戦争前夜の様相を呈してきたイラン情勢。
イランのザリーフ外相が急遽来日。
う~~~~ん。
何もできないよね。。。
「戦争には反対する」「話し合いで解決すべき」くらいでしょうか、日本が言えるとすれば。
安倍総理のトランプ大統領との良好な関係に期待して、仲介役を期待しているのかもしれませんが、北朝鮮情勢ならともかく、中東情勢に日本が影響力を発揮できるなんてことはないでしょう。
いっそイスラエルのネタニヤフを電撃訪問する方がまだしも事態打開の可能性があります。
まぁそれは「火中の栗を拾う」どころか「山火事の中でいい感じに火が通った栗を探す」くらい困難だと思いますけども。
イランの核合意も、オバマ政権の素晴らしい外交成果だと言われますが、イスラエルとサウジが参加していない時点で破綻は予想できたわけです。
国連常任理事国(米・露・中・英・仏)+ドイツの6か国とイランが合意した!素晴らしい!といいますが、イスラエルやサウジなど地域の当事者を無視して勝手に合意したわけですよ。
こういう時こそリベラルの皆さんが「大国が勝手に決めた!帝国主義者たちの横暴だ!」と文句を言っても良さそうなんですけどね。実際は逆です。
そういう当事者無視の頭越し合意が今の状態を生んでいる、という側面もあります。
まぁイスラエルとサウジが絡んで、イラン核合意が成し遂げられたとは思いませんけども。。。
苛烈な経済制裁に困ったイランが、日本との良好な関係を利用すべく急遽来日するようです。
が、日本の対応は決まっています。
「ごめん、なんもできないわ。。。」
以上です。
悲しいですが、これが現実です。
金正恩のロシア訪問並みになんの成果もないでしょう。
安倍総理が「米国はわがままを言わずに、”イラン核合意”にとどまるべきだ」なんて言うはずも、言えるはずもなし。
むしろ「こんな無理筋の外交ラインにすがるほどイランは困っているのか、、、」と思われるのオチでしょうね。
まぁしょせん中国にいくついでに日本に寄った程度でしょうけど。


一応日本にも寄ったけど、中国が本番でっせ、ということでしょうね。
まぁ当然ですが。
以前投稿しましたが、イランもなかなかの独裁っぷりです。(参考投稿:『イラン革命40年 亡国の道をひた走る中東の大国』)
残念ながら、自由と民主主義と人権を大事にする先進国とは根本的な価値観が相容れません。
なぜか世界の人権と自由を大事にするリベラルたちはこういう点を直視しようとはしませんが。。。
日本の報道では、イランの若者が制裁に苦しみながらも観光客を呼び込もうと頑張っている!と擁護的なものが大半。

正直、イスラムの戒律を破ったら死刑になったり、ダンス動画をネットにUPしたら社会全体で圧迫してメディアで謝罪させられたり、密造酒を持ち寄って個人宅でDJブースを作り夜な夜なナイトクラビングを楽しんでるのがバレたら警察に連行されたり、イラン革命を主導したホメイニ師を祀る巨大霊廟が多額の建設費を投じて継続建設中だったり、もうね、根本的に合わないんですよ。
イランをかばう人たちって(特に保守系)、イラン=日本大好き=親日、ゆえに善!という超短絡思考なのが多い。
イスラム主義を掲げる国は、すべからく超不自由な社会です。
ろくでもないよ、マジで。
浅く付き合うならいいんでしょうけどね。深くは付き合えないです。根本的に合わないですから。
どちらにせよ、イランを優先して米国との関係を悪化させるメリットは皆無です。
厳しいことを言うようですが、制裁が嫌なら「イスラム神権政治体制」を変革するしかないでしょう。
北朝鮮の体制変革なくして、制裁解除は無理なのと一緒です。
イランを圧迫する米国はろくでもないかもしれませんが、イランのイスラム右翼もろくでもないです。
そういう点は忘れたくないものです。