『北朝鮮脱出 地獄の政治犯収容所』 生徒が狂うまで暴力を加える

 

 この本は、強制収容所から脱出した方の手記です。ここでは、強制収容所内での子供達がどれだけ残酷な目にあっているかが書かれています。この強制収容所の実態を知らずに、北朝鮮は語れないでしょう。

北朝鮮脱出〈上〉地獄の政治犯収容所 (文春文庫)』 P181-184


 昨晩、革命歴史の教員である「老いぼれ狐」こと朴泰洙教員の置いてあった自転車が、めちゃめちゃに壊されていたのである。
 誰が石を投げたのかサドルが壊れ、自転車の電灯がわれているではないか。それを見た朴教員の顔つきはこの世のものとは思えないほどであった。
 「この糞ったれめが。この自転車がどういう自転車か、わかっているのか。これは親愛なる指導者同志の誕生日の特別プレゼントとして賜わった自転車だ。共和国では最高の自転車なんだぞ。その自転車をこんな姿にしてしまったのはどこのどいつだ、早く出てこい。頭を糞だめに突っこまれないうちに早く出てこないか。この反動野郎めが」 “『北朝鮮脱出 地獄の政治犯収容所』 生徒が狂うまで暴力を加える” の続きを読む

『北朝鮮脱出 地獄の政治犯収容所』 教師が子供を糞まみれにして殺す

 

 この本は、強制収容所から脱出した方の手記です。ここでは、強制収容所内での子供達がどれだけ残酷な目にあっているかが書かれています。この強制収容所の実態を知らずに、北朝鮮は語れないでしょう。

北朝鮮脱出〈上〉地獄の政治犯収容所 (文春文庫)』 P170-173


 私たちのクラスに、教員が食べるイチゴ畑に人糞肥料をやる仕事がまわってきた。
 イチゴ畑は山の斜面の中ほどにあった。山菜を採ったり、ウサギの草を採るために山へ行った子供たちが、お腹がすくとこっそりイチゴを採って食べたりもした。もちろんそのたびに教員たちは雷をおとし、生徒を一人ひとり呼びだして犯人を探すといきまいた。それでも生徒はあの手この手で警備員の目を盗み、イチゴ畑に入るのをやめようとはしなかった。
 思いあぐねて、革命歴史担当の朴泰洙教員が、イタチやヤマネコをつかまえるときに使う仕掛けを畑の周辺に設置した。そして、ある生徒がこの仕掛けにかかり、足首を切るけがをした。朴教員は自分の作戦が成功したことを喜び、足首をけがしたその生徒を殴った上につばまでひっかけ、勝利感にひたった。 “『北朝鮮脱出 地獄の政治犯収容所』 教師が子供を糞まみれにして殺す” の続きを読む

『北朝鮮脱出 地獄の政治犯収容所』 子供を生まれながらの罪人とし、容赦のない暴力を加える

 この本は、強制収容所から脱出した方の手記です。ここでは、強制収容所内での子供達がどれだけ残酷な目にあっているかが書かれています。この強制収容所の実態を知らずに、北朝鮮は語れないでしょう。

北朝鮮脱出〈上〉地獄の政治犯収容所 (文春文庫)』 P37-42


 収容所の中にも学校はあった。人民学校(小学校に当たる)は一般社会と同じ四年制で、中学校は五年制であった(一般社会では六年制、つまり四・六制。収容所の学制は四・五制)。私たちが収容所に入ったときはちょうど夏休み中であった。美湖と私は九月の新学期まで、家で祖母の家事を手伝いながら過ごした。 “『北朝鮮脱出 地獄の政治犯収容所』 子供を生まれながらの罪人とし、容赦のない暴力を加える” の続きを読む

『北朝鮮脱出 地獄の政治犯収容所』 ある日突然地獄に落とされ、後悔の涙を流す在日同胞

 

 この本は、強制収容所から脱出した方の手記です。姜哲煥氏は、在日二世でもあるため、帰国した在日同胞がどういう目にあったかも多く書かれています。この強制収容所の実態を知らずに、北朝鮮は語れないでしょう。

 在日帰国者が、ある日突然家族ごと消された、「帰国者狩り」と言われる部分を引用します。

北朝鮮脱出〈上〉地獄の政治犯収容所 (文春文庫)』 P15-32


 祖父は、政治的な問題を起こすような人ではなかった。誰かにおとし入れられるようなことさえなければ……。祖父は幼い頃日本に渡り、財を成した。資産家として羽振りをきかせ、朝鮮総聯(在日本朝鮮人総聯合会)傘下の京都商工会長を長いあいだつとめていた。
 祖母は十三歳のとき日本に渡り、二十歳で日本共産党に入党。民族解放のために戦い、朝鮮総聯京都支部の女性同盟委員長として活躍した。
 帰国事業(北送事業)が始まると、祖母はみずから率先して祖父を説得した。そして親戚たちが頑強に引きとめるのをふりきり、その多くの財産をすべて整理して新潟から帰国船に乗り、北朝鮮に来たのだった。それは一九六一年のことだった。 “『北朝鮮脱出 地獄の政治犯収容所』 ある日突然地獄に落とされ、後悔の涙を流す在日同胞” の続きを読む

『北朝鮮脱出 地獄の政治犯収容所』 運動場の砂地で子供の手の皮を削り取る

 

 この本は、強制収容所から脱出した方の手記です。姜哲煥氏は、在日二世でもあるため、帰国した在日同胞がどういう目にあったかも多く書かれています。

 強制収容所内での子供達がどれだけ残酷な目にあっているかを取り上げます。この強制収容所の実態を知らずに、北朝鮮は語れないでしょう。

北朝鮮脱出〈上〉地獄の政治犯収容所 (文春文庫)』 姜哲煥、安赫著 文庫版 P45-48


運動場の砂地で、手の皮は削りとらせる

 運動場に行ってみると、教壇の前に六人の生徒が罪人のように頭を下げて立っていた。すでによほどムチで打たれたのか、彼らの顔には青く痣ができてパンパンにふくれあがり、頬から涙が流れていた。生徒たちが全員運動場に集まると、朴教員は恐ろしい剣幕で教壇にかけあがり、あらんかぎりの声を張りあげた。 “『北朝鮮脱出 地獄の政治犯収容所』 運動場の砂地で子供の手の皮を削り取る” の続きを読む