強盗と同じ発想の北朝鮮

李相哲先生の著書、『金正日秘録 なぜ正恩体制は崩壊しないのか』ですが、無視できない内容がてんこ盛りです。

産経で定期連載されたものを本にしたものですが、金正恩体制の北朝鮮がどういうものかを知る良書だと思います。

従北左翼の皆さんがせっせと産経批判して信憑性を貶めようと頑張るのも理解できます。

その中で、北のやり口をよく表現されているなと思った金正日と部下のやりとりがこれ。

 

 

金正日は90年1月、党中央委員会の幹部が集まる会議で、拳銃と米ドルの札束をテーブルに置いておもむろに尋ねた。

「トンム(同志)たち、拳銃とドルのどっちがほしいか」

意図を図りかねた幹部らが返答に窮していると、正日は護衛官を呼びつけ、同じ質問をぶつけた。

護衛官の一人が「私はドルがほしいです。ドルがあれば、拳銃は買うことができます」と述べると、別の一人は「私は拳銃を選びたいと思います。拳銃さえあれば、ドルは奪うことができるからです」と答えた。

「その通り」。正日は後者の答えに満足そうな笑みを浮かべた。

「君の答えが正解だ。私が聞きたかったのはまさにその答えだ。私たちが経済建設を犠牲にしてまで核やミサイルをつくる理由はそこにあるのだ

その上で、この言葉を中央委の全幹部に伝えるよう指示した。

金正日秘録 なぜ正恩体制は崩壊しないのか』 P273-274

まさに強盗の発想です。

よくアメリカが北朝鮮を追い詰めているから、北朝鮮がああなっているのだという意見があります。

んなわきゃない。

どう考えても北朝鮮の体制は、「拳銃があればドルを奪える」という考えの人間が絶対の権力者になっているからでしょう。

なんでもかんでもアメリカ、日本、韓国、中国のせいにして、北をなんだかんだと擁護する従北左翼が多いですが、いい加減、諸悪の根源は北の独裁体制そのものだということを理解すべきでしょう。

ちなみに日本の在日社会を支配したやり口もこれですね。

「北送された親族の頭に拳銃つきつけて円を強奪」

これです。

万景峰号の往来がなくなって人質ビジネスが終わったと思っている人がいますが、今も続いてます。

朝鮮学校などその人質ビジネスを続けるための最大の装置と言えます。

親族でなくとも、修学旅行や、ソルマジ公演で平壌に行ったとき、親しい友達の一人でもできたら北の思うつぼです。

その友達に「自分の命がかかっているからお願いを聞いてくれ」と言われたらまず断れない。

拉致や殺人のような犯罪をしろと言われればことわるでしょうが、日朝友好団体の活動を手伝えとか、反政府デモに参加しろとか、反米活動団体に寄付しろとか、誰それに投票しろとか、そのレベルの依頼がきたら断れないでしょう。

何せ友人の命がかかっているわけですから。

あたり前のように人間殺す相手は本当に恐ろしいですよ。日本人は他人事だと思って理解できていないですが、実際に親兄弟、友人知人を殺されてきた在日朝鮮人は骨身にしみてます。

今も北の鎖につながれたこの人たちこそが、本当の在日差別被害者でしょう。

何せ、2016年11月に出版された『在日二世の記憶 (集英社新書)』ではそういう人たちの声は一切抹消されてます。

北の、北による、北のための、在日差別です。

申し訳程度に梁ヨンヒさんのインタビューが載せられていますが、残念ながら梁ヨンヒさんの映画や、著書では北朝鮮の実態はまったく伝わりません。

そもそも北送された在日の中ではトップクラスの出身階層に位置していますから。

日本にいる母から大量の荷物が届き、父は総連の幹部で、梁ヨンヒさんが日本でメジャーな映画監督です。北にとっても利用価値があるから当然優遇されます。

梁ヨンヒさんの映画で伝わるのは、平壌の特権階級の生活です。あれを見て、北朝鮮全体があの生活レベルだと思うようでは話になりません。

本当の北送在日の姿はこれです。

一九八八年のソウル・オリンピックに対抗して北は、その翌年、世界青年平和友好祭を開催した。総連は大金とボランティアを大挙平壌におくった。それへのお返しではなかろうが、大会前後、山(収容所)へ入れていた「帰国者」(冤罪者)を少しばかり解き放した。

(中略)

活発で明るい娘時代の彼女が、魂のない廃人のようになっていた。眼の焦点もときどきずれるのであった。

見かねた義妹が突然、彼女の後ろにまわり彼女の両手を前に揃え、「兄さん。これ見なさい。これでみんな分かるでしょう」と言った。

なんと、彼女の指の爪はなくゴツゴツした黒い肉の塊だけだった。妹が言うに、素手で土を掘りミミズや虫をあさり口に運ばないと生きては行けなかったのだと言うのだ。「この……。この……。」と、妹が床を叩きながら泣いた。私はぐっと奥歯を噛み締めた。なぜか涙はでなかった。

『光射せ!第4号』 P174

これこそ後世に語り継ぐべき在日の無念の声と思えますが、『在日一世の記憶 (集英社新書)』、『在日二世の記憶 (集英社新書)』の中にはまず出てこないですね。

在日二世の記憶 (集英社新書)』の方なんて民団関係者のインタビュー皆無ですから。(「また、民団関係者のインタビューも最終的に収録できなかったことです。」P720)

それを残念だと言っていますが、どこまで本気で思っているのか怪しいもんです。確信犯じゃないの?と勘ぐってしまいます。

さらには脱北者支援団体で活動している在日の人のインタビューもなしです。

これまた従北汚染全開の記憶です。

あくなき歴史洗脳プロセスの集大成ですね。

この『在日二世の記憶 (集英社新書)』についてはまた別の投稿でまとめたいと思います。

ひどいもんですよ、ほんとに。

こういう人たちこそが最低最悪の在日差別主義者でしょうね。本当に信じがたい。いつまで北朝鮮と一緒になって先祖の魂を踏みにじれば気がすむのか、、、。

こういう人たちがいるから、いつまでも北の暴君は朝鮮人の生き血を絞る体制を維持することができるわけです。

親北左翼と、それにモラルサポートを与える排外主義全開の従北偽装右翼のプロレスにはあきれ果てるばかりです。