嫌韓になる思考回路ではなくインプットする情報が問題

嫌韓の問題は何か

この場合、嫌韓という感情自体を「悪」だと決めつけても出口はないであろう。わたしとしてはむしろ、ある人が嫌韓感情を持つにいたる際に、その土台となった情報や知識の正確さのほうにも大きな問題があると考える。

つまり、ある人にある情報・知識A1がインプットされた場合、その結果として出されるアウトプットB1が嫌韓的な感情であったとする。その場合、A1→B1の→B1の部分を批判するだけでなく、むしろまず、A1の部分の正しさを吟味すべきであろう。

自分理系なのでこういう書き方は結構好きです。

嫌韓感情を持つに至った原因について、結果とプロセスだけを批判するのではなく、入力に問題がないか吟味すべきだと指摘しています。

まったくもってその通りだと思います。

もちろんわたしたちは、A1→B1の回路のうち、「→」(思考回路)の内容に関しても充分に検討すべきである。この→になんらかの特殊なバイアスや傾向性や歪みが作用している場合もあるだろうし、文化的・社会的な力が加わっていることも多いだろう。たとえば第2章でわたしが語るのは、韓国の知識人エリートたちが持つ→、つまり思考回路の特殊な性格である。

「もちろん入力だけでなく思考過程の方も吟味すべき」と一言添えるあたりが学者として信頼できますよね。

「特殊なバイアスや傾向性や歪みが作用」というのも万国共通です。

それを知ることが大事でしょう。朝日は朝日らしい傾向があるし、産経は産経らしい傾向があります。それをやめろと言っても無理です。だって売れなくなりますから。中立的で事実を淡々と述べる無味無臭な文章なんて誰も読みません。退屈で寝むたくなるだけです。

だがふつうの穏健な嫌韓派の人びとの言説を見るかぎり、その→の多くは、特別に異常な性格を持っているとは思えない。つまり、たとえば「韓国人はなんでもパクリをする民族であって、韓国の文化はすべて中国や日本のパクリである。それなのにつねに自分たちこそがオリジナルだと言い張る」というA1(インプット)があれば、B1(アウトプット)として嫌韓的認識が出てくるのは、特別に異常な結果であるとは思えない。嫌韓派はインターネットの「まとめサイト」をよく利用するという調査結果もあるが、ある種の「まとめサイト」はまさに強烈な否定的バイアスがかかった韓国・朝鮮情報に満ち溢れている。これらのAnを多数インプットして、嫌韓というBがアウトプットされないほうがおかしいともいえるほどだ。つまり穏健な嫌韓派の→(思考回路)自体がそれほど異常な排外的思考であるわけではない。嫌韓批判の人びとがもし穏健な嫌韓派の→を無条件に批判するなら、これはあきらかな差別である。

素晴らしい見解です。こういう指摘がなかなか左派から出てこない。保守側もこういう意見を述べれば良いのに「韓国は反日だー!敵性国家だー!!」という結論に向けて歪みまくった情報をせっせと集めてエビデンス(証拠)とし、「客観的」な認識で韓国に物申しているんだと装うので実に厄介。

もちろん左派の方も問題で、普通に話せば「脱・嫌韓」になるのに、あいつらは排外思想の持主で差別主義者でゆえに悪だと断罪するから嫌われる。

まさに「嫌韓批判の人びとがもし穏健な嫌韓派の→(思考プロセス)を無条件に批判するなら、これはあきらかな差別」という指摘通り。

(次ページに続く)

「嫌韓」が出てくる仕組み

嫌韓を批判する人たちはあまりにも→B1に対する批判に集中しすぎている。その際にもっとも問題なのは、B1(嫌韓)という感情を持つ人を「悪人」であるかのように扱い、断罪する態度である。

わたしたちはそのような道徳志向的態度を実に頻繁に目撃する。「嫌韓はゼノフォビア(外国人嫌悪)である。だから悪だ」とか、「嫌韓感情を持っている人間は排外主義だ。だから悪だ」などという言説が、なんの根拠もなく堂々とまかりとおっている。これこそが差別ではないだろうか。

多くの場合、嫌韓感情を持つ人びとの思考自体が間違っていたり異常だったりするからB1が嫌韓的になるのではない。そのような本質主義的な解釈こそ、排斥主義に通じるだろう。「韓国・韓国人に嫌悪感を持つ人間は許さない」という意味の排斥主義である。日本の左派やリベラルにこの手の排斥主義者が多いのは、困ったものである。

これが嫌韓が増える原因の大きな一つです。

「韓国・韓国人に嫌悪感を持つ人間は許さない」という意味の排斥主義。

本人たちはこれが多文化共生だと思っているから始末におえない。

いや、多くの嫌韓派の「→(思考プロセス)」がまともなのと同じで、左派側も大多数はまともです。実際に差別言説で傷つけられた人は気の毒な被害者ですから、善意で助けようする気持ちも分かりますし、当然の行動だと思います。

厄介なのは、「韓国・韓国人に嫌悪感を持つ人間は許さないという排外主義者」が反ヘイト、反差別運動の指導的立場でデカい顔をしていることです。

まぁこれもしょうがないと言えばしょうがない。在日朝鮮人のために北朝鮮帰国事業を再開しましょうとか言い出す狂った右翼と真正面から対決したいなんてまともな人は思いませんから。

