であろうが、それは我々にとっては、どちらでも同じ結果となったことだろう。どちらにせよ、我々は、校内の水に毒を盛ったと脅され、唾を吐かれたに違いない。

本当に子供たちを守りたいのであれば、平和の為に戦うことを恐れる民族であってはならない。それは、我々生徒も同じことだ。我々は大人の言う通りに行動をし、人の命を何とも思わぬ人間の肖像画の前で、まるで拝むような姿勢で勉強をしている。

「昔からあった」「意味はない」「支持したことはない」「関係ない」。

それは確かに事実ではあるが、登校しないという選択肢を持っている限り、ただの言い逃れのようにも聞こえる。

一体、世界中の何人が信じるだろうか。

何故なら日本に住む私たちは反抗できる立場にあるからだ。

周囲と同じように流されて生きていく人間になってはならない。

声を上げること、行動することを恐れる人間になってはならない。生徒諸君よ、この状況から目を逸らさずに向き合おう。

今回のことで、今まで以上に北朝鮮への注目は集まり各国に緊張が走っている。今後、更なる批判も増えるだろう。そうすれば日本で一番に危険にさらされるのは、私たち朝鮮学校に通う子供、弱者である我々生徒だ。

そうなる前に、まさに今、行動に移さなければならない。

悩むのではなく考えるべきだ。想像すべきだ。

世界中の人間に見えていて、我々生徒に見えていないことは一体なんなのかを。

肖像画を外すだけで何か変わるのか、そう思う人もいるだろう。はっきりと言おう。

あるとないでは大いに違う。

そして、これは最初の一歩にすぎない。共に立ち上がろう。誰かの正義じゃない。己の正義を今こそ見つめ直そうじゃないか!

ジニのパズル』 P142-145

素晴らしい内容がてんこ盛りです。

生徒自らが先生に反乱を起こして肖像画をおろすような校内革命が起きたら朝鮮学校の未来も明るいですね。

朝鮮学校に通う子供たちの葛藤を描いた良書ですが、こういう意見が内部から噴出するようになれば北の暴君から朝鮮学校奪還する日も近いかもしれません。

 

ソルマジ公演から無事帰ってきたら、ウリハッキョ奪還革命でも開始したいところです。

しかし、逆に不思議なんですが、肖像画くらいサクッとおろして取り繕った方が色々都合が良さそうに思えます。

やっぱり幼い時からガッチガチの崇拝教育を受けて大人になってしまったから、日本人の感覚で言えば神棚を壊すくらいの罪悪感を感じてしまうのかもしれませんね。

まさに呪いと言えます。

無事朝鮮学校を取り返し、朝鮮学校周辺の人たちこそが一番熱心に北朝鮮の人権問題や、脱北者支援に積極的になれば、潰されていった総連の良心と言える人たちも報われるでしょう。

総連の良心の声はこちら。

私たちの手にほんとうの民族教育を取り戻そう!

もし、総聯中央が心ある先輩たちの提言を真摯に受け止め、改善・改革に取り組んでいたならば、今日のような事態にはならなかったことでしょう。

今まで出されてきた、民族教育の改善を要求する声は、総じて、ウリ学校から金日成・金正日崇拝のための教育を廃止し、真の民族教育を取り戻したいとするものでした。

しかし、総聯中央はこれらの要望に対し聞く耳を持ちませんでした。

多くの先輩諸氏は、「なんでもないさ、ウリ教育が変質したんだよ。学校の教室から乙支文徳将軍や李舜臣将軍の肖像画がなくなり(一九六〇年代後半)、組織内で金日成の唯一思想体系の確立が狂ったように叫ばれたころから、民族教育は事実上消滅したのだ」と言うのです。

いや、在日同胞の民族教育を金日成親子にかっぱらわれたと言うべきです。

このようにして、同胞子弟の民族教育は金日成親子に対する崇拝教育、すなわち北朝鮮の国民教育になりさがり、表の顔とは別に、その裏では金親子への忠誠心教育を推し進めてきました。

(中略)

私たちの未来が、民族の言葉と文字、文化を思いっきり学び明るい希望が持てるようにするため、金親子にひったくられ、政治の道具に利用された民族教育を、みんなの手に取り戻そうではありませんか!

『朝鮮総聯の改革と民族統一・志向会 第五報』より一部引用
『光射せ!第8号』に収録 P166-167

 

政治犯収容所には、二〇万名もの人びとが押し込められ。即決処刑はもとより、公開処刑の数は、金正恩が出て来てのこの一年間に、二〇一〇年の三倍に跳ね上がっています。連座制が敷かれ、人びとは「完全監視」の巨大な監獄のなかで喘いでいます。脱北後に中国で捕まり強制送還された女性たちは、堕胎・嬰児殺害の拷問を受ける地獄絵の世界が展開されています。

極寒の収容所で、千丈の地下炭鉱で、そして闇市場の片隅で名もなく殺され死んでいく人びとが、わが子であり、家族であり、同胞であって、どこの誰でもありません。

だというのに、いまなお一部の総聯幹部たちは、この現実から眼をそむけています、

わが子や肉親、親族、そして友人、知人を政治犯収容所で殺された人を持だない、総聯の古い活動家は一人もいないはずです。あのトンム(同志)や友人が、全部民族反逆者であり、スパイたちだったと言うのですか!

とんでもありません。私たちは、同志愛と友情を紙クズのように捨ててしまった、血も涙もない人間になり下がってしまったのでしょうか?

それともマインドコントロールされ、正と悪の判断がつかなくなっているのでしょうか!

(中略)

どうか、初心に戻り現実を直視してください。同胞の本当の願い、南北同胞の渇望する統一とは何なのかを考えてみてください。総聯はどう生まれ変わらなくてはならないのかを、いま一度真摯に考えなおしてください。おのずから結論と方向が見いだせるのではないでしょうか。

政治犯収容所を取り払い、北の地に人権を回復するためにも、わが総聯は、許宗萬現執行部を退陣させ、金正日政権から決別しなくてはなりません。

『朝鮮総聯の改革と民族統一・志向会 第十報』より一部引用
『光射せ!第8号』に収録 P182

こういう声を後押ししてこそ、リベラルであり人権派でしょう。

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