『北朝鮮 絶望収容所』 保衛員の都合で犯され、殺される少女たち

 

 北朝鮮を語る上で、絶対に読まなければならない本です。これを日本全体で共有しない限り、日朝国交正常化はありえません。

北朝鮮 絶望収容所 (ワニ文庫)』 P162


 収容所哨所には顔立ちが整っている政治犯の女性たちが多かった。
 前国家保衛部長(初代)であった金炳夏は収容所の視察に来るときはいつも、収容所内にある自分の別荘で政治犯の女性と一晩を楽しみ、自分が寝たあとの女性たちは3局の局長にまわしたという。性のオモチャとして弄ばれたその女性たちは、結局最後には口封じのために殺されてしまった。
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『北朝鮮脱出〈上〉地獄の政治犯収容所』 家族を憎み合わせ、絶望死させ、道に埋めて平土にし、祈ることも許されない

 この本は、強制収容所から脱出した方の手記です。ここでは、強制収容所内での子供達がどれだけ残酷な目にあっているかが書かれています。この強制収容所の実態を知らずに、北朝鮮は語れないでしょう。

北朝鮮脱出〈上〉地獄の政治犯収容所 (文春文庫)』 P55-58


 二ヵ月間が過ぎ、祖母の髪はまっ白になってしまった。祖母は、息子と孫たちの艱難辛苦を目の前にして、自分の舌をかみ切りたい思いをがまんするのに精一杯だった。それは息子と孫たちに北朝鮮行きを強いたのは、他ならぬ自分自身だったからである。それで祖母は、毎日の御膳を整えるのに大変な苦労をした。「トウ米」だけでは栄養失調になるのは目に見えているので、毎日山の中を歩きまわり、食べられそうな草や木の実、木の根を集めてきてはおかずを作った。
 祖母はどんな苦労をしても、ひと言も不平めいた言葉は囗に出さなかった。
 ある日、私は祖母に尋ねた。
 「おばあさん、僕に本当のことを教えてください。おじいさんはどんな悪いことをしたのですか。お願いだから隠さないで正直に言ってください」 “『北朝鮮脱出〈上〉地獄の政治犯収容所』 家族を憎み合わせ、絶望死させ、道に埋めて平土にし、祈ることも許されない” の続きを読む

『北朝鮮脱出 地獄の政治犯収容所』 飢餓で人間性を奪う

 この本は、強制収容所から脱出した方の手記です。この強制収容所の実態を知らずに、北朝鮮は語れないでしょう。

北朝鮮脱出〈上〉地獄の政治犯収容所 (文春文庫)』 P50-52


 収容所での作業量の多さにはまいったが、それよりももっとがまんできないのはひもじさであった。私の家では十五日間が過ぎると、持ってきた食糧はみな底をついてしまい、あとは配給されるトウモロコシ米にすがるよりしかたがなかった。
 トウモロコシ米の「米」というのは言葉だけで、本当はトウモロコシを米つぶより大きめに砕いてあるだけのものである。これが一日三百五十グラムずつ配給されるのだが、長時間炊いても消化しにくいものであった。 “『北朝鮮脱出 地獄の政治犯収容所』 飢餓で人間性を奪う” の続きを読む

『北朝鮮脱出 地獄の政治犯収容所』 死刑になった遺体に石を投げつけさせる

 この本は、強制収容所から脱出した方の手記です。この強制収容所の実態を知らずに、北朝鮮は語れないでしょう。

北朝鮮脱出〈上〉地獄の政治犯収容所 (文春文庫)』 P206-209


 絞首刑を初めて見る人は、かたずをのんで見つめていた。数千にのぼる人びとの呼吸音さえ聞こえるほど、緊張が高まった。水の流れる音が思いがけなく大きく聞こえた。
 死刑囚二名が、保衛員に引き立てられて絞首台にあがった。そして頭に頭巾をかぶせられ、すぐさま首にロープがかけられた。
 二名の保衛員が現われ、白い布で絞首台の前をさえぎった。つばをのみこむ音さえ聞こえるほどまわりは静かであった。沈黙の中で何分経ったことだろうか。
 「一列に整列せよ」
 という声が聞こえた。 “『北朝鮮脱出 地獄の政治犯収容所』 死刑になった遺体に石を投げつけさせる” の続きを読む

『北朝鮮脱出 地獄の政治犯収容所』 帰国した在日同胞の慟哭

 この本は、強制収容所から脱出した方の手記です。この強制収容所の実態を知らずに、北朝鮮は語れないでしょう。

北朝鮮脱出〈上〉地獄の政治犯収容所 (文春文庫)』 P65-67、121-123


 私たちは金日成、金正日の写真に最敬礼をして新年の挨拶を捧げた。そばで監督がお辞儀の仕方を監督し、お辞儀がすんだ家族の名前を名簿に記入してから帰してくれた。家に帰った祖母は胸を叩きながら嘆いた。
 「私は死ななければならない。私は気が狂っていた。私はどうして共産党なんかに入ってしまったんだろう。このままでは死んでも死にきれない。ああ、私の愚かさをどのようにして償うことができようか。私だけが苦労して死ぬのだったら、どんなに幸福だろうか。こんな生地獄に息子だけでなく孫も住まわせるとは……。ああ、この私の罪をどうしよう」
 祖母はとめどもなく泣いた。私と美湖はは寒くて古い毛布を頭からかぶっていたのだが、祖母の嘆きを子守り歌にして寝てしまった。 “『北朝鮮脱出 地獄の政治犯収容所』 帰国した在日同胞の慟哭” の続きを読む