緊迫化の一途を辿るイラン情勢

イラン情勢がえらいことになってます。

イラン核合意はほぼほぼ破綻状態。

フランスのマクロン大統領がイランへ行っていますが、イラン寄りの姿勢で米国を説得しようとしたことろでオバマ大統領ならともかく、トランプ大統領がYesとは言わないでしょう。

新たに厳しい条件での核合意をする意思がイランにあるなら対話も始まるでしょうが、やりすぎなくらい親イスラエルの現トランプ政権では実りある対話は難しいでしょう。

それにしてもイラン情勢は凄まじい。

ペルシャ湾でタンカーがぽんぽん炎上するし、イエメンやシリアでの殺し合いは沈静化の兆しなし。

サウジの空港にビシバシ攻撃するイランの支援を受けるイエメンフーシ派。

恐ろしいな。空港にロケットぶち込むとは。

これが中東の日常ですからね。本当に笑えない。

これに比べたら朝鮮半島情勢がかわいく思える。

イギリスのイランタンカー拿捕にも驚きました。(参考記事:イギリス、EU制裁違反のイラン石油タンカーを拿捕 核合意問題へのメッセージか?

地中海の玄関口、ジブラルタル海峡でイランのタンカー拿捕ですよ。

ビビるわ。

イランがキレて(気持ちはわかる)、どんどん行動が過激になればなるほどEUはイラン寄りの姿勢を改めていくことでしょう。

イランからしたら悪いのは米国!と声を大にして叫びたいところでしょうが、「約束を守ろうとするイランと約束を破る米国」から「どちらも約束を守らない両国」になってしまっては、口ではなんだかんだと言ったとしても、行動上は伝統的な友好国かつ金持ちの米国寄りに変るでしょう。

米兵に犠牲が出ない限り、トランプ政権が軍事攻撃に踏み切ることはないでしょうが、厳格なセカンダリーボイコットを含めた完璧な経済制裁包囲網を敷いて、イランを追い詰めていくことは確実です。

イランはジリ貧。

米国という敵を前に、愛国心で国民を一つにできるのも最初だけでしょう。

戦前の日本のように「鬼畜米英!」と竹やりもって奮い立ったところで、長期間厳しい状況が続けば心も折れます。

個人的には、軍事的挑発は抑えて「私は核合意守ってますよ」というスタンスで耐え、時間を稼ぎ、民主党大統領誕生まで我慢する以外なさそうな気がします。

次の大統領選でトランプが再選する可能性は高いでしょうが、その次はおそらく民主党大統領でしょう。

イランが生き延びるにはその時まで耐えに耐えるしかないように思えます。