急遽行われた南北首脳会談

明日には180度変わっている北朝鮮情勢。展開が早すぎてついていけません(笑)

米朝会談中止を受けて、急遽南北首脳会談が開かれました。嫌韓の皆さんは、文在寅が金正恩の子分のようにふるまっていると批判しそうな行動ですね。

そういう見方には反対ですが、そのあたりの評価はどういう話をしたかによって変わります。

急遽南北閣僚級会談をドタキャンし、米朝会談の事前協議も無視という最悪なドタキャン、核施設爆破も専門家も入れずに証拠隠滅的な閉鎖。

急遽行われた南北会談で、文大統領が「そういう不誠実な対応してたら経済制裁はどんどん強まるし、軍事侵攻されますよ」と厳重注意して、「騙そうとせず、誠実に核の”永久”放棄をやりなさい」と、非公表ででも言っているのであれば安心ですが、北朝鮮側に立って米国を説得するような姿勢を見せそうなのが心配です。

 

せっかく苦労して作った核を放棄するんだからより大きなものを得ようと、駆け引きをやっていたのでしょうが、トランプのちゃぶ台返しでまたもや米国ペースになりました。

はたから見ていると基本おかしいのに、野生のカンでたまに正しいことをやるトランプ大統領。

今回もその野生のカンがうまくヒットしたようです。

大慌ての文大統領が急遽南北首脳会談を開催しました。この動きは「お、大したもんだな」と評価してます。うまくいくかは別として、これで米朝会談が開催されれば、文大統領の仲介外交は評価されるでしょう。(その結果、韓国人が幸せになるかはまた別問題ですが)

やってることは証明不可能な核廃棄や、連絡無視、約束事のドタキャンと不誠実極まりない行動ばかりですが、文大統領との南北会談の声明は友好あふれる文章になっています。

歴史的な第4回北南首脳対面最高指導者金正恩委員長が文在寅大統領と再会して会談を行う

【平壌5月27日発朝鮮中央通信】歴史的な第4回北南首脳対面と会談がチュチェ107(2018)年5月26日、板門店のわが方の地域の統一閣で電撃的に行われた。

朝鮮労働党委員長で朝鮮国務委員会委員長であるわが党と国家、軍隊の最高指導者金正恩同志が板門店の統一閣へ出向いて文在寅大統領と会って会談を行った。

北南関係の新しい出発と和解・団結の新時代を開いた平和の象徴として全世界の耳目が集中された歴史の地、板門店で29日ぶりに北と南の最高首脳たちの意義深い対面がまたもや成された。

会談場である板門店の統一閣には文在寅大統領を迎接するために朝鮮人民軍儀仗兵が整列していた。

金正恩委員長は、板門店分離線を越えてわが方の地域の統一閣に到着した文在寅大統領を温かく迎え、対面のあいさつを交わした。

両首脳は1カ月ぶりに歴史的な場所でまたもや歴史的な対面をするようになった喜びと嬉しさを禁じ得ず、固く握手した。

会談に先立って文在寅大統領は、板門店のわが方の地域の訪問を記念して統一閣の芳名録に「韓半島の平和と繁栄、朝鮮民主主義人民共和国の金正恩委員長と共に! 2018.5.26 大韓民国大統領 文在寅」との一文をしたためた。

金正恩委員長と文在寅大統領は歴史的な第4回北南首脳対面を記念して固く手を取って意義深い写真を撮った。

金正恩委員長は、文在寅大統領を随行した南側の人士たちといちいち握手し、喜びを交わした。

続いて、金正恩委員長と文在寅大統領間の会談が行われた。

会談には、わが方から朝鮮労働党中央委員会の金英哲副委員長が参加した。

南側からは、国家情報院の徐薫院長が参加した。

会談では、第3回北南首脳対面で合意した板門店宣言を迅速に履行し、朝鮮半島の非核化を実現し、地域の平和と安定、繁栄を成し遂げるために解決すべき問題と現在、北と南が直面している問題、朝米首脳会談の成功裏の開催のための深みのある意見の交換が行われた。

金正恩委員長と文在寅大統領は、全同胞の一様な熱望がこもっている板門店宣言が一日も早く履行されるように双方が互いに信頼し、配慮し、共同で努力しなければならないということについて意見を同じくした。

北南の両首脳は、北南高位級会談を来る6月1日に開催し、続けて軍事当局者会談、赤十字会談をはじめ部門別会談も加速的に推し進める問題を合意した。

北南の両首脳は、朝鮮半島の非核化を実現するために共同で努力するという立場を表明し、今後、随時会って対話を積極化し、知恵と力を合わせていくことについて見解を同じくした。

金正恩委員長は、6月12日に予定されている朝米首脳会談のために多くの努力を傾けてきた文在寅大統領の労苦に謝意を表して歴史的な朝米首脳会談に対する確固たる意志を披れきした。

金正恩委員長は、朝米関係の改善と朝鮮半島の恒久的で強固な平和体制の構築のために今後も積極的に協力していこうと述べた。

金正恩委員長と文在寅大統領は、会談で論議された問題について満足した合意を遂げた。

金正恩委員長は、文在寅大統領と温かく抱擁し、再び会う日を約束して別れのあいさつを交わした。

北と南の最高首脳が格式ばらず、腹蔵なく重大な懸案について互いの見解を聴取し、率直な対話を交わした今回の対面は北南関係の発展において新たなページを開いたもう一つの歴史的な契機となる。

民族の和解・団結、平和・繁栄の象徴として歴史に刻み付けられた板門店でまたもや行われた第4回北南首脳対面は全朝鮮同胞に新しい希望と活力を与えることになるであろう。

相変わらずの文章ですね。

素晴らしい未来が来るとしか思えない内容です。

いつも思いますが、「平和」と「繁栄」が強調されるだけで、自由や民主主義、人権はだいたい削られます。

北朝鮮の凶悪な体制が維持される限り、平和も繁栄も来ないと思えるのですが、韓国政府からそういう発言はまず出てこない。

北朝鮮もその手の発言があると、過剰反応します。

米国への反発もその辺が根本原因でしょう。

米朝会談延期と、さらなる制裁強化をちらつかせて、人権問題も遡上に乗せた米朝会談を行う。これを願っていますが、案外トランプはやってくれそうですね。

功績欲しさで安易に妥協しそうだと思ってましたが、今回の”米朝会談中止”というカードを切ったことはかなり見直しました。

6/12に米朝会談が開催されるかは未知数ですが、この流れを変えるために北朝鮮は必死の悪あがきをしそうです。

もう一度中国訪問やロシア訪問をするかもしれませんね。

何をしようが、検証可能な方法で北朝鮮が非核化や人権問題に対応しない限り、制裁を緩めることなく対北朝鮮外交を進めてほしいと願うばかりです。