『北朝鮮泣いている女たち』 人間モーターとして働かされる囚人

脱北者の手記で、個人的に3大黒書の一つと思っている『北朝鮮 泣いている女たち―价川女子刑務所の2000日 (ワニ文庫)』から、電力の無い状態で収容所の囚人が酷使されている様子を紹介します。

この残酷な仕打ちを、他でもない北送された在日朝鮮人も受けていたわけです。その事実を隠蔽し、在日同胞を虐殺した加害者を愛する教育をしている朝鮮学校は、とてもとても罪深いと言えます。

 

人間モーターとして働かされる囚人

北朝鮮全域は絶対的な電力不足で、地区別、道別に交差生産を行なっている。

价川刑務所は平安南道の送配電所からの電力を使っているが、ひと月の半分は電気が供給されなかった。夜十時以後にやっと送電が始まる。だから昼は刑務所内のすべての機械を人力で稼働させなければならなかった。停電しても国家計画を無条件遂行するのが、囚人の労働義務である。

電気がなければ、動力で回るミシンの回転軸(ボーリング)を人の力で動かすしかない。栄養失調で満足な身体の囚人は圧倒的に不足しているのに、生産課題を遂行するには人力に頼るしかない。

刑務所の警官たちは囚人たちを、獣以下に取り扱う。中でも生産課長は残酷だった。囚人を働かせ、予定の日に生産計画を合わせるのが彼の職務なので、いっそう過酷に働かせようとする。

「この畜生ども。背中がかゆくないように、一発食らえ」

情け容赦なく、か弱い女たちを駆り立てて、ミシンの回転軸にベルトを掛けて回させる。それは永遠に徒労が続く重労働だ。

革のように作ったベルトの生地を、靴を繕う機械で幅二十センチ程度になるように細かく編みあげる。そのベルトを軸に掛けた後、十名が一組になってベルトを担ぎ、まるで電気で動くように回すのだ。

日用品工場、被服工場には百台ものミシンがあった。それらが皆、一つの軸に連結されているので、ボーリングを動かすことは百台のミシンを一度に動かすことを意味する。女たちはベルト綱を肩にかけ、一時間ずつ交代制で動かす。全身が汗まみれになった。「疲れた」と口で表現できるほど生易しい疲労ではなかった。

ミシンを動かす十名の中のうち、ひとりでも倒れると回っていた機械が止まってしまうので、裁縫工たちの製品生産に不良品が出る。そのため彼女たちの横には、常に監視する生産課指導員たちがつく。

生産課指導員は疲れてふらつく者を発見すると、革のベルトで容赦なく打つ。日用品工場では革ベルトを作っているので、牛革ベルトには事欠かない。革ベルトを検査台の横に掛けておいて、目に障れば取り出してしたたかに打つのだ。

囚人に一銭も人件費を与えず、一日十六~十八時間も働かせる、うわべでは思想改造のために収監していると言っても、実際には労働力を搾取するためにあらゆる手段と方法を使っているとしか思えなかった。

靴工場の女たちは、指の節々に木の皮のようなタコができて、飛び出したり曲がったりしている。彼女たちは一日平均靴七十足を作らないと、一食百グラムの定量飯にありつけない。靴片方で、打たなければならない犬釘は千二百本にも上る。一足あたり、二千四百本の釘を打つ計算だ。一日七十足なら一万六千八百本の釘を靴型に打たなければならず、女たちの背中が曲がり、指が駄目になるのは、むしろ当然の現象だった。

靴は豚革や牛革で作るので、アルミの型に革を合わせて履物の形に整え、横から釘を打つ。靴工場三百名の女性で、毎日二千百足がノルマだった。

各工場ごとに、その日のノルマが終わらないと監房に戻れない。疲れ切っている身体に鞭打ち、四、五時間程度の睡眠時間まで削り、一晩じゅう延長作業を続けてノルマを達成しなければならないのだ。

工場内でひとりでも自分に課せられた課題が遂行できないと、連帯処罰で時間延長させられるので、ノルマ達成のために必死に働くしかない。

靴工場の修理工金明淑は一九九二年一月、塩酸を飲んで自殺した。

靴を繕う機械が再三にわたって故障したことが原因だった。彼女が担当していたのは最後の工程の靴の縁を縫う作業だった。ここで停滞すると完成品ができなくなるので、担当管理指導員は足で彼女を蹴飛ばし「おい、くたばりたくなかったら早く直せ」と、つらく当たった。気の弱い金明淑は悲観し、機械の修理用に渡された塩酸を飲んでしまったのだ。

靴窓を繕う機械は、六〇年代にドイツから輸入された代物で、しょっちゅう故障した。金明淑は女性としては特別に手先が器用だった。彼女が描いた水彩画は、社会安全部でも幹部しか手にできないほど見事だった。

そんな彼女が死を決心して塩酸を飲んだのだから、状況がいかほどだったか、想像にかたくないだろう。塩酸はたちまち彼女の内臓を溶かした。

金明淑の服毒自殺以後、刑務所の全収容者は、週一回の生活総括が日課になった。一つの工場の人員は普通二百五十土二百名。全員が作業を中正したまま一時間立たされ、組別、分組別にその日の出来事を一つひとつすべて報告し、総括する。へとへとになった身体で、夜十二時から一時まで立つたまま総括しなければならない。

