キューバも共産主義の国 バッチリ情報統制し、対外的には見せたいところしか見せない

ナショナルジオグラフィックの方はまだしも肯定的な内容がありましたが、別のキューバを特集したドキュメンタリー番組「NHKドキュメンタリー – BS世界のドキュメンタリー「キューバ・リブレ ラップで闘う」の方はかなり暗くなる内容。

いかに共産主義革命の後継者たちがクソかが良く分かる番組です。

これじゃ国外に逃げるのも当然。

北朝鮮ほどガッチガチの独裁じゃないってだけで、腐敗と荒廃は一緒。

外向けの観光地だけがご立派なのも同じ。

見せたくない場所は「軍事区域立ち入り禁止」にして隠蔽。

なぜ立ち入り禁止かと問うと次の回答。

こんな汚いところを当局が隠したがるのは当然。この丘は物騒だと言われている。犯罪者はいない貧しいだけ。当局が見せるのは丘のふもとの小ぎれいなコンクリートの家並みだけ。

北朝鮮がある程度開放されても、キューバと同じように都合の悪い場所は徹底して隠蔽されるでしょうね。

ここに住むおじさんは通りで煙草を売っただけで20年刑務所行き。何の希望もないからムショに戻されてもいいと語る。

いっそ戦争になれと願う絶望に沈む北朝鮮住民と似てます。

村を案内するのは真実のため、政府の嘘は信じるなと訴える。

脱北者が必死に真実を広めようとしている姿と同じ。

ジャーナリストの青木理さんあたりに言わせれば、「この人たちは政府に恨みを持っているから言っていることをすべてうのみにはできない」とか言うかもしれませんね。(※脱北者相手にこの発言を地上波テレビで豪語する神経には驚いた。こういう連中が人権を大事にするリベラルを名乗るんだから笑えない。)

ひどい話を聞いてくれてテレビクルーに4人の子供を紹介する。

子供を食べさせられないから観光客相手に売春した。その結果刑務所送り。子供たちは隔離され、外から見えない場所に押し込める。

最後の「僕のママを自由にして」という訴えに胸が締め付けられます。

そして、最後にこの発言。

ここは忘れられた場所。みんな”透明人間”。政府にとって存在しない町。

政治犯収容所など存在しないと豪語する北朝鮮と一緒です。

同じ国民なのに、国民扱いされない。

これがキューバの姿です。

オバマ政権でのキューバ雪解け当時は、キューバの上っ面だけを見せるテレビ報道が流れてましたが、キューバの実態はこれです。

開国され、経済発展すればこういう不幸な人たちは減るという意見もあるでしょうが、キューバの体制が維持される限り、特権層が経済発展の果実を全部独占するだけでしょう。

米国の強硬一辺倒のキューバへの姿勢はどうかとも思いますが、住民抑圧の実態を無視して平和最高!と喜ぶのはどうなのよ?と思ってしまいます。

やはり政治体制って大事です。

匿名の普通選挙が保証されていれば、仮に一時自国民を弾圧してたとしても、経済発展し、国連や諸外国からの圧力を受けて変われる可能性が高い。

しかし、一党独裁ではそれも非常に厳しいです。

むしろ、経済発展とともに、支配体制がより強固になるだけ。

こういうのを知ると、やっぱり共産主義一党独裁体制はダメだな~と思わされます。

一番まともなベトナムでさえ、こういう状態。

国民が分裂するだけとか、与野党で醜い足の引っ張り合いをやってるだけと民主主義を批判する向きもありましが、やっぱり批判する勢力があるってのは大事です。

チャーチルの「民主主義は最悪の政治といえる。これまで試みられてきた、民主主義以外の全ての政治体制を除けばだが」という含蓄に富んだ発言は的を得てますね。

いかに日本のテレビ報道が上っ面しか報道しないのかが良く分かります。

まぁしょうがないと言えばしょうがないのかもしれません。

都合の悪いことは撮影させてくれませんし、未来の希望に満ちた映像の方が視聴者も見ていて気持ちいですしね。

その手の上っ面報道に騙される一般市民が、「平和が大事」とか「仲良くしようぜ」とかお奇麗なフレーズを言い出す政治家を選び、独裁国家にいいように利用されて金を貢ぎ、結果的にその残忍な支配体制維持に加担する。

そういう過ちを繰り返さないためにも、こういう真実を映すドキュメンタリー番組は大事ですね。これこそが本物のジャーナリズムでしょう。

日本の米国悪玉論を証明するためなら、米軍の相手になっている連中の極悪非道な行いを無視する似非ジャーナリストとは大違いです。