韓国の四面楚歌っぷりが尋常じゃありません。
この状況に文政権が危機感を抱いているのか疑わしいのがさらに懸念を深めます。
日本も容赦ない感じですが、米国の追い込みも凄まじい。
インド太平洋構想、南シナ海の航行の自由作戦、ファーウェイ問題、THAAD配備などなど様々な点で米国側に立てと明確に要求しはじめました。
今まであいまいな立ち位置を維持することを外交方針としていた韓国ですが、そんなことは許されなくなってきています。
中国も共産党幹部や経済人を送り込み、中国に明確に敵対したら分かってんだろうな?と圧力の度合いを強めています。
本当に文政権はこの難局をどうするつもりでしょうか?
韓国外交部も功績は青瓦台に取られ、失敗は外交部のせいにされることにほとほと嫌気がさしてきたのか、外交官僚のやる気が減退中。そりゃ部下の功績を横からかっさらい、失敗したら部下に責任を押し付けるような上司の下で働きたいとは思わないでしょう。(参考記事:(朝鮮日報日本語版) 【コラム】うまくいけば青瓦台のおかげ、失敗すれば官庁のせい)
この外交的難局を、先頭にたって打破しようなんて気概は文大統領の青瓦台には皆無。
PM2.5は潘基文氏に押し付け、徴用工問題は首相の李洛淵(イ・ナギョン)氏に丸投げ。
解決困難で失敗したら責任を問われるようなことは他人に押し付ける。
文政権のこのやり方は本当に最悪ですわ。
失敗を恐れず、米国との関係が悪くなってもなんのその。ラッセル車のごとく突き進む勢いで、やる気を発揮するのは北朝鮮外交ぐらい。
それ以外は流れに身を任せる当事者意識ゼロ外交です。
本当にひどい。
この船頭のかじ取りで船に乗らざる得ない韓国5千万人はたまったもんじゃありません。
反日で迷走する対日外交はもはや宿命と思ってあきらめるとしても、対米外交でここまで右往左往するとはあきれるしかない。
ファーウェイ排除でも、米国と一緒に世界中を回って、「5G通信網はサムスン一択!!」と営業外交に邁進すれば見直すものの、そんなことをやる気はゼロ。
中国の顔色をうかがって「政府は民間企業に介入できねぇっす」と引け腰全開。
「米中覇権争いで最も被害を受けるのは韓国」と世界の投資家に思われたとしても、「5G覇権を握るのサムスン」と思わせることができれば、「米中覇権争いの勝者は米国」と思っている人たちが、「短期的には韓国株式は期待薄だが、中長期的には5G覇権を握るだろう。韓国株が暴落したら買うべし」と判断し、韓国株や通貨が暴落しても一定程度下げ止まる可能性が高まります。
が、そんなことをやる気配はなし。
米中覇権争いの狭間で、嵐が過ぎ去るのをただただ待つだけ。
いっそ何もしなければ良いのに、ことあるごとに北朝鮮にすり寄り、米国から不信の目で見られる始末。
ひとまず今後の韓国外交の未来を占う試金石になるのはG20でしょう。
日本や米国と首脳会談が出来れば良いですが、下手したら誰からも無視され、韓国の孤立を世界にアピールしてしまうことになりかねません。
米国と会談すれば米中覇権争いで米国側に立つよう明確に要求され、中国と会談すれば「米国側に立って敵対するならひどい目に合わせるぞ」と脅される。どちらにも良い顔をしようとして、どちらからも敵認定される最悪なパターンです。
かといって不参加ならG20加盟国がこぞって日本にやってくるのに韓国だけトップが不参加ではこれはこれで大問題。
参加するも地獄、不参加も地獄。
いったいどうするんでしょうね、文大統領は。
G20で文政権の外交力が試されることになりそうです。