さすがハンギョレ新聞といったところか、文正仁(ムン・ジョンイン)大統領統一外交安保特別補佐官の「北朝鮮を悪魔化せずに、ありのまま見るべき」という妄言記事が掲載されていました。
この人に「すみません、あるがままの北朝鮮を知ったら恐ろしくて付き合えないんですけど?」という常識は通用しません。
これを誰も妄言だと非難しない。あるがままの北朝鮮を知ったら恐怖で震え上がるよ。
— がも君のアジア分析 (@Asian_Reporters) April 8, 2018
大統領統一外交安保特別補佐官「北朝鮮を悪魔化せずに、ありのまま見るべき」 https://t.co/PMus42UW9Q
「北朝鮮をあまりに悪魔化しないようにしよう。北朝鮮をありのまま見て、北朝鮮が何を望んでいるのかよく傾聴しよう。そのようにして真の意味で交渉が行なわれるようにし、(非核化交渉の)妥結を可能にしなければならない」。
ありのままに見たら、叔父を高射砲でひき肉にして焼却処分にした相手と会おうとも、話そうとも思えません。
こういう人たちに共通しているのは、北朝鮮認識が異様に甘いことでしょう。
でっかい犯罪集団ではなくて、対話と交渉が可能な主権国家だと思っているのは間違いない。
一度北の収容所にぶち込まれてみては?考え変わりますよ??と言いたくなる。
・・・文特別補佐官は、現実的に北朝鮮を非核化するための方法としては「包括的・一括的解決以外に他の方案はない」と言った。しかし非核化の履行には時間がかかり、段階的アプローチをするしかないという事実も認識しなければならないと指摘した。
「北朝鮮を非核化するには、第一に核兵器の凍結、第二に核施設の申告、第三に国際原子力機関(IAEA)の専門家の調査、最後に検証可能で不可逆的な核施設廃棄が必要だ」とした上で「このすべてを一度にすることはできず、順次に進めなければならない。私たちも段階別に、提供するものは提供し、受け取るものは受け取るようにしなければならない。原則は一括妥結だが履行は段階的にならざるを得ない」と述べた。
これ昔やりましたよね?
で、破綻しましたよね?
また同じこと繰り返しますか?
北朝鮮の狙い通りに、「核は放棄せずとも制裁解除をしよう」と言っているとしか思えない。
そもそも北朝鮮が経済発展したところで、体制が変わらなければ脅威が増すだけですよ。
中国見れば分かるでしょうに。
メディア規制、監視カメラとネット監視、それらを最新テクノロジーを駆使して実現させる。現代版一党独裁の国に進化しただけです。
北朝鮮もスマホが流通してますが、現代版個人崇拝式独裁国家であることには変わりありません。
国家テロ犯罪も、航空機爆破や拉致から、現代的にサイバー空間での銀行強盗に進化しています。
外道な性格が金持ちになったからといって変わるわけがない。
この手の人たちは、どうやら北朝鮮が経済発展したら自由化・民主化して普通の国になると思ってるようです。
もちろんその可能性はあるでしょうが、収容所・連座制・密告制、公開銃殺や金一族神格化教育、そういった全体主義国家の諸要因を除去しない限り無理でしょう。
経済発展で脅威が増すだけです。
いや、交流が増えて経済の一体化が進めば、結局はそうなるんだ、という反論がくるんでしょうが、おたくら「北朝鮮の体制存続を脅かさない」って言ってますよね?
つまり、北の暴圧体制には黙る、と約束しているわけです。
北の圧政を放置した状態で、共存共栄が可能だと思っているのでしょうか?
「あるがままの北朝鮮を受け入れよう」というフレーズは総連が好んで使っています。親北系在日朝鮮人も良く言う。今は見ないですが一昔前の姜尚中氏の著書なんかにもこのフレーズはよく登場します。
文正仁氏は「結局、対話と交渉を通して北朝鮮を説得していかなければならない」と述べていますが、自国民を大量虐殺する相手と「対話と交渉」が成り立つと思っているのでしょうか?
弾圧とかそういうレベルではなく、大量虐殺です。それも家族や友人同士で憎みあうように仕向け、生き血を絞るように搾取して、最後は殺す。
「あるがままの北朝鮮」を知れば、「対話と交渉」でなんとかなるという発想は出てきません。
この手の人たちこそ、いい加減に「あるがままの北朝鮮」を理解してほしいものです。
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