『北朝鮮脱出 地獄の政治犯収容所』 飢餓で人間性を奪う

北朝鮮脱出〈上〉地獄の政治犯収容所 (文春文庫)』は、強制収容所から脱出できた姜哲煥氏の手記です。帰国事業で北送された在日朝鮮人の末路が描かれた壮絶な内容。この強制収容所の実態を知らずに、北朝鮮は語れないし、朝鮮学校や朝鮮総連の実態は分からないでしょう。

在日一世から受け継いだウリハッキョ(=朝鮮学校)を守ろう!と言う割には、北送同胞のことは無視する。この二重基準に嫌気がさした人たちから朝鮮学校から離れていきます。本当に学校の存続を願うなら、在日一世・二世を大量虐殺した相手と手を切るのは必須でしょう。たとえ無償化対象になったとしても、この歪んだ教育が是正されない限り、衰退する以外道はありません。

何の罪もない在日朝鮮人たちが北朝鮮でどのような目に合わされたのか?飢餓で人間性を奪われた人々の末路がこちら。

北朝鮮脱出〈上〉地獄の政治犯収容所 (文春文庫)』 P50-52

収容所での作業量の多さにはまいったが、それよりももっとがまんできないのはひもじさであった。私の家では十五日間が過ぎると、持ってきた食糧はみな底をついてしまい、あとは配給されるトウモロコシ米にすがるよりしかたがなかった。

トウモロコシ米の「米」というのは言葉だけで、本当はトウモロコシを米つぶより大きめに砕いてあるだけのものである。これが一日三百五十グラムずつ配給されるのだが、長時間炊いても消化しにくいものであった。 “『北朝鮮脱出 地獄の政治犯収容所』 飢餓で人間性を奪う” の続きを読む

『北朝鮮 絶望収容所』 保衛員の都合で犯され、殺される少女たち

 

 北朝鮮を語る上で、絶対に読まなければならない本です。これを日本全体で共有しない限り、日朝国交正常化はありえません。

北朝鮮 絶望収容所 (ワニ文庫)』 P162


 収容所哨所には顔立ちが整っている政治犯の女性たちが多かった。
 前国家保衛部長(初代)であった金炳夏は収容所の視察に来るときはいつも、収容所内にある自分の別荘で政治犯の女性と一晩を楽しみ、自分が寝たあとの女性たちは3局の局長にまわしたという。性のオモチャとして弄ばれたその女性たちは、結局最後には口封じのために殺されてしまった。
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『北朝鮮脱出 地獄の政治犯収容所』 死刑になった遺体に石を投げつけさせる

 この本は、強制収容所から脱出した方の手記です。この強制収容所の実態を知らずに、北朝鮮は語れないでしょう。

北朝鮮脱出〈上〉地獄の政治犯収容所 (文春文庫)』 P206-209


 絞首刑を初めて見る人は、かたずをのんで見つめていた。数千にのぼる人びとの呼吸音さえ聞こえるほど、緊張が高まった。水の流れる音が思いがけなく大きく聞こえた。
 死刑囚二名が、保衛員に引き立てられて絞首台にあがった。そして頭に頭巾をかぶせられ、すぐさま首にロープがかけられた。
 二名の保衛員が現われ、白い布で絞首台の前をさえぎった。つばをのみこむ音さえ聞こえるほどまわりは静かであった。沈黙の中で何分経ったことだろうか。
 「一列に整列せよ」
 という声が聞こえた。 “『北朝鮮脱出 地獄の政治犯収容所』 死刑になった遺体に石を投げつけさせる” の続きを読む

『北朝鮮脱出 地獄の政治犯収容所』 帰国した在日同胞の慟哭

 この本は、強制収容所から脱出した方の手記です。この強制収容所の実態を知らずに、北朝鮮は語れないでしょう。

北朝鮮脱出〈上〉地獄の政治犯収容所 (文春文庫)』 P65-67、121-123


 私たちは金日成、金正日の写真に最敬礼をして新年の挨拶を捧げた。そばで監督がお辞儀の仕方を監督し、お辞儀がすんだ家族の名前を名簿に記入してから帰してくれた。家に帰った祖母は胸を叩きながら嘆いた。
 「私は死ななければならない。私は気が狂っていた。私はどうして共産党なんかに入ってしまったんだろう。このままでは死んでも死にきれない。ああ、私の愚かさをどのようにして償うことができようか。私だけが苦労して死ぬのだったら、どんなに幸福だろうか。こんな生地獄に息子だけでなく孫も住まわせるとは……。ああ、この私の罪をどうしよう」
 祖母はとめどもなく泣いた。私と美湖はは寒くて古い毛布を頭からかぶっていたのだが、祖母の嘆きを子守り歌にして寝てしまった。 “『北朝鮮脱出 地獄の政治犯収容所』 帰国した在日同胞の慟哭” の続きを読む

『北朝鮮脱出 地獄の政治犯収容所』 肉親の死を悼むことさえ許されない

 この本は、強制収容所から脱出した方の手記です。ここでは、強制収容所内での子供達がどれだけ残酷な目にあっているかが書かれています。この強制収容所の実態を知らずに、北朝鮮は語れないでしょう。

北朝鮮脱出〈上〉地獄の政治犯収容所 (文春文庫)』 単行本版 P168-169


 ある日突然、黄英洙が学校へ出てこなくなった。
 「そこの席が空いているな。さぼったやつは誰だ?」
 イノシシこと崔成根教員は、欠席したのが英洙であることを確認すると、
 「姜哲煥、襄正澈、おまえたち二人は英洙を捕えてこい」
 と言った。
 黄英洙の家の近くまでくると痛哭する声が聞こえ、何人かの人が集まっていた。 “『北朝鮮脱出 地獄の政治犯収容所』 肉親の死を悼むことさえ許されない” の続きを読む