社会主義を捨てる気はまったくない北朝鮮

北朝鮮いわく、比べるまでもなく社会主義は資本主義より優れているそうです。

苦難の行軍を経て、実態は資本主義かしているという意見もありますが、仕方なく認めているだけで、北朝鮮当局が目指す社会体制は社会主義体制です。

社会主義に幻想を抱いている人は、別にいいじゃないかと言うかもしれませんが、配給制と結果平等主義(いくら働いても結果は同じ)が蔓延したら社会は停滞します。

それが冷戦を経て経験した、社会主義・共産主義という制度の欠陥なわけです。

が、それを捨てる気はさらさらないと北朝鮮は宣言しています。

 

「労働新聞」 社会主義は資本主義に比べようもなく優れている

【平壌10月15日発朝鮮中央通信】

15日付の「労働新聞」は署名入りの論説で、社会主義は人間の本来の要求を反映した最も進歩的な思想であり、社会主義制度は人民大衆が自主的で創造的な生活を思う存分享受できるようにする最も先進的な制度であると強調した。

同紙は、社会発展と人民大衆の自主性、創造性を抑制するのは社会主義制度ではなく、資本主義制度であり、勤労する人民が資本の奴隷になっている資本主義社会では人民大衆に自主的で創造的な生き甲斐のある生活が保障されないと指摘した。

富める者はますます富み、貧しき者はますます貧しくなるのは資本主義社会が持っている悪性腫瘍であり、資本主義は人々を腐敗、堕落させる反動的な社会だとし、弱肉強食の生活方式が社会的風潮になって各種の社会悪が氾濫する資本主義は文字通り腐敗した社会であり、前途がなくて滅亡に近づいていく社会であると明らかにした。

同紙は、人々の創造的生活が躍動する健全で生気はつらつとした社会、社会発展を促し、未来に向かって絶え間なく前進する社会は社会主義であるとし、次のように強調した。

人々は、社会主義制度の下でのみ健全な物質生活と豊かな思想・文化生活、自主的な政治生活を享受することができる。

社会主義が資本主義に比べようもなく大きな優越性を持っているということは、歴史を通じて実証された。

これにあくまでも顔を背けて意図的に現実をわい曲し、社会主義を謗るのは、歴史の流れを逆戻りさせようとする者の愚かな茶番劇にすぎない。

新しいものが勝利し、古いものが滅びるのは歴史発展の法則である。

帝国主義者がいくら社会主義を誹謗、中傷しても、社会主義へ進む人類の前途を阻むことはできない。---

資本主義制度は人民を奴隷にするそうです。

韓国や米国や日本の社会制度をこれでもかと嫌悪していることがうかがえます。

こんな国とどう仲良くしろと?

虚心坦懐にどちらの制度が良いかを議論し、お互い良いところは取り入れるという姿勢ならともかく、北朝鮮ははなっから全否定です。議論になりません。

北朝鮮が社会主義制度を再建したい理由は簡単です。

人民公社作って配給制に戻せば、人民支配を完璧にやれるからです。

飢えほど人を支配するのに強力な道具はありません。

飢餓ギリギリになるといくらでも言うことを聞きます。

冷静な思考など不可能です。

強烈なのは収容所での人体実験で、精神異常者に言うことを聞かせるのに最も効果的なのは食事でコントロールすることだ、と言っていることです。

恐ろしいな。

そんな検証結果など知りたくもない。

動物の調教と一緒ですよ。

餌で手なづけ言うことを聞かせる。

これを人間にやるのが北朝鮮です。

資本主義について「人民を資本の奴隷する制度」と批判しますが、社会主義は「人民を国家の奴隷にする制度」です。

どちらがマシか?

当然資本主義でしょう。

自分が頑張って成功すれば資本が得られるわけですから。

社会主義なんざ生まれながらに国家の奴隷です。

その国家も自分が選挙で国家の管理者(政治家)を選べればともかく、自分の力の及ばないところで世襲制で継承されているわけです。

地獄以外の何者でもない。

繰り返し社会主義の優位性を語り、資本主義を敵視する北朝鮮。

南北合意でお互いの体制批判をしないと約束したわけですが、これは韓国批判にならないんでしょうか?

韓国から「こちらはこれだけやっているんだからそっちもちゃんとやれ」という要求を聞いたことがない。

いつも北朝鮮側の言うことを聞くばかり。

言うことを聞くどころか相手を忖度して脱北者の記者を排除する始末です。

労働新聞という国家機関紙で社会主義を賛美して資本主義を貶める。

「社会主義が資本主義に比べようもなく大きな優越性を持っているということは、歴史を通じて実証された」と断言できる神経が凄い。

成功した社会主義国家の名前を出して見ろといいたいですね。

親北さんたちは北朝鮮は変わったと言いますが、この論説を見る限り変わる気はまったくないと判断するしかないでしょう。