韓国軍を瓦解させるために北が仕掛けている工作の筆頭「戦時作戦統制権返還」。
文在寅大統領が北の戦略目標を達成すべき邁進しておられます。
任期中に戦時作戦統制権の早期返還を狙っているようですが、実現したらかなり危険。
「自分の身は自分で守る」と言えば聞こえはいいですが、「自分の身は自分で守る」体制が実現できてから戦時作戦統制権を返せばいいだけの話し。
準備不足の状態で、「戦時作戦統制権返還」を実現させられたら、チャンス到来と北朝鮮、とさらには中国が嫌がらせをしてくるでしょう。
次は、半島からの米軍撤退で、最終目標は韓米同盟破棄。
このステップを踏む間に、北はいきなり砲撃してきたり、艦艇を沈める。中国は韓国の領海で武装漁船で嫌がらせ。
米国を頼ろうにも、「おまえが米軍嫌いだって言って俺たちを追い出したんだろ?」と言われるのがオチ。
フィリピンから米軍が撤退した瞬間、中国がちょっかいかけてきたのと同じ状態になりそうです。
その第一歩である戦時作戦統制権返還、廬武鉉の失敗から学んだのか文在寅大統領の言い方が巧妙です。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は28日、「政府は戦時作戦統制権(以下、統制権)の早期還収を目標としている。韓国が統制権を持ってこそ、北朝鮮は韓国をより恐れ、国民は軍をより信頼するようになるだろう」と述べた。これは、文大統領が同日、京畿道平沢市の韓国海軍第2艦隊司令部で行われた「国軍の日」69周年記念式で、「統制権還収は究極には韓国軍の体質や能力を飛躍的に発展させる」とした上で語った言葉だ。
言い方がうまい。
統制権を返還すれば韓国軍の能力が飛躍的にあがり、国民を軍を信頼するようになる。
ほんとか!?
統制権返還しなくても、軍の体質や能力を向上させれなければ返還したところで無理でしょ!?
まぁ、三段階で返還のロードマップ考えてるそうですけど、第一段階でつまずきそうですよね。
<韓米戦時作戦統制権転換ロードマップ>
第1段階 基盤体制強化(2016-2018年):
現行の連合司令部体制の下、韓国軍主導基盤を構築
第2段階 運営能力拡充(2019-未定):
・韓国軍主導の未来指揮構造適用
・運用能力テスト
第3段階 基盤最終検証・転換(未定-2020年代初め)
・最終検証を通じた転換準備完成
・完全任務遂行能力テスト
第1段階でコケそう。
賭けてもいいですが、各段階が達成できてなくても文在寅は出来たと言い張ってころ路線を邁進することでしょう。
各段階を実現できなかったら軍の責任者に責任とらせてクビ。
後任に左傾化した反米的な人間で、自己保身の強いやつを据える。
出来てないのに出来ましたと言わせて、第1段階~第3段階までとんとん拍子で進める。
めでたく「準備不足状態」のままで、統制権返還。
きっとてんやわんやになることでしょう。
ゴタゴタしてる間は北朝鮮は安泰です。
米国が自国の兵士の命を韓国に預けるとも思えない。
在韓米軍が思いっきり縮小されるか、最悪半島から撤退してあとはご自由に、と突き放される可能性大です。
しなくてよい苦労をなぜしようとするのか。
本当に文在寅のロードマップ通りに事が運べば問題ないでしょうけど、まぁ無理でしょうね~。