『北朝鮮 絶望収容所』 赤ん坊を犬に投げ与える

 

 北朝鮮を語る上で、絶対に読まなければならない本です。
これを日本全体で共有しない限り、日朝国交正常化はありえません。

  『北朝鮮 絶望収容所』 文庫版 P72~より引用します。これが北朝鮮という国家が主導して行っている、悪逆非道の犯罪行為です。これが日本のメディアでまったく注目されていないことに戦慄を覚えます。


犬に赤ん坊を投げ与える

 金萬淳は銃がうまく、その射撃術は軍官たちのあいだでも評判が高かった。イノシシ狩りによく出かけたが、一日に一頭は必ずしとめたとのことだ。彼がイノシシをしとめる場所は崔嬢の属する19班作業班の前の山で、19班は肌岩哨所から約五キロ下ったところにあった。
(中略)
 このイノシシ狩りの要所が19班室の前だった。金萬淳は作業班室でじっくり獲物を待っているうちに、19班統計員の崔嬢と親しくなったという。
 彼が崔嬢と交際を始めたのは八六年からだったらしい。彼女は金萬淳とのあいだに子供が欲しかったので、妊娠してもその事実をずっと隠し通してきたのだった。
 妊娠が発覚するのを恐れて、腹部の膨らみを腹帯でごまかし続けていたが、結局畑で出産するという事態を招いてしまった。子供を生むと即刻保衛一課に崔嬢は逮捕された。彼女の自白によって、金萬淳も逮捕されたのは前述のとおりだ。大隊軍犬舎へ監禁された彼は、一ヵ月後に党から除名され、解職のうえ、故郷である黄海道の殷栗鉱山へ追放された。
 金萬淳が追放されると、大隊政治指導員の金時竹少佐は肌岩哨所の軍人たちを集め、収まりきらない怒りを無関係な我々にぶつけてきた。
 「トンムたちよ、私はいま本気で怒っている。党は貴重な金を費やして警備隊員には衣食住すべてでよい思いをさせてやっているのに、何が不満であの人間とも思えない豚どもとくっつくのか。トンムらよ、これは金萬淳の話だ。階級の敵を優しく扱うようなことをすれば、我々自身が思想的に変節してしまうのだ。自分の中にもしそんな傾向があるなら、トンムらは自らの振る舞いを正さればならない。
 トンムたちよ、いま保護している政治犯たちは、かつてトンムらの祖父、父たちの血と汗を絞り取ったやつらなのだ。やつらがいつトンムらを殺すかしれないというのに、どうしてやつらと姦通などしたのか。トンムらも知っているように政治犯たちに同情したり哀れに思ったり、食い物を持っていってやったり、女と浮気したりすれば、金萬淳のように堕落したものと見なされ、仮借なく処罰されると思え。
 トンムたちよ、金萬淳の行動が怪しいと気づいたときに、党組織に報告していたなら内部処理できたのだ。しかし、トンムらがかばい立てたために、結局、同志をどん底に突き落としてしまったではないか。
 いいか、今後しっかりと肝に銘じろ。もし、金萬淳のように政治犯の女だちとくっついたり、同情心を持ったりしたら、そのときは厳罰に処す。なんであんな乞食のような豚女たちを見てチンポコが立つのか、まったくわからねえ」
 金萬淳の事件はとりあえず落着したが、しかしその後、私は歩哨勤務を終えて歩哨長室に立ち寄った際、歩哨長の姜永哲下士と金東徹上等兵が話しているのを耳にした。
 姜永哲が、
「金萬淳副小隊長はなかなかできる男だったが、そんな彼が女のために一生を台なしにするなんて、ほんとうに惜しいことだよ」
 と言うと、金東徹が、
「ところで歩哨長同志、金萬淳と浮気した女の腹から出てきた赤ん坊を、保衛一課の連中が犬に投げ与えたというのは本当ですか」
 と尋ねた。
 「お前、どこでその話を聞いた」
 姜永哲は驚いたようだ。
 姜はその後、大隊に行った際に、保衛課の人間からこんな忠告を受けたという。
 「お前のところの副小隊長のように、犬のような政治犯なんかとくっつくなよ。あの女はどんなに拷問しても相手の名前を言わなくてな。子供を犬に投げつけてやってもまだ吐かない。それで陰部に棒をつつ込んでかき回したら、やっと金萬淳の名前を吐いたんだ。あそこだけはお見事だったぜ。ただ、そこに無理やり棒切れを差し込まれてかき回されたもんだから、そのわめき声たるや、色気もなにもあったもんじやなかったがね」
 姜永哲の父は14号収容所の政治部長である。13号収容所の保衛員に友人がいたため、彼は特製の煙草であるポンテギを手土産に、ちょくちょく東浦地区事務室に立ち寄っていた。


