南北離散家族再会事業が無事終わったようです。
ごく一部かつ北朝鮮政府にとって都合の良い人選だとしても、引き離された家族が再会できるのは良いことです。
それはそれとして、どうにも気になるのが、もれなく着用している金日成・金正日バッチ。
左胸の赤いバッチには、金日成、金正日の肖像画が描かれています。
「全員が着用している」のを見るとやっぱり北朝鮮は変わってないな~と思わされます。
そもそも、太陽から放射状の線が出ているデザインの良くある「旭日旗」を「戦犯旗だ!けしからん!!」とクレームをつける活動をしている人がいるのに、独裁と個人崇拝の象徴である「金日成・金正日バッチ」を「戦犯バッチだ!」と訴える韓国人がいないんでしょうか?不思議です。
誠信女子大学の徐敬徳(ソ・ギョンドク)教授に、「韓国に侵略戦争をしかけ、悲惨な同族同士の殺し合いを引き起こした首班が金日成なわけで、最悪な戦犯だと思えるんですが、戦犯バッチ撲滅運動はやらないんですか?」と聞いてみたいですね。
冬季五輪というスポーツ大会で金日成の若い頃と疑われるお面が登場したわけですが、この手の人たちが騒ぐ姿はまず目にしない。
むしろ「こじづけだ!極右の妄言だー!」という考えでしょう。騒ぎすぎだ、という冷静な姿勢。
仮に、明治天皇や昭和天皇の顔バッチをつけて、韓国の政府行事に出たら文句を言われることは間違いないはず。きっと戦犯旗撲滅運動やってる人たちはギャンギャン騒ぐでしょう。
この辺の二重基準が理解できないですよね~。
だいたい過去の日本や、韓国の軍事独裁政権時代をガンガン批判するのが「戦犯旗撲滅運動」とかやってる人の特徴ですが、なぜか北朝鮮には「戦犯」とか「独裁」とか言って非難することはない。
んなバカな。
こういうところが似非左翼とか、従北左派と揶揄されてしまう原因でしょうね。
本人が自覚せずに「北朝鮮にとって都合の良い活動をしてしまう」というのも「従北」でしょう。
無意識に従ってしまっている分、タチが悪い。困ったもんです。