レーガンの「悪の帝国」発言は、政治犯収容所の囚人に勇気を与えた

「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」の会員向け広報誌、『かるめぎ NO.65 2005.9.9』から、ソ連の収容所に収監されていたイスラエル人が、レーガン大統領のソ連に対する「悪の帝国」発言でとても勇気づけられた、という話しを紹介します。

2005年7月19日、アメリカの首都ワシントンで行われたフリーダムハウス主催の第一回北朝鮮人権国際会議での模様を伝えた部分です。

その次にこの会議の一番のハイライトともいえるのが、ソ連で収容所を体験した、元イスラエルの内務長官ナタン・ジャランスキー氏と、姜哲煥さんの対談でした。

その内容を紹介しますと、まず最初にジャランスキーさんが「姜哲煥さんの『平壌の水槽』(ポプラ社)を読んで、文化と歴史、背景は違うけれど恐怖の根本、そして抵抗のメカニズムはまったく類を共にすることに驚いた」と言いました。

続いて「私がソ連の強制収容所にいる時に一番嬉しかったのは、アメリカのレーガン大統領が、ソ連を『悪の帝国』と名づけた時だった。そしてレーガン大統領は、ソ連が自国民を政治犯刑務所を送り込んでいる間は、絶対にアメリカは、ソ連とは友好関係にはなれないという政策をはっきりした。そしてそれが、だんだんソ連の崩壊及び社会主義の崩壊に繋がった」と述べ「そして今でもまったく同じことが、北朝鮮の国内でも行われている。ソ連に対したのと同じような方法で北朝鮮を崩壊させるべきだ」というようなことをジャランスキーは言いました。

これを受けて姜哲煥さんも、「昔ヒットラーは毒ガス室で、数百万人を大量に殺していたが、北朝鮮の強制収容所では、たった50年間で既に数十万人が死んでいる」と。「21世紀の文明社会において、そのような場所は存在してはならない。これは人類の恥であり、このような問題も解決できない限り、国際社会において人権と自由を語ることはできない」と断言しました。

今回の会議は、6者会談の始まる前だったんですが、「アメリカ及び日本、他の国際社会が、北朝鮮の核問題だけに取り組んで、その他の人権問題を見逃してしまうと、まさにそれは金正日の狙い通りだ」と。「だから人権問題を、核問題と連携せずに強く人権問題を訴えて、北朝鮮のその国の体制を本質的に変化させない限り、これから国際社会の支援もやるべきでない」と、いう意味のことを発言しました。

かるめぎNo.65』 P9

  • レーガンの「悪の帝国」発言は強制収容所で、獣以下に貶められていた人たちを勇気づけた。
  • レーガンは、ソ連が自国民を政治犯刑務所に送り込んでいる限り、ソ連と友好国になることは不可能だと断言。
  • この断固たる姿勢こそが、全体主義体制の崩壊を促した力の源。
  • 北朝鮮はアメリカがソ連にしたことと同じやり方で対応すべき。
  • 北朝鮮の人権弾圧を放置することは人類の恥じであり、国際社会で人権と自由を語る資格はない。
  • 北朝鮮の核問題だけに言及し、人権問題を見逃してしまうのは金正日の思うつぼ。
  • 人権問題は、核問題とリンクさせず、人権問題として強く訴えていくべき。

 

さすがレーガン。映画会を共産主義の魔の手から救っただけのことはあります。

わがアメリカンドリーム―レーガン回想録』から読み取れるのは、ナチスドイツ時代のホロコーストという強制収容所への嫌悪。それを作りだす全体主義に対する嫌悪です。右翼的全体主義でもあるネオナチ的な風潮にも嫌悪していました。また共産主義も同じく全体主義だと批判しています。

反「全体主義」で、自由を大事にしていたことがレーガンの偉大なところでしょう。

従北汚染全開のうさん臭い左翼たちが、レーガンを偏狭な反共主義者で、赤狩りに邁進した戦争狂の人物かのように貶めようとしていますが、ありえない印象操作と言えます。この辺の執念は朴正煕をひたすら貶める韓国の従北左翼と相通じるものがあります。

ロナルド・レーガンは、一党独裁・秘密警察・強制収容所という狂気の「全体主義」三点セットを備えた相手との妥協はありえない、という常識を持った政治家です。

朴正煕が暗殺されずに、ロナルド・レーガンが間に合ってれば、今頃統一韓国が生まれていたのではないでしょうか?「ロン・ヤス・パク」時代が到来し、米日韓の三国同盟が締結されていたでしょう。

ソ連が北朝鮮を支えきれなくなって、バーター取引を停止してから坂を転げ落ちるように北朝鮮経済は悪化したわけです。そのタイミングで効果的な圧力をかけれていれば、東西ドイツの統一と共に、韓半島の南北統一もされていた可能性は高いと思います。

まぁ歴史に「たられば」を言っても詮無いことですが。。。

過去のことをあーだこーだ言っても仕方ないですが、効果的な手法は見習うべきでしょう。

やるべきことは北朝鮮の人権問題の啓蒙だと思います。

そして、北朝鮮の人権弾圧は、日本の朝鮮学校の子供たちにも、その魔の手が伸びているわけです。

北朝鮮の人権問題の解決の第一歩は、北の暴君に強奪された朝鮮学校を取り返し、北朝鮮による「子供の学ぶ権利」の侵害をやめさせることでしょう。

そのために肝に銘じるべきは、
「外部の圧力は、内部の抵抗勢力を支援するようにやるべし」
だと思います。

 

つまり、下記の総連の良心を持った人たちを支援するような圧力の掛け方をすべきだと思います。

私たちの手にほんとうの民族教育を取り戻そう!

