北朝鮮の体制保障は実現不可能

米朝会談の実現が怪しくなってきました。

米国や韓国などその他周辺諸国も北朝鮮に対して体制の保障を繰り返し明言していますが、私が北朝鮮ならそんな約束は信じません。

文在寅大統領と抱き合っても、

米国の国務長官と握手しても、

全部空手形だと思って信じないでしょう。私が北朝鮮なら絶対信じません。

そもそも北朝鮮の体制が崩壊しそうになるケースを考えれば、米国や韓国による”体制保障”がいかに実現不可能かが分かります。

 

金正恩が最も恐れる体制崩壊のケースは人民蜂起です。

怒れる北朝鮮住民が、自分たちを弾圧し続けてきた独裁者を引きずりおろして血祭りに上げる。これを金正恩と特権層は恐れています。

米国や韓国がいくら”体制の保障”を約束したところで、人民放棄を代わりに鎮圧してくれるはずもありません。

崩壊寸前の北朝鮮を政権を支えるために、軍隊を派遣して蜂起した北朝鮮人民に銃弾を浴びせ、爆撃して鎮圧するでしょうか?そんなことは世論が許しませんし、米軍も韓国軍も、仮にやれと大統領から命令されてもやるわけがありません。

むしろ蜂起した人民側に立って、援助し、政権打倒を手助けする可能性が圧倒的に高い。

核放棄の代わりに経済支援や韓国並みの経済発展という「軽く言うけどそれ実現できんの?」としか思えない口約束も、北朝鮮からしたら笑顔で「これおいしいよ」と毒入りジュースを飲ませようとしているとしか思えないでしょう。

トランプ大統領や文在寅大統領が、仮に本気で「北朝鮮の暴圧体制の維持」を保障したとしても、次の大統領がその約束を守るとも思えません。

北朝鮮の言う体制の保障とは、「これからも収容所・連座制・密告制の恐怖支配をやるが文句を言うな、人民蜂起は武力で無慈悲に機関銃掃射で鎮圧するが文句言うな」ということです。

いくら一生懸命米国や韓国が北朝鮮に”体制の保障”を約束したところで、北朝鮮の人権蹂躙に対して沈黙するとは思えません。そもそも世論が黙っていない。

北朝鮮の体制保障など、土台無理な話です。

人殺しを合法化しましょうと言ってるようなもの。

りーむーです、りーむー。

南北会談も米朝会談もしょせんは茶番。騙しあいです。

米国や韓国の言う北朝鮮の体制保障は、「軍事攻撃はしない」「武力で統一はしない」というレベルの話でしかない。

北朝鮮の言う体制保障は、今後も「幼少期から独裁者を崇拝ささえる洗脳教育」「政治犯収容所・連座制・密告制という統治システム」「公開処刑による恐怖支配」を継続するが、この点に文句を言うなという意味です。

もちろん露骨にこんなことを言うはずもないですから「国家主権」という名分を立てて、主権侵害をするなという反論の仕方をするでしょう。

仮にトランプ大統領と文在寅大統領が、「主権侵害は良くない」と黙っても、メディアも野党議員も市民団体も黙ってるわけがない。

黙らせようとしたら米国政府や韓国政府が言論弾圧する必要がありますが、そんなことをすれば米国と韓国の政権が急落します。

北の人権蹂躙に黙る気はない(というか無理)なのに、「体制の保障」をいくら約束しても北朝鮮が信じるわけがない。

結局、北朝鮮は米韓の体制保障の約束など期待していません。

狙っているのは、核を保有したままで経済制裁に穴をあけることです。

中国が制裁包囲網から抜けるまでは必死に非核化や平和に向けて努力していますよアピールをするでしょうが、ひとたび制裁が緩めばまた頑な外交姿勢に急旋回するでしょう。

対北朝鮮外交の成否は、北朝鮮包囲網から中国を抜けさせずに、制裁をどんどん厳しくしていけるかどうかにかかっていそうです。

米国が妥協することなく、韓国が米国の邪魔をせず、最後まで軍事攻撃の可能性を北朝鮮側に信じさせることができれば、拉致被害者の奪還や核兵器放棄が実現できるかもしれません。

同じ過ちは繰り返さないという米国政府の信念に期待したいです。