ある程度利用して、”対消滅”してもらうようコントロールすべきでしょう。

もちろん、B1という嫌韓的認識を持った人が新しい情報・知識A2に接したとき、そのA2自体が自己のB1や他者のBnによってすでに嫌韓的に汚染されているという場合も多いだろう。だから嫌韓は純粋にA(インプット)の問題だとはいえない。

さらに、強硬な嫌韓派の→は、「すべてのAnを嫌韓というBに変換する」という内容を持っているので、これはAのいかんにかかわらず、必ず嫌韓というアウトプットが出てくる仕組みになっている。

この場合は、Anを是正するだけでは足りず、→自体の内容を論理的に検討し、是正してゆくのがよいだろう。

だが少数派である強硬な嫌韓派を除き、多数派である穏健な嫌韓派の場合、多くの→は正常な思考回路であるとわたしには思われる。

これも問題です。

いるんですよ、何言っても全部「朝鮮人がー!」「在日がー!」という結論にもっていく思考回路をお持ちの人々が。

日本は在日に乗っ取られるとか、パチンコマネーがどうとか言い出す方々。

北朝鮮帰還事業を再開しよう!なんて言い出すこういう集団が良い例です。

愛する祖国に帰れるんだから良いことだろう?とか言ってますが、日本人拉致の遠因とも言える帰還事業再開してどうするんですかって話しですよ。

肉親人質に差し出して日本の内部に北シンパを形成する手助けでもしたいのでしょうか?

彼らは”全員もれなく”北送すればそんなこと起きないとか言い出しそうですが、日本国籍持ってる人もいればハーフの人もいます。そういう人たちももれなく北送するつもりでしょうか?

こういう人たちは「A1→B1」の「→(思考プロセス)」がイカレている人たちと判断して問題ないでしょう。

まぁ左派の人はこういう連中がとにかく問題だと言いますが、私はほっとけとばいいと思います。もちろん実害が出たら戦うべきでしょう、裁判で。

なので在特会の罰金刑や、徳島県教組襲撃した人たちを訴えるのは大変素晴らしい行為です。どんどんやってください。

そういう法案がないから取り締まれないのかもしれませんが、ヘイトスピーチ防止法案もできたことですし、そろそろこういう連中がデモできないように取り締まっても良いように思えます。

ハッキリ言ってこいつらのデモを管理する警察官が気の毒です。

したがって→よりももっと大きな問題は、A1→B1の回路のうち、A1にあると考えなくてはならない。つまり、インプットされた情報や知識が間違っていたり偏っていたりするから、それを解析する正常な思考回路を通して出てきたアウトプットB1が嫌韓的なものになっているわけだ。

だからわたしたちはなによりも、韓国・韓国人に対する嫌韓的な彩色抜きの、事実そのものに近い情報・知識を手に入れなくてはならないはずだ。そしてもしその事実そのものに近い情報・知識のインプットを経て嫌韓というアウトプットが出てくるならば、それはそれで正しい思考なのである。むしろその正しい思考を土台として、韓国の人びとに対して批判をしなくてはならないはずだ。そのことこそが対等な隣国関係を構築するのである。嫌韓感情自体を悪だと決めつけることは、隣国と対等な関係を構築しないという意思表示のように、わたしには思える。

「韓国について嫌韓的な色彩抜きの、事実そのものに近い情報・知識を手に入れなくてはならない」

これに尽きます。そして、そのうえで韓国に対して批判する。

これをやろうとしない人は相手を対等な隣国として見てない証拠。

右派の韓国蔑視も問題かもしれませんが、一応理由はあります。偏っている点もありますが、一面の事実はとらえている。

やっかいなのは左派の方で、小倉紀蔵先生や『韓国人に生まれなくてよかった』の著書である武藤正敏氏のように「韓国に良くなってもらいたい」という善意があって苦言を呈する人たちなら問題ないのですが、とにかく韓国を擁護し、「自分たちの気に入らない右派を叩くために利用したいだけ」という底意が見え隠れする。こういう左派系知識人が多すぎる。

反ヘイト・反差別もしかりです。本当にヘイトスピーチや差別をなくしたいのではなく、気に入らないアイツが向こうにいるから俺はこっち。差別をなくすべきというのは絶対善だからこいつをつかって嫌いなアイツを殴ろう。そういうふうにしか見えない。

右も左も『嫌韓問題の解き方 ステレオタイプを排して韓国を考える (朝日選書)』のような専門家の本で知識を得るようにして、お互いが「あ~、ちょっとゲットしてた情報が偏向してたこも?」と自省的に考えた方が良いでしょう。

だいたい匿名のネットなんて組織的に動いている集団がやりたい放題できますから。北朝鮮なんてサイバー部隊7000人です。ネットの書き込みなんて高度な知識もいらないですから、米と肉与えれば24時間こき使える超低コストの労働力がいる北朝鮮がかなり有利です。

自動化ツールもうまく使えば、数十万のダミーアカウント作ってネット世論を扇動・誘導するくらい簡単にできます。

インターネットに真実があると思っている人は、気を付けた方よいでしょう。

嫌韓なんて北朝鮮が元祖ですから。

みんな忘れてますけど、韓国嫌いぶっちぎりNO.1は北朝鮮です。

日本のネットで北朝鮮が嫌韓世論扇動してなかったら驚きますよ。ぜひ気をつけましょう。