明日はFRBが利上げするかどうかが決まります。
経済専門家の予測は利上げ実施。まぁたぶんやるでしょう。
利上げは決めてもバランスシートの縮小はしませんよとか、将来景気が落ち込んだら即時金融緩和しまっせ!とマーケットに安心感を与える発言をしたりするかもです。
トランプ大統領はFRBの利上げをやめさせようとして、「気に入らなねぇ」と文句を言っています。
トランプ嫌いの人は、脊髄反射でFRBの利上げが正しいと思うかもしれませんが、利上げされると困るのは世界中の新興国。
つまり弱者です。
パウエル議長がトランプ大統領の圧力をはねのけられるか!?という報道もあります。こういうのを見ると「圧力かけるやつ=悪い奴」思うかもしれませんが、米国&世界経済にとって良い判断をすることが大事であって、意見表明と圧力は別物です。
そもそも圧力だろうがなんだろうが良い結果が生まれるなら、それは「正論」になります。
トランプ大統領もどこまで狙っていやってるのか謎ですが、トルコに関税爆弾落として新興国発の金融不安をまき散らしたことが、FRBの利上げをやりづらくしています。
FRBだって自分の利上げ決定で、世界恐慌を起きたら嫌でしょう。責任問題になりますから。
金融不安のトリガーを自分で引いてFRBの利上げをやりづらくし、「利上げは反対だ」と意志表明することでどちらに転んでも大丈夫なようにしています。
つまり、FRBが利上げ先送りを決定したら予想を裏切る利上げ先送りで世界中の株価は急上昇、これを「俺が言ったからだ」とトランプは己の功績でき、利上げ決定で新興国の金融不安が爆発したら「FRBの責任だ!俺の言う通りにしておけばよかったのに!」と言うでしょう。
通商摩擦起こしまくってるくせに、ロクでもねぇ人ですよ(笑)
ただ、困ったことに「利上げ先送り」が正しい判断なのは間違いない。先送りが正しいのに利上げをしてしまうのはほぼ間違いないのが悲しいところ。
米国の金利の方が、通商摩擦なんかよりよほど新興国に影響を与えます。
トランプの関税も中国、ロシア、イラン、トルコとマトにされた国が迷惑こうむるだけで影響範囲が限定的です。
米国の利上げはそうはいきません。
日本やEUなどの経済が強い国を除いて、もれなく大ダメージを受けます。
それに比べたら、通商摩擦なんて大したことない。(もちろん世界的に見ればですが。マトにされてる国はすんごい被害受けます)
明日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、加熱する貿易摩擦やトルコなどの新興国の金融不安を重視して利上げ先送りという奇跡が起きないかと期待していますが、どうなるか?サプライズは起きるか?
まぁ利上げだろうな~。