南北共同で、安重根の遺骨発掘事業をやるそうです。
もうね、嫌な予感しかしない。
そもそも見つかるかも怪しいですし、本物かどうか判断するのも難しいでしょう。
見つからない限り、延々この事業は継続します。
こういうのだってタダじゃありません。
南北がお互い予算と人員を割いて、取り組む必要があります。
調査範囲も、日本、韓国、北朝鮮、中国(旧満州地域)と広範囲です。
Wikiを見る限り、可能性が高いのは中国旅順のようです。
遺骨
旅順監獄の共同墓地に葬られた安重根は、遺言として解放後の韓国への移葬を希望していたが、35年後には葬られた場所の所在を知るものがおらず、墓と遺骨は紛失したままである。韓国ではしばしば日本軍が隠した等の主張がされることがあるが、同監獄の日本人医師古賀初一や、同様に処刑されて共同墓地に埋葬された李会栄の子と孫も、安の墓を参ったことがあると言い[63]、特に隠されたというより単に裏山にあったとされる共同墓地が管理されなくなって正確な場所が分からなくなったに過ぎない。
1992年、韓国が中国と国交回復した後に一部関連資料が発見され、安の遺体埋葬推定地の調査も行われた。韓国と北朝鮮は2005年から2007年にかけて文献調査をした後、共同調査団を構成して旅順監獄の現地調査をしたが、特に成果はなかった[63]。
李明博大統領は、その任期中に安の死から100周年を迎えることから、2008年[64] と2010年[65]に、安の遺骨問題を担当する国家報勲庁に発掘調査を行わせたが、監獄西北の野山(約6600平方メートル)という広大な範囲を調査して、何も見つけることが出来なかった。このため日本側に埋葬資料の提供を要請していた。
これを受けて、民主党の松本剛明衆院議員は、被害者である伊藤博文の玄孫にあたる縁から、2011年に外務大臣に就任した後に「遺骨関連記録を必ず探し韓国側に引き渡したい」と述べた[66]が、結局、何の進展もなかった。
そのため、以後もたびたび韓国側は遺骨の関連記録の提出を日本政府に要求している[67]。
すでに調査はやっていて何の成果もなかったわけです。
今後は南北共同調査団が旅順に行ってそこら中掘り返すのでしょうか?
う~ん、非現実的です。
気になるのが最後の「以後もたびたび韓国側は遺骨の関連記録の提出を日本政府に要求している」というくだり。
南北共同調査団が結成されたら、「日本が隠蔽したに違いない!」とか言い出して、南北共同反日(難癖つける)運動が勃発しそうで不安。
北に金を流すのにも使えそうです。
北朝鮮側が予算ないから、調査費出してくれとか、滞在費出してくれとか、燃料費くれとか言い出しそう。
平気で嘘をつくのが北朝鮮ですから、下手したら「親族が掘り返して北朝鮮に移したらしい。だからいくら調査しても見つからなかったんだ!」とか言い出して、韓国から大規模調査団でも呼び寄せて、外貨をゲットするのに利用することも考えられます。
安重根の生まれは北朝鮮にある黄海道海州だそうですから、「親族が遺骨を掘り出して生まれ故郷に移した」という嘘もある程度通用しそうです。

黄海道

海州市
私が北朝鮮なら南北共同遺骨発掘事業にかこつけて、観光コース化します。
こんなステップで進むと予想。
- 「実は遺骨は親族によって生家に戻されたらしい」と根拠薄弱なことを言って北朝鮮内に調査活動を移す。
- 掘っても掘っても見つからないので、調査範囲拡大。
- 学生交流と称して、南北の大学生を労働力として人足代わりに大動員。
- 人数が多ければ多いほど、韓国大学生から滞在費(=外貨)をゲットできる。
- 南北の学生が一緒に笑顔でひたすら穴掘りする写真がテレビに流れて、平和!和解!共存共栄!と大盛りあがり。
- 掘る⇒見つからない⇒掘る⇒見つからないの無限ループでは先細りするので「安重根の足跡をたどる」とか適当な名目つけて、生家再現とか安重根の親族研究とかやって、安重根記念館を作ろうと呼びかける。
- 記念品とか、新聞記事とか、安重根ゆかりの品々を収集。
- 安重根を題材にした映画や演劇を開催。
- そのたびに韓国が南北共同調査という名目で金を出す。
- 大学生だけでなく一週間などの短期で、一般人からも調査員を募集。調査という名目で実質観光客集め。韓国政府が外貨を観光客にロンダリングして送金する手法が定着。
- 遺骨発掘事業から始まった南北共同事業が、いつのまにか安重根観光コースの建設に使われる。
ここまでやれたら北朝鮮は韓国から外貨ゲットできてウハウハでしょうね。
そもそも「今まで遺骨が発見できず、『解放後、故国で弔ってほしい』という遺言を守れないでいる」と悲しむくらいなら、圧政に苦しむ北の同胞を解放して韓国主導の自由化統一をやれって話ですよ。
その方が天国の安重根義士は喜ぶでしょう。
国土の半分を金日成民族に不当支配されているのに命をかけて戦おうとしない。
あの世にいる命をかけて戦った抗日独立運動家たちからしたら、こういう子孫の姿勢の方が許しがたいでしょう。
子孫の不甲斐なさに怒り狂うこと間違いなし。
深刻なのはそのことを韓国が分かってないことでしょうね。
自分で自分たちのことを「金日成民族」と言っている相手と、同族同胞と言って仲良くしようとする。
そんな連中と一緒になって遺骨を発掘されても本人は喜ばないでしょう。
もし安重根生きていたら文在寅大統領に「さっさと北の暴君駆逐して国土の半分取り返せ、このカスがっ!!」と言うこと間違いなしです。
だいたい奇跡的に遺骨が見つかっても、韓国に戻すのか北朝鮮に戻すのかでももめるでしょうに。
見つからなければ無駄金。見つかってもその扱いでもめる。
やる意味あんのか?
やれやれです。