じりじりと経済制裁に穴が開いている

中朝関係の急改善にともない、順調に北朝鮮への経済制裁に穴が開いています。

次々と閉鎖されていた北朝鮮レストランが復活中。

生き残りをかけて、独裁体制存続のために必死に外交努力を続けているだけあります。

中国にせっせと通い、習近平を持ち上げ、改革開放に向けた準備を進めてますアピールに余念がない北朝鮮。どこかで見たパターンです。

 

金正日時代にも、中国の色んな施設を見学して、北朝鮮はこれから改革開放に向かいます、という幻想を世界に振りまいていました。

金大中と対談して、「意外とまともだし、ユーモアもある」なんて評価を得ていましたが、そういうところも今回の金正恩へのイメージ急改善とそっくりです。

同じパターンを繰り返すのであれば、6カ国協議という「高給取りががん首そろえて時間を壮絶に無駄遣いする」くだらない会議が行われるでしょう。

ですが、さすがに「同じ失敗は繰り返さない」と、ことあるごとに言明している米国のトランプ大統領。

中国が制裁に非協力な姿勢を示せば、中国企業へのセカンダリーボイコットを発動するでしょう。ちょうど米中貿易摩擦も起きてますから、これをネタにZTEへの制裁も継続できます。

シェールガスや農作物の輸入拡大というプレゼントを一生懸命送っても、北朝鮮がすべてを台無しにしてくれますね、気の毒に。

米朝会談もキャンセルになりそうですね。

そもそもシンガポールまで出てくるとも思えません。

米国と準同盟関係のシンガポール。米軍の軍艦もしょっちゅう寄港してます。

来るときは大丈夫でも、仮に会談が決裂したら無事に北朝鮮へ帰れるかは怪しい。

非核化交渉が決裂したら軍事攻撃しか解決の手段がないわけです。軍事攻撃してソウルを危険にさらすより、シンガポールで身柄拘束した方がはるかに低コストです。

シンガポール開催は、いろんな理由をつけてキャンセルし、板門店や平壌での開催を要求してくるような気がします。

第三国開催だとしても、中国かロシアでないと金正恩は安心できないでしょう。

制裁強化で対話の場に引きずり出しましたが、中国の制裁包囲網離脱でまた振り出しに戻りそうです。

今後は、中国に対して北朝鮮制裁不履行を理由に、中国相手にセカンダリーボイコットを実行できるかどうかに非核化交渉の成否がかかってくるでしょう。

日本はなんの影響力もない部外者なので、米国に安易な妥協はしないよう働きかけるしかないでしょう。

米国が北朝鮮に騙されないことを祈るばかりです。