安倍総理の訪中で、対中関係の改善が進んでいます。
訪中が7年ぶりというのも凄いですね。
基本メディアもこれを肯定的に報道していますが、米中新冷戦が勃発中にこの行動はリスクだらけです。
安倍総理が地雷を踏まないように願うばかりですね。
一帯一路も金は出さずに、あーだこーだと口出しして、融資の透明化や現地人の雇用を義務化するなど、せっせと嫌がらせをしてほしいですね。
くれぐれも北朝鮮側に立って不信感を買いまくる韓国政府ような真似はしないでほしいですね。安倍総理が”文在寅化”しないことを祈ります。
色んな国でインフラ投資がうまく行くことは、基本喜ばしいことです。
米国だって戦後のマーシャルプランで日本やヨーロッパの戦後復興を助けましたが、長期的に見れば相対的に米国の地位が希薄化したと言えます。
第二次世界大戦直後は世界の富の半分は米国だったわけですが、今ではその比率は諸外国の勃興により低下しています。
もちろん米国の影響力は強いですが、昔ほどではない。
中国の一帯一路も「債務の罠」でずーっと借金返済で富を吸い取るようなやり方を防げれば、基本世界にとっては良いことです。
中国以上に周辺国が発展すれば、中国の影響力は相対的に下がりますしね。
まぁくれぐれも日本は対中協力に深入りはしないようにしてほしいですね。
特に気を付けてほしいのは民間企業でしょう。
どんどん国内の締め付けを強めているのが中国です。
ウイグル人は収容所送り、チベット人もガッツリ監視、人権派弁護士は次々拘束、香港には経済と人口で圧迫。
人権無視の独裁国家とは長期的に深く付き合えません。
別に動物愛護とか、LGBTの権利とか、そんな高度なものを求めているわけではありません。生命・財産・自由という超基本的な人権の保障を求めているだけです。
これくらい守ってくれないと恐ろしくて付き合えません。
まぁくれぐれも中国と一緒になって「保護貿易に反対する」とか馬鹿なことを共同声明で出さないよう気を付けてほしいですね。
関係改善を進めるのは大いに結構だと思いますが、それはそれとして尖閣への軍艦派遣やめろと要求すべきですし、南シナ海の自由の航行作戦も大いに参加していくべきですし、台湾の自由と民主主義を守るために大いにバックアップすべきでしょう。
「職業訓練だ」と北朝鮮のような言い訳をしているウイグル人への弾圧もやめろと言うべきでしょう。
他にも閉鎖的なマーケットを開放しろと言ったり、GoogleとFacebookとTwitterを使えるようにしろとか色々言うべきことはあるわけです。
日中スワップも微妙ですよね。日本にとっては必要ないですから。
海外メディアも、大丈夫か?と心配顔です。
中国の悪評を回避することに加担し、さらに世界のルールを守るようにさせられなければ、日本の評価まで一緒に落ちることになります。
国際社会からは「どう受け止めればよいのか」と戸惑いの反応。
もし国際ルールを守らせられなければ「中国を利しただけだ」と日本が批判されることになります。
この辺、どう考えているんでしょうね。
まぁ予想では日本版ヤルヤル詐欺で、何もしないと思ってますが。
ただ、政府は口だけでやる気なしだったとしても、民間企業がやる気出して深入りする可能性はあります。
そうなると面倒ですね。
一帯一路構想に金出させて中国の衰退を見守ればいいだけなのに、その自滅を日本が阻止するようなことになりかねません。
北朝鮮を支援する韓国と同じような状態です。
そんなことになったら笑えない。
ほんとやめてほしい。
中国にからめとられるかどうかは、ウイグル・チベット・内モンゴル・台湾への姿勢で推し量れるだろうと思います。
沈黙しながらも行動でウイグル支援・台湾支援・南シナ海での対抗措置をやるなら合格です。おそらくそうなるでしょう。
くれぐれも「日本は中国側に転んだ」なんて思われないように発言と行動には気を付けてほしいですね。
しょせん自国民を容赦なく圧迫する独裁国家。長期的に安心して仲良く隣人付き合いができる国ではありません。その点はくれぐれも忘れてはいけないと思います。