北朝鮮の政治犯は無視する「徐君兄弟を救う会」の人々

反韓・嫌韓の根は、韓国政治犯救出運動に見いだすことができます。

今は嫌韓が右翼の専売特許のような扱いになっていますが、歴史的に見れば朝鮮総連と結託してきた左翼こそが嫌韓の根源でしょう。

なぜか左翼が日韓友好のために貢献してきた集団のように思われていますが、北朝鮮のために韓国安保体制を骨抜きにして、赤化統一を目標に北の手先としていいように利用されてきたのが実態です。

違うというなら北朝鮮の政治犯救出運動を展開すべきはずが、そんな人はほぼ皆無です。

70年代半ばから始まった韓国の政治犯救出運動ですが、「徐君兄弟を救う会」という市民団体が発行している機関誌を読むと、この人たちの良心がいかに偽物なのかが分かります。

 

はじめに

一九七一年四月、韓国において朴三選阻止の運動が高まっていた時、徐勝・徐俊植兄弟は陸軍保安司令部の手により逮捕されました。

勝氏は無期懲役。俊植氏は懲役七年の刑が確定し、現在それぞれ大邱、光州の各矯導所に服役しています。

この間、徐兄弟は、約二年の裁判過程とそれ以降の獄中生活において、当局による転向強要・拷問・虐待・脅迫などあらゆる非人間的暴力に屈することなく、祖国の民主化と統一に対する自らの信念と志向にもとづき、文字通り生命を賭けて闘ってきています。

徐兄弟の闘いが示したものは、祖国をめざす在日韓国人青年の像であり、韓国の政治犯に対して加えられる弾圧の生々しい実相であり、また、このような弾圧に抗して民主化と統一を願って闘っている政治犯の姿であります。

そして、これらの現実に対して、日本人がどのような関係にあるのかということをも、徐兄弟は訴えかけています。このような意味で、徐兄弟は韓国政治犯の一典型であり、その闘いは極めて普遍的な意味を持っているといえましょう。

それ故にこそ、朴政権は、ファッショ体制を強化する中で。徐兄弟らの非転向政治犯に対して極めて苛酷な弾圧を加えているのです。

社会安全法の制定(一九七五年七月)によって、来年(一九七八年)五月末に刑期満了となる徐俊植氏は、永久に拘禁されつづけることさえ憂慮されています。

私たちは、徐兄弟が一日も早く自由の身となり、その志向を祖国の現実の場で実現することができるよう救援運動を一層力強く展開していかねばなりません。そして、これを、韓国で捕われているすべての人々の釈放のための一つの力としたいと思います。

そのような意味をこめて、この『韓国獄中政治犯 徐兄弟-たたかいの記録-』を発刊する次第です。

一九七七年五月

『韓国獄中政治犯 徐兄弟-たたかいの記録-』 P3

 

ちなみにこの運動自体は別に悪いことではないでしょう。拷問や虐待はやめるべきですから。

ありえないのは、かなり話を盛っていることと、事実を隠蔽していることでしょう。

本当に「スパイ活動をしていたかどうか?」という罪が、拷問されたから消えるわけではありません。

さらにありえないのは、この「徐君兄弟を救う会」で大いに活動してきた連中のその後です。常識的に考えれば、「統一のために今度は北朝鮮の政治犯収容所を無くし、民主化を成し遂げよう!そして南北統一だ!!」というスローガンで、北朝鮮の強制収容所廃絶運動を熱烈にやってよさそうなものですが、そんなことはしていません。

やっていることは従軍慰安婦問題の炎上と、反原発運動と、反ヘイト運動ですね。

いかにこの人たちの良心が歪んでいるかが分かろうというものです。

「徐君兄弟を救う会」の機関誌を読むと、キラ星のごとく有名大学の教授や著名人が名を連ねていますが、その人たちがその後、北朝鮮の政治犯救出運動をしているとはとんと聞きません。まっとうに北の人権活動を続けているのは小川晴久先生くらいです。