働くのにも劣らないつらい義務だった。

北朝鮮 泣いている女たち―价川女子刑務所の2000日 (ワニ文庫)』 P266-270

暴力と恐怖で囚人を奴隷労働に従事させます。

使い物にならなくなったらノルマ未達成で食事を与えず、死ぬにまかせる。

まるで機械の消耗品のような扱いです。

この悪逆非道を行う相手のところに行き、忠誠の旗を捧げているのが今も日本に存在しつづけている朝鮮総連です。

もはや在日「朝鮮人」を名乗る資格もない。在日チュチェリアンで十分でしょう。

この収容所の囚人は、北朝鮮の対外キャンペーンのたびに大量の衣服を作らされ、ノルマを達成するためにムチを打たれ続け、そして死んでいきます。

一九九二年一月から四月初めまでは、一日深夜二時から四時の二時間だけしか寝られない日々が続いた。

一九九二年は金日成の生誕八十周年で、それを記念して北朝鮮の学生、労働者たちに贈り物をする計画が持ち上がったからだ。

价川女子刑務所は学生服一万着と国家警察刑務局傘下の刑務所、労働教養所、政治犯収容所等に勤務する労務者たちに、金日成からの贈り物である服二万着を作って供給すると決まった。

金日成誕生日の前日、四月十四日までに必ず本人に渡らなければならない。その三ヵ月間、囚人たちは覧房に戻って休むことがたったの一日もできなかった。工場で食べて寝て、働かなければ間に合わない。徹夜の連続で、疲れ切って居眠りする人が続出した。機械の前で倒れる人もいる。

指がミシンに巻き込まれたのも知らないでうつらうつらすると、裁詭針が指を噛む。その痛さではっと我に返り、ぽとぽと血がしたたる指にミシン油を塗り、作業を続けた。居眠りしたのが担当管理指導員に知られるとすぐに処罰されるので、痛みを顔に出すことさえできない。

結局、輸出被服工場では、三ヵ月の間に学生服一万着と労務者用の贈り物服二万着を完成し、決められた日にちを厳守した。

被服工場検査工として働いていた金京花は徹夜作業の疲れから、製品検査時に不良品を発見できず合格印を押してしまった。これが検査警官にとがめられ、贈り物服の生産が終わった後、金京花は予査房に入れられてしまった。三ヵ月も監禁された彼女はほとんど廃人同様になり、落伍者班に送られた。

死ぬほど働かされ、少しでもミスを犯すと独房、落伍者班、予査房の処罰を受ける。これが囚人生活の常だった。

北朝鮮 泣いている女たち―价川女子刑務所の2000日 (ワニ文庫)』 P270-271

これが北朝鮮が自慢しているマスゲームの裏の真実です。

あの派手は衣装の裏に、どれだけ朝鮮人民の生き血が絞られているかと思うとぞっとします。

その事実を隠蔽され、在日同胞数万人を虐殺した相手に、感謝の言葉を捧げさせられている朝鮮学校の子供たちが憐れでなりません。

朝鮮大学に通う子供が北朝鮮に対してどのように思っているかぜひこの動画を見てみてください。

「初めて見た時は スケールの大きさに驚きましたし北朝鮮だからこそ なせる業だとも思いました」
「日本生まれの私は 祖国のために何もしてません、それなのに 金正恩第1書記は、私たちを祖国に招き多くの経験をさせてくれました」
「その愛情の深さに感謝してます」

 

とてもじゃないが、北送された在日一世や二世たちには見せれない内容です。

このマスゲームの衣装は、もしかしたら自分と同じような在日三世、四世が収容所で作らされたのかもしれない。そういう想像力が働けば、金正恩に対して「愛情の深さに感謝」などという妄言を言うこともないはずでしょう。

高校無償化除外について差別差別と言いますが、差別というなら北の暴君に子供の未来が強奪されてつづけているのに、この子供たちを助けようとしないことこそが差別ではないでしょうか?

残酷な差別をしているのは、朝鮮学校を無条件に擁護している人々です。

彼らこそ差別主義者であり、排外主義者でしょう。

このような教育を続けていて、学校に通う子供の人数が減らない方がおかしい。

朝鮮学校を潰し続けているのは、対外的に見せている良い面ばかりしか見ず、裏の残酷な行為を無視している人たちでしょう。

右翼もろくでなしですが、善意で子供の人生を踏みにじる行為に加担する左翼の方がはるかに残酷です。

90年代、大量の餓死者や、脱北者の証言で政治犯収容所での残虐非道な朝鮮人虐殺の実態が明らかになっていたのに、その横で朝鮮学校の子供たちにその暴君を称える公演をさせていたわけです。

(※平壌でのソルマジ(迎春)公演)

 

この公演の横で起きていた悲劇はこれです。

 絵では伝わらないので、アウシュビッツの写真で近いものを並べました。

ホロコーストがかわいく思えるくらいにことをやっているのが北朝鮮労働党と金一族です。

これをやる相手に子供を預けるなど、子供の命を危険にさらす、ありえない行為ですし、ましてやその相手を褒め称えたり、忠誠を誓ったりする行為は常軌を逸しています。

いったいいつまで在日一世が必死で作った朝鮮学校と民族教育を貶め続ければ気が済むのでしょうか?

本当にいい加減にしてもらいたいです。

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