まったく共感できない北朝鮮の『服務の足跡 (복무의 자욱)』

北朝鮮が己のローテクノロジーっぷりを根性論で美化するプロパガンダ映画がありました。

15分ごろの坂を登れずに滑り落ちるシーンを見ていて、なんて滑稽なんだろう、とあきれてしまいました。

 

ちょっとしたアクションシーンなんでしょうが、こんなしょぼい車を美化できる神経があわれすぎる。

例えるなら、黒船がきたときに、「侍魂だ~!」と日本刀振り上げて戦おうとしている姿を見て、アホだな、と思う感覚でしょうか。

他にも随所に体制プロパガンダがてんこ盛りです。

20:56 組織と党に正直な人は
20:59 いかなる場合も、自分の良心を欺く行動はできないんですよ
 

どんな時も組織と党に忠実であれば、不可能を可能にできる!!という根性論ですね。

ガス車の実用化目指すくらいなら、さっさと外資呼び込んで技術移転した方がよっぽど楽だし、人民のためになります。

この体制の最悪なところは、無駄な努力を強いられて、虚脱状態になって社会に無気力がはびこることでしょうね。

それを恐怖と暴力でなんとかごまかしているのが北朝鮮といえます。

200日戦闘とか、70日戦闘とか、無償労働で、ひたすら人力で全てを解決しようと強要される人民はたまったもんじゃありません。

この映画の、26分ごろにある心温まるふれあいもなかなか笑えます。

きっとこういうシーンを現実だと信じて、こういうセリフをSNSに書き込む総連イルクンがいるのでしょう。

「兄弟愛で結ばれた朝鮮人」

そのイメージが26分ごろの映像でしょうか。

これを見て、「わが祖国は素晴らしい!!」、とでも思ってるのかもしれませんね。

子供のころからこういう映画でばかり見て情緒形成されると厄介です。

三つ子の魂100までと言いますから。

どう考えても科学技術を駆使して、より少ない労力でより多くのものを生み出した方が楽なのに、そういうのは資本主義、帝国主義になってしまうのでしょう。

残念な人たちです。

極端な例で例えるなら、世の中は電気でいろんな機械が動ているのに、水車作って小麦をひく装置を一生懸命トンムたちが苦労して作り上げる美談を見せられている、という感じでしょうか。

さっさと最新の技術を導入すればいいのに馬鹿なのかな?という感想しか抱けない。

そういう視点でみると、失笑の連続です。

目的とする情緒形成はこれ。

「物不足と技術力不足を、同志愛と精神論で乗り切ろう!!」

あほらし。

あとこういう情緒もふんだんにちりばめられています。

「外部勢力には頼るな!!」

大隊の外から資材を調達してガス車を作ろうとしたら、こう言って拒否。

39:10 他人の物でガス車を完成すれば
39:13 大隊の軍人が
39:15 これ以上、自分の力を信じなくなる
39:18 あなたにはそれが
39:20 怖くないのか
 
これぞ北朝鮮の「われわれ式」ってやつですね(笑)
 
 
 
あとこれにも笑わせてもらいました。
 
50:11 そして局長同志は、私たちに衝撃的な話を聞かせて下さりました
50:16 今、我々を窒息させようという米国野郎共の策動は、極度に達している
50:22 それに、帝国主義連合勢力まで便乗し、社会主義の最後の砦である
50:29 我が祖国をなくそうと
50:32 気勢を上げている
 
出ました米帝(笑)
 
いつも通りですね。
 
ローテクのガス車開発は、社会主義の最後の砦を守るために大切らしいですよ。
 
目が点になりますね。
 
50:34 僕は今日、考えさせられることが多い
50:37 ガス車が大したことではないが、僕のような幹部が、皆さんのように
50:42 将軍様の肩の荷を少しでも軽くして差し上げるために良心を捧げれば
50:47 将軍様は、今のようにお一人で苦難と戦わなくてもよいではないか
 
将軍様が戦っているのはチュチェ民族になることを拒否する朝鮮民族の皆さんでは?
 
洗脳教育と収容所と連座制の恐怖で、今も元気に民族浄化中ですよね。
 
一人で苦難と戦うだの本当に笑わせます。
 
将軍様一人のせいで発生した苦難に、朝鮮人民が戦ってますよ。
 
その被害を、米帝をはじめ、帝国主義勢力にすり替えるなどただの詐欺です。
 
50:54 その日から大隊長同志は
50:56 帝国主義者の封鎖策動と、折り重なった自然災害で
51:00 工場の生産が止まり、農地が荒廃する祖国の厳しい試練のために
51:05 将軍様が経験される我々が知らない苦痛を
51:08 再び胸に刻み
51:10 数日間徹夜しました
51:14 そして、ガス車を一日も早く完成する決心をさらに固くしたのです
51:20 一滴の燃料でも節約して
51:22 将軍様の肩の荷を一つでも自分の手で軽くしなくては、安心して眠れないと言いながらです
 
おぉぉぉ、凄いなこれ。
 
将軍様への忠誠と愛がハンパない。
 
この辺の思考回路は、金剛山歌劇団の人民俳優たちによる金正恩元帥様への忠誠の公演と一緒ですね。
 

あふれんばかりの忠誠心。

いい加減、こういう馬鹿なプロパガンダ映画や、在日チュチェリアンの常軌を逸した公演は、「朝鮮」を貶める反朝鮮民族行為なので本当にやめてほしいものです。