さっそく綻びが見えてきた対北朝鮮交渉

南北閣僚級会談が中止となりました。

北朝鮮の言い分は、板門店宣言に違反しているとのこと。

まぁ当然でしょう。別の投稿でも書きましたが、板門店宣言を読む限り合同軍事演習は中止しなければいけません。当然北朝鮮は文句を言ってきます。予想通りの展開ですね。

韓国は突然の通知に驚いているなんて言ってますが、予想できてないとしたら無能もいいところです。

 

5月2日の投稿で次のように書きました。

地上と海上、空中をはじめ、全ての空間で軍事的緊張と衝突の根源となる相手に対する一切の敵対行為を全面中止する」と言っていますが、米韓合同軍事演習はどのような扱いになるのでしょう?

どう考えても北朝鮮にとっては敵対的な行為です。

まさか韓国は米韓合同軍事演習をやめるのでしょうか?

やめなければ共同宣言違反でしょう。

北朝鮮は韓米合同軍事演習について「理解する」と容認しているという専門家もいますが、そんなもんはいつでも手のひらかえせます。

理解したのも4月の訓練だけです。

次はどうすんの?って話ですよ。

論理的にはどっからどう読んでも、韓米軍事演習は宣言に違反することになります。文在寅大統領はどういうつもりでこの宣言に合意したのでしょうか?

毒だらけの『板門店 南北共同宣言』

書いた通りに「次はどうすんの?」という状況がきましたね。

文政権はどうするのでしょうか?

軍事演習に理解を示していたと言っていますが文書化なり公式声明を出していなければ無意味です。

それこそ謝ってくれれば韓国世論を抑えるから、と言って安易に出した河野談話と同じパターンでしょう。日本は認めたー!と言って慰安婦問題はさらに炎上しました。日本は韓国政府を信じて謝罪したのに騙されたと怒ってましたが、日本が甘いだけ。

韓国も北朝鮮相手に同じことをやられています。

悪意に解釈すれば、実は文政権は北朝鮮とはしっかり話せていて、韓国内の反対世論を抑えるために高い支持率と平和定着への希望をうまく使って、政権にダメージを与えないよう韓米軍事演習停止を実現するために、南北でプロレスをやっているのかもしれませんね。

「この平和定着の流れを止めないためにも、いったん軍事演習は中止しよう!」と呼びかけて韓国国民を説得する。

さすがにありえないとは思いますが、もし南北で裏合意の上でプロレスをしているのであれば、そのうち在韓米軍も追い出すつもりなのでしょう。

まぁ実態は、韓米合同軍事演習については「北朝鮮側は理解を示してくれている」と勝手に妄想して、北が怒らないと思ってのに急にキレられてビックリ!ってなもんでしょうね。

文政権も支持率が下がらないのであれば、韓米合同軍事演習の中止は喜んでやるでしょう。

私も個人的には合同軍事演習の中止はありかなと思っています。

一時譲歩してでも、米朝会談はやらせるべきでしょう。

米国は安易な妥協はやらなそう。米朝会談をやらせて最後通牒突きつけさせた方が良さそうです。

北朝鮮もその辺を懸念しているのか、「一方的に要求するなら米朝会談やらないぞ!」とアドバルーン報道を流しています。

米朝会談が実現できるかどうかは、本当に米軍が軍事攻撃をやると信じさせることができるかどうかにかかっています。

軍事攻撃もなく、現在の中朝関係急改善で経済制裁に穴があくなら、北朝鮮は米国と会う必要はなくなります。

そうはさせじと制裁に穴をあけようとする中国に、容赦なくセカンダリーボイコットをちらつかせ、米中経済戦争も辞さない覚悟でのぞめば米朝会談は遅かれ早かれ行われるでしょう。

そこまでいけば本当にリビア方式での非核化で”合意”できるかもしれません。

ただし、あくまで”合意”であって”実現”ではありません。北朝鮮からしたら、対話を継続している限り、米国から軍事攻撃を受ける可能性は低下します。

長い長~~~い、隙あらば相手をハメようとする騙しあいの外交交渉が始まりそうです。

この前提条件は、米国が軍事攻撃も辞さない覚悟を持っていると北朝鮮に信じさせ、中国の対北朝鮮経済制裁を継続・強化していくことが必須になります。この前提条件が崩れればすべて振り出しに戻るでしょう。

米国が安易な妥協をしないよう祈るばかりです。