正気を疑う記事が朝鮮新報にあったので紹介します。
ここまで振り切れてはいないが、似たようなことを考えている在日チュチェリアンは多そうですね。
http://chosonsinbo.com/jp/2017/01/0116ib-2/
「崩壊」どころか強盛国家に
さて、本論に入ろう。まず対米。
米国で誰が次の大統領になろうが、そんなこと、朝鮮は一向に意に介さない。問題は長年続く対朝鮮敵視政策をどう扱ってくるのかということである。トランプ。ふふふ、この男、どう出てくるか。金正恩委員長の新年の辞に、早速おびえているようだが。
金正恩委員長の新年の辞にトランプ大統領がおびえているらしい(笑)
初耳ですね。
どう出てくるも何も、「核廃棄しろ、人権弾圧やめろ、やめなきゃ制裁強める、中国にも制裁させる、やらないなら中国にも経済制裁だコノヤロー」ってなところじゃないでしょうか?
かつて冷戦終結、ベルリンの壁崩壊、ソ連解体を立て続けに目撃した名だたる世界の学者・政治家たち、信じてきた社会主義を捨て、そして一斉に合唱した、「次は朝鮮だ」と。
ところがこの国、なかなか彼らの予想通りに行ってくれない。日米のテレビ局の腰巾着のコメンテイターが一番困るのが、これだ。読み解けないのである。崩壊するはずが、崩壊しないのである。むしろ強盛国家になっている。
今の北朝鮮を「強盛国家だ!素晴らしい!!」と褒めるのは世界広しと言えでも朝鮮大学と朝鮮新報くらいでしょうね。
それもそのはず、民族自主という、この独特な朝鮮式政治力学が彼らには理解できないのである。つまるところ、世界でもまれなことであるが、この国はいかなる情勢変化にも動揺せず自立的であるということだ。どこかの誰かに凭(もた)れたりして事大をせず、すっくと自立しているから崩れないのである。
笑わせる。
もはや毛沢東がかかれた人民元が通貨になっている、親中事大の経済植民地状態のくせに言うことだけは勇ましい。
中国にしたって、コバンザメのごとく粘着されて困っているのが実態でしょうに。
すっくと自立などちゃんちゃらおかしい。
ブルジョワジーらには「朝鮮」が見えていないので(朝鮮語の勉強すらしていないだろう。こちとらは一生懸命あんたらの言語の習得に身をやつしているというのに)、社会主義ソ連が解体しドイツの吸収統一もあったのだから、当然朝鮮も「そうあるべきだ」という一般通念としての希望的観測が出回ったのであろうが、呆れてものが言えない。あまりにも単細胞、勉強不足。
意外と、敵情を探る(敵国情報収集)活動をしてきた、いわゆるスパイ組織の専門家たちのほうがよほど真実を捉えているようだ。最近のクラッパー米国家情報長官の発言や、米中央情報局(CIA)諜報員・駐韓大使などを半世紀も務めてきたドナルド・グレッグ、さらに日本の国家公安調査庁調査第2部長だった坂井隆などの発言には真に迫るものがある。このような、職業柄「真実を知ってしまった」人たちの発言を前にしては、マスコミに露出中の連中も真っ青。ましてや日本国首相など、朝鮮の情報収集どころか朝鮮語すら出来ないありさまだ。片やこの私はというと、朝・日両国語はもちろん、さらに数カ国語に通じているので貴重な情報はほぼキャッチできる。誤解しないでほしい。私がどうのこうのでなく、 科学的に公平に見て――どっちが情報収集能力、相手への理解力にすぐれている?
言語能力と国際能力分析が比例しているなら、世界中の政治専門家はみんな言語学者で埋め尽くされてますよ。
情報収集能力が優れていても、分析能力がチュチェ思想で汚染されてたら意味ないと思えます。
次期大統領トランプとの付き合いは、今はただ白紙にしておきましょう。朝鮮側は常時、起こりうるすべての状況への対応を整えておりますので、在日同胞たちよ、ご安心ください。そして何より、確信を。
誰が大統領であろうと、もはや対話の道しかないことだけは確かだ。
対話はするでしょう。
核放棄しろ、人権弾圧やめろ。やめないならさらなる制裁だ。中国にも協力させる。それでも言うこときかないなら金正恩を暗殺するぞ。
これが対話です。
知的難民・情報奴隷のニッポン
次に、対日です。
日本のマスコミにいつも登場する人物らを見ていると、一応「北朝鮮問題専門家」などと紹介されているが、噴飯ものである。話の中身は限りなく虚構に近い。平壌に1度も行っていないのに平壌についてしゃべっているのである。いくら商売とはいえ、これじゃ日本のテレビ局もあんまりだ。朝鮮を知らない者を使うのでなく、知っている人(たとえば朝鮮大学校教職員とか)を登場させるべきでしょ?
