ディア・ピョンヤンを見て


 北朝鮮と朝鮮総連の関係が分かるDVDです。1:12分ごろのナレーションが、葛藤を表しています。
 
「私の両親はお金と物を送り続ける。北に渡った家族や友人たちは、それに支えられて生きている。でも、その全てのことが、ここでは祖国のために、祖国の配慮のもと、という言葉に置き換えられてしまう。祖国とはなんだろう。私は答えを探せなかった。」
 
 祖国への希望を託して、何万、何十万の人間を北朝鮮に送り、返ってきたのは絶望です。祖国とは何なのか?そう思ってしまうのも当然でしょう。
 
 次は、総連幹部であった監督の父が、ピョンヤンで75歳を祝うパーティでの挨拶を引用したいと思います。日本にいる人でさえ、このように挨拶するのが当たり前だったようです。北朝鮮にいる人は、それこそ子供の頃からこの100億倍は発言を強制され、思考を強制されているのでしょう。怒りを禁じ得ません。
 

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「兄 かぞくのくに」ヤン・ヨンヒ著


兄 かぞくのくに (小学館文庫)

 帰国事業で3人の兄が北朝鮮へ送られ、家族が引き裂かれた方の話です。
クラシックが好きだった長男のコノ兄が精神を病んでしまいます。三度目の面会のとき、病院を出て、抗うつ剤の影響でよくしゃべる兄を見て一瞬安心しますが、食事に出かけた時、ダメだという声を無視して長兄がビール飲んでしまいます。まぁ仕方ないかと三人の兄と日本から一緒にきたKと5人で楽しく会話していましたが、突然ダンッとテーブルに両手をついて立ち上がり、コノ兄が手を振りながら歌い始めます。
一部引用します。

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