米朝首脳会談の裏で...

世界中が注目する米朝首脳会談が開催中です!

と、言いたいところですが、現実は微妙です。

アメリカ国内では、ロシア疑惑の証言が報道の中心。

そして世界的には、印パ紛争の方がよほどヤバイ。

インドの戦闘機が撃墜されてます。

両国とも核武装国。

胃が痛くなりますね。

 

タリバンもからみ、中国と国境を接するカシミール地方で領土紛争ぼっ発です。

中国としても気が気じゃないでしょう。

もはや北朝鮮が核実験やミサイル実験を繰り返していたころが、遠い昔のように思えてきました。

イギリスはEU離脱がもめにもめてまだまだゴールが見えない状況。

シリア情勢はイランとイスラエルの代理戦争化。アラブ湾岸諸国とイスラエルが準同盟国化するという異例の事態。本当に驚く。

ベネズエラはマドゥーロが国境を閉鎖して、外国からの人道援助を締め出し、デモ市民を鎮圧する過程で死者も出る始末。

徐々に軍人の離反者も増えていますが、まだまだマドゥーロ支持者も根強い。

内戦でも勃発すればアメリカの裏庭で、ロシアや中国も絡んだ代理戦争が勃発です。

世界は事件にあふれかえっております。

これの事件がどんどん拡大すれば、ますます北朝鮮問題の重要性が落ちていくでしょう。

ただ、それが北朝鮮にとって吉となるか凶となるかは判断が難しい。

米国が興味を失うということは、おそらく次のような状態で維持されるはずです。

  1. 核・ミサイル実験をしない限り、軍事進攻はしない。
  2. 中身のある非核化措置をしない限り、経済制裁は維持される。

2の制裁が抜け穴だらけになれば北朝鮮はこの状態で維持されても問題ないでしょうが、瀬取りも真面目に取り締まられ、米中貿易戦争の影響で中国も制裁逃れに消極的となれば、北朝鮮はじり貧です。

韓国も国連制裁に違反してまで北朝鮮を経済的に助けることもできないでしょう。

「北朝鮮国内の人権問題」にほぼ言及しないトランプのようなアメリカ大統領が、今後出てくるかは不透明。

もし次に登場する大統領が民主党候補なら、まず間違いなく「人権問題」をトッププライオリティに持ってきます。

そうなったら北朝鮮はかなり苦しい状況に追い込まれるでしょう。

無慈悲な弾圧をやれるからこそ、あの個人神格化式の独裁・暴圧体制が維持できるわけです。

「北朝鮮の体制保障=朝鮮人弾圧を非難しない」ということです。

そう考えれば、人権問題に触れないトランプ政権のうちに、米朝間でなんらかの合意は結んでおきたいはずです。

「米国国内の突上げをくらって成果を急ぎたいトランプ大統領」という文脈での説明がされがちですが、真面目に経済制裁が履行される限り、時間とともに不利になるのは北朝鮮です。

そういう点では成果を急いでいるのはむしろ北朝鮮でしょう。

今回大したディールは出てこないと思われますが、それで良い気もします。

時間とともに北朝鮮が苦しくなる状況を維持できる限り、交渉は米国有利になっていくでしょう。