米国と韓国 安保と通商を分けているのはどちらか?

韓国も米国に対抗関税をかけると文在寅大統領は息巻いてますが、米国にしたら痛くも痒くもない。いったい何に関税をかけるつもりでしょうか?牛肉やオレンジでしょうか?

韓国人だって米国産の安価な肉や農作物の恩恵を受けています。関税かけたら物価上昇間違いなし。

韓国の消費者は物価上昇で苦しくなり、米国の畜産業者や農家は韓国の対抗関税に怒ってそれが政治に反映され、対韓圧迫が増すだけ。

いいことなんて何もない。

ぐだぐだと交渉している間にも、米国側の関税はUPされて輸出に大打撃を受けてますから、WTO提訴の結果が出て関税が撤廃されたころには産業自体が韓国に存在しなくなっていた、なんてコメディーが起きかねない。

そもそもWTOの勧告なんて米国は無視するでしょう。国際機関の裁定なんざそんなもんです。

韓国がやるべきことは何か?

安保や外交を米国と一致させて歓心を買い、「韓米FTA再交渉はするから結果が出るまでは現状維持」という一点を勝ち取って、条件交渉を時間をかけてやる。これこそが韓国がやるべき外交交渉です。

いきなり対決モードでは、米国も「そうかやる気か。じゃあ受けて立とうじゃないか!」となってしまいます。

その結果は懲罰的な関税をかけられ、韓国経済は大量失血を強いられる。そして、韓国は大量出血しながら外交交渉をやる羽目になる。

時間は韓国にとって不利に働き、「この懲罰的高関税状態で時間をかけて交渉していたら、産業が死滅してしまう!!」という危機感で追い詰められます。そうなれば韓米FTAの再交渉結果が韓国にとって不利になる可能性が非常に高い。

会社がつぶれたあとに高関税が撤廃されても意味ありません。潰れる前に妥協する以外ない。それも妥協という名の米国の条件丸のみという屈辱的な結果になるでしょう。

文在寅大統領はそういう最悪な方法を取ってしまった。

安保と通商を分けて交渉なんてしたら、強い国の方が有利です。

強い相手に正々堂々タイマン張って喧嘩しても、ボコられて終了です。

通商問題”だけ”というタイマンを米国相手にやろうとしているのが文在寅大統領です。ツートラックとか言って通商だけに制限して交渉したらボコられて終わることが分からないのでしょうか?

通商問題なら、安保や外交での結束を訴えてカバーする。二国間ではなく多国間交渉で大国の横暴を抑える。(といっても中国と連携したりするのは強くお勧めしない)

韓国のような国がやるべきことは、こういう強かな外交です。

米国の横暴には毅然と対峙する!

言うだけならご立派ですが、できるできないの問題をまったく考慮してない。無茶な外交の結果は、すべて韓国国民に降りかかってきます。一国のトップとしてはやってはいけない対応方法です。

いっそ米国が北を空爆して朝鮮有事が起きた方が韓国国民は幸せになれるかもしれませんね。戦争が始まったらすべてうやむやになりますから。今の状態でズルズル圧迫が続けば、韓国国民は何年も苦しい期間を耐えなければいけなくなります。そうとう辛いことになるでしょう。

安保と通商を分けて考えているのは米国の方です。

「韓米同盟は揺るがない。でも韓米FTAは別だよ」

これが米国のスタンスでしょう。

「韓国の安全保障を担保しているのは米国なのに、まさか韓米同盟がいらないなんてことはないよね?そっちは揺るぎないんだから通商問題とは関係ないですね」

こう言われて困るのは韓国の方です。

だいたい文在寅大統領の言うようにツートラックで進めようにも韓国の世論がそれを許しません。下手をしたら反米感情が韓国内で広がり、こんな嫌がらせをするなら韓米同盟など必要ない!と韓国側から安保を崩すようなことを言いだす可能性が高い。

文在寅大統領にその気はなくても、そういう世論が広まれば無視できません。

安保と通商は別だと言っていた当人が、これ以上通商圧力をかけて来るなら韓米同盟は揺らいでしまうと言い出しそうです。

米国からしたら「は?通商と安保は別なんだろ?なんで韓米同盟の結束を持ちだすんだ?」と反論したくなることでしょう。

そうなったら自縄自縛です。

果たして韓国はこの難局をどう乗り越えるつもりなのか?文在寅大統領は難しいかじ取りを強いられそうです。