朝鮮学校は歴史のくびきから解放されるべき 長瀬たけし神戸市議の勇気ある質問

神戸市議会の一般質問で、長瀬たけし市議が朝鮮学校問題の本質について勇気ある発言をしてくれましたので、特に素晴らしいと思った箇所を紹介します。

「朝鮮学校は歴史のくびきから解放されるべきである」

このような正論を堂々と公の場で言うことがいかに難しいか。

この問題は30分近い時間、質問と答弁が繰り返されましたが、一番本質をついた内容だった部分の2分程度を切り取りました。

まだ公開されていないようですが、そのうち公開されると思いますので、ご興味あれば神戸市議会の録画をご覧ください。
http://www.kensakusystem.jp/kobeshikai/index.html

 

こういう正論を言うと、なぜか怪しい右翼が寄ってきて一緒に写真を撮り、それがネットにUPされて「あいつは極右と仲がいい!だからあいつも排外主義者で差別主義者の極右だ!!」という印象操作がネット上でされることが多々あります。

安倍総理など、そういう印象操作の一番の被害者でしょう。

これが朝鮮総連と北朝鮮の鉄板のやり口です。

実にタチが悪い。

もちろん総連にも良心の声はあります。

民族教育を取り返そうとし、そして潰されていったその声を紹介しましょう。

私たちの手にほんとうの民族教育を取り戻そう!

もし、総聯中央が心ある先輩たちの提言を真摯に受け止め、改善・改革に取り組んでいたならば、今日のような事態にはならなかったことでしょう。

今まで出されてきた、民族教育の改善を要求する声は、総じて、ウリ学校から金日成・金正日崇拝のための教育を廃止し、真の民族教育を取り戻したいとするものでした。

しかし、総聯中央はこれらの要望に対し聞く耳を持ちませんでした。

多くの先輩諸氏は、「なんでもないさ、ウリ教育が変質したんだよ。学校の教室から乙支文徳将軍や李舜臣将軍の肖像画がなくなり(一九六〇年代後半)、組織内で金日成の唯一思想体系の確立が狂ったように叫ばれたころから、民族教育は事実上消滅したのだ」と言うのです。

いや、在日同胞の民族教育を金日成親子にかっぱらわれたと言うべきです。

このようにして、同胞子弟の民族教育は金日成親子に対する崇拝教育、すなわち北朝鮮の国民教育になりさがり、表の顔とは別に、その裏では金親子への忠誠心教育を推し進めてきました。

(中略)

私たちの未来が、民族の言葉と文字、文化を思いっきり学び明るい希望が持てるようにするため、金親子にひったくられ、政治の道具に利用された民族教育を、みんなの手に取り戻そうではありませんか!

『朝鮮総聯の改革と民族統一・志向会 第五報』より一部引用
『光射せ!第8号』に収録 P166-167

こういう声を後押ししてこそ、多文化共生や人権を大事にするリベラルのはずです。

そもそも帰国同胞が拷問の末に殺されたのに、その相手を愛する教育をしていて、民族教育や多文化共生を掲げて補助金を要求されてもそのような主張が通るわけがありません。

次のような声が総連内部からも出ています。この声を踏みにじることこそが、残酷な在日差別のはずです。

政治犯収容所には、二〇万名もの人びとが押し込められ。即決処刑はもとより、公開処刑の数は、金正恩が出て来てのこの一年間に、二〇一〇年の三倍に跳ね上がっています。連座制が敷かれ、人びとは「完全監視」の巨大な監獄のなかで喘いでいます。脱北後に中国で捕まり強制送還された女性たちは、堕胎・嬰児殺害の拷問を受ける地獄絵の世界が展開されています。

極寒の収容所で、千丈の地下炭鉱で、そして闇市場の片隅で名もなく殺され死んでいく人びとが、わが子であり、家族であり、同胞であって、どこの誰でもありません。

だというのに、いまなお一部の総聯幹部たちは、この現実から眼をそむけています、

わが子や肉親、親族、そして友人、知人を政治犯収容所で殺された人を持たない、総聯の古い活動家は一人もいないはずです。あのトンム(同志)や友人が、全部民族反逆者であり、スパイたちだったと言うのですか!

とんでもありません。私たちは、同志愛と友情を紙クズのように捨ててしまった、血も涙もない人間になり下がってしまったのでしょうか?

それともマインドコントロールされ、正と悪の判断がつかなくなっているのでしょうか!

(中略)

どうか、初心に戻り現実を直視してください。同胞の本当の願い、南北同胞の渇望する統一とは何なのかを考えてみてください。総聯はどう生まれ変わらなくてはならないのかを、いま一度真摯に考えなおしてください。おのずから結論と方向が見いだせるのではないでしょうか。

政治犯収容所を取り払い、北の地に人権を回復するためにも、わが総聯は、許宗萬現執行部を退陣させ、金正日政権から決別しなくてはなりません。

『朝鮮総聯の改革と民族統一・志向会 第十報』より一部引用
『光射せ!第8号』に収録 P182

2010年ごろの文書ですが、こういう声は反ヘイト、反差別の大合唱に埋もれ、どこかに消え去ってしまいました。

反差別を掲げる人たちこそが、朝鮮学校を歴史的なくびきから解放するために活動すべきはずが、むしろ逆の結果を出すような行動をしています。残念なことです。

「朝鮮総聯の改革と民族統一・志向会」のような在日の声なき声にこたえて、勇気ある議会質問をした長瀬たけし神戸市議に敬意を表したいと思います。

そして、世の中の朝鮮学校支援者は、ウリハッキョ存続のために自分が何をすべきかよく考えてほしいと思います。