北朝鮮の収容所を見たこともないのに北朝鮮を全て知っているかのように話す方が噴飯ものでしょう。
朝鮮大学先生をテレビに登場させたら日本のメディアもいよいよおしまいですよね。
そんな暇あるなら脱北者登場させて、収容所の実態を知らせた方が北のためになります。
翻って、こんな嘘を毎日見せられている日本国民が、可哀そうでならない。この私とか、少なからぬ冷静なわが日本人友人らは真実の近くにいるので、このような知的難民・情報奴隷の状態から自由でいられるのだが、圧倒的多数の日本人はまんまと愚民政策にハメられているのだ。
忠犬ハチ公よろしく、年がら年中米国に尻尾を振り続けている安倍政権のことである。
ものすごいブーメランです。
嘘を毎日見せられている北朝鮮国民がかわいそうでならないし、知的難民・情報奴隷状態は北朝鮮のことでしょう。まさに金正恩の愚民政策に北朝鮮人がハメられている。
それに巻き込まれて、朝鮮学校の子供たちも愚民政策の被害にあっています。
こういうブーメラン発言を堂々とする朝鮮大学客員教授がいる時点でそれを証明しています。
(中略)
最後に、私たち自身のことを考えたい。
名著「想像の共同体」を残したB.アンダーソンが「遠隔地ナショナリズム」ということを言っている。私はこれをほとんど「遠隔地パトリオティズム(愛国運動)」の言説と受け止めているが、この問題はいまだわが組織では十分に解かれていないと思う。紙面の都合もあるので、取り急ぎ結論から書く。
現在地球上に散在する朝鮮民族の闘いと暮らしの世界は、金亨稷先生が少年・金成柱(のちの金日成主席)に手渡した2丁の拳銃、これから始まったのだということ。
民族が全うな民族であるための、人間がまともな人間的存在であるためのこの朝鮮革命の滔々たる大きな流れは、白頭山を経てさらに豊かになり、海外へまで及び、ついに在日朝鮮人運動を生んだ。こうした現代史の中心的な潮流(私はこれを心ひそかにチュチェエ・フルム“主体の流れ”と呼んでいるのだが)について、私たち在日朝鮮人はもっと自覚的であるべきだ。
どう考えても朝鮮民族の不幸の始まりだったとしか思えないんですけどね。
ときたま、「あの人騒がせな祖国とは少し距離を置いたほうがいいのでは」などということばを耳にする。この私にはそうした思考法がまったくないのである。そもそも朝鮮革命から切り離された在日朝鮮人運動というものが考えられないのである。あそこは在中、在米同胞や、南の同胞たちの闘いと暮らしをも掻き抱いた母なる革命基地なのである。遠隔地にあっても朝鮮人として、朝鮮革命をこそ生きるベきである。(私はいまだにオモニが残してくれたわが臍の緒を、机の最上段の引き出しの奥に大事にしまってある。)
異国の地にあってもまだまだ革命やれってことでしょうかね。
こんな人生を強要される在日朝鮮人の子供はたまったもんじゃないでしょう。
無論革命は一律的であってはならない。それぞれの遠隔地の、所在地の特色を生かしながら朝鮮革命に合流すべきであろう。それでこそ朝鮮民族の本拠地がさらに豊かになろうというものだ。
SEALDsとか、嫌韓愛国皇室マンセーの右翼とかですよね。
イギリス見たいに憲法いらないとか、大日本帝国憲法復活とか、右側からの革命論ですよね。そういうやり方で朝鮮革命に合流すべき、ネット上でいろいろやってますよね~。
現代史の流れを見ていて私がいつも思うのは、なぜわが民族はきょうだい同士殺し合い、そのうえ国まで分断されなきゃいけないのか(本来なら侵略国の日本が北日本・南日本に分断されて然るべきなのに)、この歴史のマイナスくじについてである。
どう考えても南北分断は日本じゃなく金日成がA級戦犯。
そして在日同胞と接していていつも感じるのは、その不安な表情である。これは1、2、3、4、5世のどの世代にも共通している。私の願いは、少なくとも日本に住まわされた同胞たちに、生活の「安心」を伝え届けることだ。
それにつけても、最近つくづく思うのはわがペンの無力である。この教室の回数も2桁に及ぶが、現実はまるで好転しない。それどころかますます反動化の勢いを見せている。日本国国防大臣は真珠湾訪問の翌日には靖国神社参拝するわ、東京都知事は私立高校にまで無償化の枠を広げるが朝鮮高校は絶対だめと言うわ…。私たちはこんな軍国主義的で国家主義的な国に永住しているのである。覚悟のほどが求められる。本年もよろしく。
(朝鮮大学校客員教授)
これを本気で思っているからタチが悪い。
最初、金や立場上しょうがなく言っているのかと思ったが、結構本気。マジで引く。
なぜ自分のペンが無力なのか、なんでもかんでも他人のせいにするのをやめて、自己反省をしてはどうか?それこそお得意の自己総括をやってもらいたいものです。