韓国政治犯救出運動の欺瞞性は、『徐勝(ソ・スン)「英雄」にされた北朝鮮のスパイ―金日成親子の犯罪を隠した日本の妖怪たち』を読むと良く分かります。

私がありえないと思ったポイントはこれ。

  • 転向書サインすれば簡単に出れたのに、それを拒否させ獄中闘争を続けさせた。
  • 徐勝の顔のやけどは自分でストーブに突っ込んで火傷しただけなのに、拷問で受けた火傷のように印象操作。
  • 徐勝は「社会安全法廃止」を掲げて「民主化獄中闘争委員会」の共同議長として全国の矯導所の収監者を指揮し、華々しく活躍。
  • この獄中闘争に徐勝は勝利。
  • 下着や石鹸は余るほど支給され、暖房も完備され、食事は家で食べるものと同じものが支給され、放歌も許され、社会見学の名目で映画やデパートにも行き、ビールや犬鍋を味わうこともできるようになる。
  • 日米の雑誌も好きに読めるようになる。
  • 囚人同士の連絡も黙認。
  • 特別舎(主に政治犯を収監)には自治制がしかれ、看守は論戦を挑まれるのを嫌がって巡視を避けた。
  • 無法状態となった獄中で、北朝鮮のスパイから直接オルグを受ける人が続出。
  • イム・チャンハという北のスパイは、「獄中にある今でも、君たちを朝鮮労働党に入党させる権限を持っている」と豪語できる人物。
  • そういう人物が好き勝手に活動できる環境を徐勝と救う会の面々は実現させた。

韓国の安保体制を骨抜きにして好き勝手北の工作員が跳梁跋扈できる環境を作り上げたと言えます。だいたい転向書にちょろっとサインするだけで出れたのに、拒否する理由が分からない。

こういう人たちの特徴は、北朝鮮のありえない人権弾圧には無視する点です。言い訳も決まってます。

  1. 韓国政府の陰謀。脱北者の証言は嘘とは言わないが本当か怪しい。
  2. 日本の右翼がいるから協力したくない。

だいたいこの2つが言い訳に使われますね。

分断の苦しみを連呼するわりには、今現在塗炭の苦しみを味わっている北朝鮮の政治犯収容所にいる人たちのために何かしようとはまずしないです。

こういう人たちがリベラルを名乗られると非常に迷惑です。

「徐君兄弟を救う会」の関係者のその後を追ってみるとなかなか面白い。

だいたい、従軍慰安婦と反原発運動に行きつきますね。他には朝鮮学校の無償化闘争に協力していたり、反ヘイトや在日差別撤廃にも頑張っておられます。別にそれはそれで良いのですが、北の政治犯収容所をキレイに無視できる神経がすごい。

あとは、韓国の軍事独裁政権批判をいまだにやり続けていますね。

この康宗憲氏も徐勝氏と同じ種類の人間でしょう。

「韓国の軍事独裁が南北の統一を妨げている」、ゆえに「韓国の民主化が民族統一への道」と思っていた人です。

本当に笑える。

どう考えても北朝鮮がやるべきことであり、北の独裁体制が南北統一を妨げる最大の要因でしょうに。

常識的思考能力があれば、南北分断の苦しみを終わらせるには、「徐君兄弟を救う会」がやってきたことを、北朝鮮に対してもやるべきだとと思えるのですが、まぁ~やらない。

北朝鮮に乗り込んで、ぜひとも韓国で勝ち取ったような、「下着や石鹸は余るほど支給され、暖房も完備され、食事は家で食べるものと同じものが支給され、放歌も許され、社会見学の名目で映画やデパートにも行き、ビールや犬鍋を味わうこともできるようになる」ように、北朝鮮の政治犯収容所を変えてほしいものです。

この人たちの良心はどうなっているのか、本当に理解しがたい。

どう考えても、分断の苦しみを終わらせ、南北統一を成し遂げたいのであれば、韓国の民主化を実現したプロセスを北朝鮮でやるべきでしょう。

やってることは従軍慰安婦問題の炎上化と、反原発と、反ヘイトですからね。

どれもこれも、「分断の苦しみを終わらせ、南北統一」という目標を達成するのに、なんら貢献しないと思えます。

結局は、北の洗脳教育に脳内汚染されてしまった残念な在日チュチェリアンだということでしょう。

目標は、現在の金一族による朝鮮人植民地支配体制の維持です。

本人はそのつもりがなくても、発言と行動の結果、北の体制維持に貢献しているわけです。違うというなら北の人権問題を広めることに大いに協力すべきと思えます。

北の政治犯収容所の残虐さを無視し、連座制を無視し、密告を奨励する秘密警察体制を無視するのが従北左翼の特徴ですね。

さらには北の暴君に強奪された朝鮮学校を取り返そうともせず、ただただ現在の親北人士養成教育を維持することに加担するのも従北左翼の特徴です。

当時、韓国の軍事独裁が南北統一を妨げているという世論であり、その世論に後押しされて活動してきたことはしょうがないと思いますが、この期に及んでいまだに北の人権問題に取り組もうとしない姿勢はありえないです。

いい加減、己の不明を恥じて北の政治犯収容所廃絶のために全力で協力してほしいものです。それをやらずして、「徐君兄弟を救う会」の功績を誇ることなどできないでしょう。

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