北朝鮮問題 次の展開を予想

米朝開戦は不可避という予想が頻出しています。

当たり前と言えば当たり前ですが、どうなるかは北朝鮮次第です。中国や米国よりも当事者の行動の方がはるかに重要です。

北朝鮮はいよいよヤバくなったら対話と融和ムードを演出するでしょう。

拉致被害者が返ってきたのも、ブッシュのフセイン敵視政策に恐怖した金正日が、日本を包囲網から引きはがそうとしたためでしょう。

次は韓国に対して同じことをやると予想されます。

 

この時にどう交渉するかで、北の朝鮮人奴隷支配体制が終焉するかどうかの分かれ道になるでしょう。

一番可能性が高いのが、勇み足気味に制裁緩和が行われること。

対話を開始した北朝鮮に韓国の文在寅大統領が大喜び。必死で米国を説得して間を取り持ちます!と東奔西走します。かつても廬武鉉大統領状態ですね。「北韓の立場を弁護して回った」と批判されている屈辱的な言動の数々が暴露されていますが、同じことが繰り返される可能性が大です。

かばうわけではないですが、韓国国民の安全を守るためならそういう判断も致し方ないかもしれません。

「殺されたくないから言うことを聞く」と「例え犠牲者を出したとしても戦う」の二択です。自分の大統領のときにそんなやっかいな問題に真正面から取り組もうとは思わないでしょう。問題の先送りという逃げに走る可能性が高い。しょうがないと言えばしょうがない。

 

対話の開始で核廃棄につながったり、北朝鮮の連座制・強制収容所・密告制などの人権問題が改善すれば良いのですが、いいように金だけむしられる可能性が大です。

そして、韓国の文在寅大統領並みに喜ぶのが中国。

しれっと対北禁輸を緩和します。厳密に言えば「取り締まるのをやめる」という方法でやるでしょう。

中朝国境で川を渡って密貿易する人が急増。

米国が文句を言うでしょうが、「勝手にやるやつがいて困ってるんです。ちゃんと取り締まります!」とやるやる詐欺でお茶を濁す。今も似たようなことやってますからね。朝飯前でしょう。

その間に、6カ国協議か、米朝二国間交渉になるかは不明ですが、外交交渉が開始されめでたく北朝鮮の時間稼ぎが始まります。

米国も相手が対話に応じているのに、攻撃を仕掛けることもできず、ズルズル時間だけが過ぎていきます。

米朝交渉中にもきっちり経済制裁がきっちり行われていれば良いですが、そうはならないでしょう。

せっかく和平モードにあったのに、それに水を差すのは良くないと必死に韓国や中国、ロシアが「制裁の徹底」を邪魔します。

セカンダリーボイコットも含め、制裁の徹底化を真面目に進めてきたのにあっという間に穴だらけにされる。やれやれです。

文在寅大統領はこの宥和モードをさぞかし国民にアピールして支持率アップにつなげようとするでしょう。残念ながら、実際に支持率がアップすると予想されます。米国と日本がこの結果にガッカリすること間違いなし。まぁ平和絶対主義者たちは喜ぶでしょうが。

韓国はあの手この手で開城工業団地再開や、金剛山観光も開始しようとするでしょう。

対話が始まれば何も変わってないのに「やってる感」は出ます。いや、変わらないどころか制裁は逆コースを辿って、めでたく元の木阿弥になるでしょう。

その間に、世界情勢が色々変わることを北朝鮮は期待します。

EUの崩壊、中東で戦争勃発、米国の選挙でガラッと北朝鮮性政策が変わるなどなど。

北朝鮮の状況の変化を待ち続ける辛抱強さは天下一品です。そして状況の変化につけ込む手腕も素晴らしい。

伊達に中国、ソ連(ロシア)、米国という大国と外交戦という戦争をやってきてません。馬鹿な外交やってたらとっくに滅んでますから。

こうなったらめでたく北朝鮮の勝利。朝鮮人奴隷支配体制は継続し、拉致被害者は帰ってこず、韓国は赤い独裁国家連合側に取り込まれる。取り込まれないにしても、あっちにフラフラ、こっちにフラフラと米中双方からしばかれる辛い立場に陥るでしょう。

北朝鮮主導の赤化統一はかなり難しいでしょうが、核で脅され、せっせと金を差し出す属国へと韓国は転落するかもしれません。米国があきれて韓国から撤退なんてしたらほぼ確実です。

他には米国が反撃を受けずに勝てると確信しての米朝開戦、偶発的事件からのなし崩し的米朝開戦、反政府勢力クーデター、金正恩が改心する、色んな可能性があります。

北朝鮮が対話の場に出てきて和解ムードを演出したときに、「経済制裁を緩めることなく交渉を続ける」ことができるかどうかが大きな分かれ道になると思います。これができなければ、交渉は時間稼ぎで終わるでしょう。

交渉のやり方も核は凍結で妥協し、収容所の閉鎖や移動の自由、特権階級だけでもかまわないので北朝鮮国内から外国へ行く自由や、北朝鮮から米国・韓国・日本に交換留学を認めさせると良いかもしれません。

韓流ドラマの自由化、38度線を一部開放して自由市場の創設、脱北者の命の安全を保障した上での往来の自由化。

核一点張りよりも、案外こういう要求の方が北朝鮮は嫌がるでしょう。

北の核を認める、韓米合同演習の縮小又は廃止、在韓米軍の撤退、色んな妥協案が出ていますが、その代わりに北朝鮮へ求める条件が「核・ミサイル廃止」オンリーだけでは芸が無さすぎます。

もっと北朝鮮を根本から変える条件を交渉材料にすることを考えても良いと思います。

どちらにせよ、今度の交渉ではこれまでの過ちを繰り返さないようにしてほしいと願うばかりです。