北朝鮮政府が真に恐れるもの

「北朝鮮政府が真に恐れるもの」というタイトルで、コロンビア大学で学ぶ脱北者の大学生がニューズウィークに寄稿していました。

要約はこれ。

 

  • 国際的な議論に2500万人の北朝鮮国民が欠けている
  • 北朝鮮の体制は国民に恐怖心を植え付けることで維持されてきた
  • そのための手段が政治と軍事、そして強烈な個人崇拝のシステム
  • 中でも中心的な役割を果たしたのが個人崇拝
  • 自分は理性的かつ合理的な人間だと思っているが、以前は本気で、地球は北朝鮮を「軸」にして回っていると信じていた
  • 脱北して外国から「悪の枢軸」と呼ばれていることに驚いた
  • 外部からの情報流入は個人崇拝を揺るがせる効果がある
  • いくら情報を遮断してDVD視聴を取り締まっても、人々の真実を求める強い欲求は抑制できない
  • 国際社会は経済制裁の効果的な実施に向けた努力をする一方、北朝鮮国民への情報発信にも力を入れるべき
  • 北朝鮮に真に変化をもたらすのは、2500万人の北朝鮮国民が、全ての人間の基本的権利に気づき自由を求めたとき
  • 北朝鮮政府が真に恐れるのは北朝鮮国民の覚醒

良いこと書いてます。

まさに北朝鮮政府が恐れるのが、国民の覚醒でしょう。怒りに燃えた国民に血祭りにあげられることほど北朝鮮指導部を震え上がらせるのもはありません。

これこそが改革・開放路線をとることもできない、北朝鮮のジレンマと言えます。

この根源的な恐怖を無視して、外交交渉をしても無意味でしょう。

結局、北朝鮮政府が諸外国に求める体制維持は、「怒れる民衆が決起したら無慈悲に虐殺するけど文句言うな」ということです。

これに合意できる国など西側諸国には存在しません。

親北的な北朝鮮専門家やリベラルの皆さんは、対話と外交交渉で解決しようと口をそろえて言いますが、朝鮮人殺戮をこれからも黙認すべし、というつもりでしょうか?

別に理想論を語っているわけではなく、現実的に不可能なことを要求するのは暴論だということです。

例えるなら、家庭内暴力で妻と子供を支配し、もし子供が逆らったら家族が見てる前で撲殺して恐怖で震え上がらせ、遺体は庭に埋めて隠蔽し、ご近所から「あの子はどうしたの?」と聞かれたら、「え?そんな子はうちにはいませんよ」と、とぼける狂人です。そんな隣人と仲良く近所づきあいなどできないでしょう。

外からやるべきことは、政治犯収容所の恐怖を外圧で崩し、情報を流入させ、北の暴君には安全な国外逃亡の保証だけ与えて、大人しく出て行かせることです。

それから先は、北朝鮮国民が己の手で未来を勝ち取るはずでし、外交交渉もその人たちとやるべきです。

朝鮮人を現在進行形で植民地支配している暴君と外交交渉など狂った発想です。