『光射せ!第4号』 収容所から戻った在日朝鮮人の指

北朝鮮が「在日の歴史」から徹底して消し去ろうとしているのが、北朝鮮へ北送され、収容所送りとなった数万人の在日朝鮮人の末路でしょう。

これを徹底的に隠蔽しているからこそ、今の朝鮮学校の教育が維持できていると言えます。

ヘイトスピーチや差別があるから朝鮮学校が変われないと言う主張も耳にしますが、もしその論理が成り立つなら、北朝鮮や朝鮮総連はネット上で差別を作りだすでしょう。

裏で右翼に金を流して、排外デモもやらせるでしょう。

そうすれば北の暴君にとって都合の良い教育内容を維持できるわけですから。

別に陰謀論でもなんでもなく、自明の理というやつです。普通に考えれば分かることです。

 

そのいまいましい工作も、金日成と金正日がどれだけ残酷に在日朝鮮人を虐殺したかを慰安婦問題並みに世の中の一般常識にまで広めれば、維持することも困難になります。

「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」の機関誌、『光射せ!第4号』から、北朝鮮が行った戦慄を覚える在日朝鮮人への弾圧を引用します。

一九八八年のソウル・オリンピックに対抗して北は、その翌年、世界青年平和友好祭を開催した。総連は大金とボランティァを大挙平壌におくった。それへのお返しではなかろうが、大会前後、山(収容所)へ入れていた「帰国者」(冤罪者)を少しばかり解き放した。

先の先輩はすでに政治犯収容所の露となっていたが、奥さんと私の義理の妹が同級生だったので、妹の家で出会うことができた。もちろん細心の注意をはらって…。

私は、「何処へ行って来ました? 家族はどうしています?」と尋ねた。しかし、彼女は何も応えてくれない。話してくれない。長い沈黙だけが続いた。

活発で明るい娘時代の彼女が、魂のない廃人のようになっていた。眼の焦点もときどきずれるのであった。

見かねた義妹が突然、彼女の後ろにまわり彼女の両手を前に揃え、「兄さん。これ見なさい。これでみんな分かるでしょう」と言った。

なんと、彼女の指の爪はなくゴツゴツした黒い肉の塊だけだった。妹が言うに、素手で土を掘りミミズや虫をあさり口に運ばないと生きては行けなかったのだと言うのだ。「この……。この……。」と、妹が床を叩きながら泣いた。私はぐっと奥歯を噛み締めた。なぜか涙はでなかった。

高校の先輩で、日本の国立大学(土木工学)を出て北に行ったS先輩は、やはりこの「マグチャビ」(マグチャビとは手当たりしだいに捕らえると言う意味)にあい山で一命をおとした。先輩の弟のスンチョルとは親友だった。やはり八九年に山から帰った友に聞いたところ、先輩の愛用していた万年筆だけが遺品として、その筋から送られてきたという。何と、死因は河川調査中に鉄砲水に遭遇し死亡したとのことだ。先輩の「無念」をどう言い表せばいいのか。言葉がでない。

金正日は拉致した日本人が洪水で死んだ。墓も洪水で流されたと言う。北の悪魔どもは、どうも同じパターンの嘘をつく習性の持ち主のようだ。

「この国の人権は、犬(ケ)権よりも軽いものさ。自動車に轢かれた犬は喜ばれて犬汁(ケジャン)になる。しかし、人間が道端で餓死して倒れていても埋める人すらいないのだ」と、長兄は皮肉まじりに話したものである。いまは、この兄も逝ってしまった。

『光射せ!第4号』 P174

「世界青年平和友好祭を開催」

その当時の様子はこれです。
http://imnews.imbc.com/20dbnews/history/1989/1817974_19354.html』より。

この祝祭の裏で何が起きていたか?

明るく活発だった在日朝鮮人の娘を、魂のない廃人状態になるまで収容所で弾圧し、爪がなくなり黒いゴツゴツした肉の塊になるまで土を掘り、ミミズや虫を生のまま食べなければ生きていけないほどの飢餓状態にまで人間を追いつめる。

これが北朝鮮へ北送された、在日朝鮮人の末路です。

他でもない、朝鮮学校を作った在日一世であり、朝鮮学校の先輩たちの末路です。

それを教えず、毎年平壌に子供を動員し、「敬愛する金正恩元帥様!」と絶叫させる公演をやらせることがいかに残酷なことかを分かってない。

朝鮮学校が洗脳教育をやっていると言われるゆえんは、こういう無視できない、忘れてはいけないことを教えず、何も知らない子供に「敬愛する将軍様」と言わせていることでしょう。

この公演を見て、収容所で殺された在日一世やその子供たちはどう思うでしょうか?

 

「差別に苦しんだ在日一世たちが必死に作ったウリハッキョを守ろう!」

よく聞くフレーズです。大いに結構だと思います。本当にそう思うなら、北の暴君と手を切り、北朝鮮の収容所で殺された在日一世のことを忘れない教育をすべきでしょう。

この人たちが必死で作った学校を乗っ取り、民族教育をぐちゃぐちゃにしたのが金日成と金正日です。

捕食者を褒めたため、犠牲者を忘れ去る。そういう残酷な教育はやめてもらいたいです。それをやめれないからこそ生徒数が減り、学校がどんどん廃校になっているわけです。

朝高ラグビーの活躍に盛り上がる人たちが、学校存続のために是が非でも北朝鮮と朝鮮総連から学校を取り返そうとしないことが本当に理解できません。

結局、子供のためといいながら、自分が善人のように見られたいだけなのでしょう。とても残酷な人たちだと思います。

それにしてもこういう論旨で左翼叩きをすれば、左翼はぐうの音も出ないと思えますが、そういう言論を展開する保守言論人っていませんよね?特に拉致被害者奪還を叫ぶ自称愛国者こそそういう主張をすべきだと思えますが、めったにお目にかからない。本当に不思議です。しょせん愛国マーケットも北朝鮮に牛耳られているのでしょう。愛国者の仮面をかぶった売国奴は本当にいまいましいです。

 

関連投稿:

※ヤフオクでの販売を始めました。『光射せ!』など購入できます。
※詳しくはこちら:販売ページ

コメントを残す