 父親が誰かを自白させるために、子供を犬に投げ与えた。言葉になりません。それを国家が運営する、政治犯収容所で行われている。「敬愛する将軍様」が許可を出し、容赦なく階級敵を取りしまれと命令しています。写真もなく、脱北者の証言から想像するしかありません。もし実際の写真や、動画があれば、世界中の北朝鮮に対する印象が激変することでしょう。想像するしかありませんが、『北朝鮮全巨里(チョンゴリ)教化所―人道犯罪の現場』から近い絵を引用したいと思います。

犬に赤ん坊を投げ与える

 絵でしか表現できないことが歯がゆいです。もし実際の写真があれば、世界の北朝鮮に対する認識は一変することでしょう。この戦慄を覚える証言が、日本では一切騒がれていないことに、背筋が寒くなります。日本の平和を愛するリベラルは狂っています。北朝鮮を擁護する言説を垂れ流す方々ばかりです。なぜ脱北者の証言を無視できるのか、本当に理解できません。

 そして、その平和を愛するリベラルが必死に守っているのが、朝鮮学校です。こんな悪逆非道な行いをしている、そのボスを「敬愛する〇〇様」と書いた教科書を使って子供に教えています。日本の植民地支配を大いに取り上げ、日本人への憎悪を育てることには大変積極的なのに、敬愛する将軍様の悪逆非道には一切触れません。もしこの証言を知っていたら、敬愛する将軍様などとは口が裂けても言えないはずです。

 この学校で学んだ子供がどうなるのか? その具体的な事例が下記の発言です。
この本で、在日の子供からの手紙が紹介されています。

「今、拉致問題が話題になっています。北朝鮮がやったことはよくないと思います。しかし、そもそも、日本は朝鮮半島とその民族に対してもっとひどいことをしてきたという意識が日本人の中にあるのでしょうか。マスメディアの一方的な報道によって、「恐い国、北朝鮮」の意識が日本人の中に急速に作られているように思います。その中で、在日コリアンに対する迫害、差別が急増しています。石を投げつけられたり、「チョーセン、帰れ」などの差別・迫害は、当たり前のように日常的に起こっていて、そうした社会の中で、キム・ジョンファンも生きているということを私は考えるのです。差別は、具体的に個別に人々に影響しているのです。」
鬼哭啾啾―「楽園」に帰還した私の家族』 辛淑玉著 P275-276

 これが、朝鮮学校での思想誘導教育を受けた子供の思考です。どれくらいの子供がこのような思考になっているのか比率は分かりませんが、目指すところはここでしょう。
冒頭で、北朝鮮の政治指導員が、収容所の職員にこう言っていたことを思い出してほしい。

「トンムたちよ、いま保護している政治犯たちは、かつてトンムらの祖父、父たちの血と汗を絞り取ったやつらなのだ!」
「階級の敵を優しく扱うようなことをすれば、我々自身が思想的に変節してしまうのだ!」

 まさにやっていることは同じです。だからこそ「日本は朝鮮半島とその民族に対してもっとひどいことをしてきたという意識があるのか!」という発想になるのです。拉致問題で我々を非難するなというのは分かりますが、「恐い国、北朝鮮」の意識が急速に作られていることを非難しているのが理解不能です。人間を家畜化する拷問収容所を国家が運営しているのです。自白させるために、目の前で子供を犬に食わせるような連中です。そんな収容所で在日同胞数万人を虐殺した北朝鮮を「恐い国」と思わなければ思考回路が狂っているとしか思えません。

 こうやって在日の子供達を利用し、差別はダメ=だから北朝鮮非難もダメ、という情報操作してくるわけです。さらには「石を投げつけられたり、「チョーセン、帰れ」などの差別・迫害は当たり前のように日常的に起こっていて」と明らかな嘘をついています。もし、本当にそれが「日常的」に起こっていたら、あなたたちが尋常じゃなく騒ぎますよね?と言い返したい。盛大に騒いでいない時点で、「日常的」に起きているなど嘘だと証明しているようなものです。

 こうやってありもしない差別をでっちあげ、差別マーケットを広げてそこで金儲けをする外道左翼が日本の人権を牛耳っているわけです。それに呼応するように従北偽装右翼が愛国マーケットを広げてそこでお金儲けをしています。

 共通した特徴は、北朝鮮の強制収容所をスルーすることと、朝鮮学校の子供を毎年平壌に強制連行して常軌をいっした公演をさせていることに大騒ぎしない点です。どちらもオーナーは北朝鮮コミンテルンですね。

 こういうなんだかんだ理屈をつけて、結局は北の暴君を利する行動をしていることに知らず知らずのうちに誘導されている。これぞ朝鮮学校で洗脳教育を受けた者の末路と言えます。

 さすが人間をモルモットにして長年思考改造をしてきただけあります。人間を踊らせる天才と言えます。

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