もし、総聯中央が心ある先輩たちの提言を真摯に受け止め、改善・改革に取り組んでいたならば、今日のような事態にはならなかったことでしょう。

今まで出されてきた、民族教育の改善を要求する声は、総じて、ウリ学校から金日成・金正日崇拝のための教育を廃止し、真の民族教育を取り戻したいとするものでした。

しかし、総聯中央はこれらの要望に対し聞く耳を持ちませんでした。

多くの先輩諸氏は、「なんでもないさ、ウリ教育が変質したんだよ。学校の教室から乙支文徳将軍や李舜臣将軍の肖像画がなくなり(一九六〇年代後半)、組織内で金日成の唯一思想体系の確立が狂ったように叫ばれたころから、民族教育は事実上消滅したのだ」と言うのです。

いや、在日同胞の民族教育を金日成親子にかっぱらわれたと言うべきです。

このようにして、同胞子弟の民族教育は金日成親子に対する崇拝教育、すなわち北朝鮮の国民教育になりさがり、表の顔とは別に、その裏では金親子への忠誠心教育を推し進めてきました。

(中略)

私たちの未来が、民族の言葉と文字、文化を思いっきり学び明るい希望が持てるようにするため、金親子にひったくられ、政治の道具に利用された民族教育を、みんなの手に取り戻そうではありませんか!

『朝鮮総聯の改革と民族統一・志向会 第五報』より一部引用
『光射せ!第8号』に収録 P166-167

 

政治犯収容所には、二〇万名もの人びとが押し込められ。即決処刑はもとより、公開処刑の数は、金正恩が出て来てのこの一年間に、二〇一〇年の三倍に跳ね上がっています。連座制が敷かれ、人びとは「完全監視」の巨大な監獄のなかで喘いでいます。脱北後に中国で捕まり強制送還された女性たちは、堕胎・嬰児殺害の拷問を受ける地獄絵の世界が展開されています。

極寒の収容所で、千丈の地下炭鉱で、そして闇市場の片隅で名もなく殺され死んでいく人びとが、わが子であり、家族であり、同胞であって、どこの誰でもありません。

だというのに、いまなお一部の総聯幹部たちは、この現実から眼をそむけています、

わが子や肉親、親族、そして友人、知人を政治犯収容所で殺された人を持だない、総聯の古い活動家は一人もいないはずです。あのトンム(同志)や友人が、全部民族反逆者であり、スパイたちだったと言うのですか!

(中略)

どうか、初心に戻り現実を直視してください。同胞の本当の願い、南北同胞の渇望する統一とは何なのかを考えてみてください。総聯はどう生まれ変わらなくてはならないのかを、いま一度真摯に考えなおしてください。おのずから結論と方向が見いだせるのではないでしょうか。

政治犯収容所を取り払い、北の地に人権を回復するためにも、わが総聯は、許宗萬現執行部を退陣させ、金正日政権から決別しなくてはなりません。

『朝鮮総聯の改革と民族統一・志向会 第十報』より一部引用
『光射せ!第8号』に収録 P182

本当に朝鮮学校の存続を願うなら、こういう良心を持った人たちと連携して、北の暴君から在日同胞のウリハッキョを奪還すべきでしょう。

世の中の朝鮮学校支援者のありえないところは、本当に民族教育を取り戻したいと願う改革派の声を圧殺し、やれ日本社会の差別意識だの、日本政府の弾圧だの、核と拉致は子供たちに関係ないだの、そうやって問題点をすり替え、いつまでたっても朝鮮学校が北の暴君の影響下から逃げれないよう加担していることでしょう。

こういう人たちは外道左翼と呼んで差し支えないと思います。

北朝鮮の連座制や強制収容所がなくならず、いつまでたっても北朝鮮内部に抵抗勢力が生まれない構図と一緒です。

植民地支配の贖罪意識も大いに結構ですが、本当に申し訳ないと思っているなら、今現在の金一族による朝鮮人植民地支配を打破することにもっと力を尽くさなければおかしいはずです。

それをせず、北朝鮮の独裁体制の維持に加担するようでは、その善意は偽物と言わざるえません。

在日差別も、本当に申し訳ないと思うなら、朝鮮総連を取り締まるべきでしょう。戦後、在日コリアンを最も弾圧してきたのが、北朝鮮と朝鮮総連です。何せ万単位で収容所で虐殺を行ったわけですから。

この北送在日9万3千人に対するリベラル達の冷酷さは本当に信じがたいです。

こういう点が、人権を大事にするちゃんとしたリベラルと、善人面で弱者を平気で踏みにじる外道左翼を分ける大きな要素でしょう。

さらに言えば保守と右翼を分ける判断基準にもなります。あれだけ左翼叩きが大好きなくせに、「朝鮮学校を作った在日一世と朝鮮学校の先輩数万人を虐殺した相手を愛する教育はおかしい」、という左翼がぐうの音も出ない論点で左翼叩きをしようとしませんからね。

しょせんはどっちも自分が「絶対」正しいと思っている全体主義者でしょう。

レーガンが右と左の全体主義者を嫌悪した姿勢を見習うべきだと思います。

 

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