脱北者がハナ院で再教育を受ける時に、色んな困難に直面します。
その問題点が、朝鮮学校と同じでした。
『7つの名前を持つ少女』より該当部分を紹介します。
長い間に身についたものの見方、考え方を変えるのに困難を覚える者も多い。たとえば、近隣の人たちや職場の同僚にいつ密告されるかわからない環境では、常に他人に対し懐疑的であることが生き残っていく上では大切だ。
しかし、韓国の社会では、反対に誰も信用しない、という態度では生き辛くなってしまう。また、何か新しいことを学ぶ時には、他人から建設的な批判を受けることも大切だが、脱北者にはそれが難しい。どうしてもただ非難されている、責められていると感じてしまうのだ。
『7つの名前を持つ少女』 P331
自分たちは生まれながらの被差別被害者だと、怨念全開の教育を受けると、北朝鮮人と同じような問題を抱えることになります。
話す日本人に対して、自分に対して差別意識を持っているんじゃないか、心の中では朝鮮人見下しているんじゃないか、と疑心暗鬼の人生を送るはめになります。
朝鮮学校の教育内容を問題視して、「建設的な批判」をしているだけなのに、人格否定されたかのように受けとめ、「ただ非難されている、責められていると感じてしまう」のも同じ。
過剰反応せずに、サクッと教育内容を是正すればいいのに差別だの植民地意識だのを持ち出して自己正当化のオンパレード。
そりゃ生徒も減る。