自主的に武装解除する韓国と対照的な国々

スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、バルト三国といったロシアと国境を接している国々が国防意識を高めまくっています。

米軍の駐留を増やしたり、軍事訓練も増やしています。一例としてノルウェーが駐留米軍を増強した模様。(参考記事:週刊ニューズウィーク日本版 「特集:交渉の達人 金正恩」〈2018年5月29日号〉 [雑誌] P11)

合同軍事演習の中止や軍事統帥権の移管を進めて、国防意識を後退させている韓国とは実に対照的です。

 

徴兵制を嫌がる韓国と違い、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、バルト三国といった国々は徴兵制賛成が国民全体として合意できています。

軍事大国と国境線を接しているからでしょうが危機意識がまったく違います。

韓国も北朝鮮が軍事大国なら危機意識も持つのでしょうが、実際戦争になったら勝てるという自信があるせいか、どうにも危機感がありません。

そういう心理的なスキを北朝鮮につかれ、韓国は自主的に武装解除していく方向に進んでいます。

錦の御旗は「平和」「緊張緩和」「南北融和」「軍縮」と言ったお奇麗なフレーズ。

そういうフレーズを連発して、北朝鮮は核兵器撤廃の代わりに米軍撤退や軍事演習の停止を求めるでしょう。

北朝鮮側の言い分も分からないでもないから断りづらいのが韓国の悩みどころ。国民世論も南北軍事対立の緩和と平和体制が実現できるなら、在韓米軍撤退を容認する可能性大です。

そうなれば北朝鮮の思うつぼ。中国もロシアも大喜びするでしょう。

本当に核やミサイル、化学兵器、国境沿いの砲台群などを完全かつ不可逆的に撤廃するなら在韓米軍撤退もありかもしれませんが、本当に北朝鮮が実行するかは怪しい。

ロシアへの警戒感から軍事増強に走るスカンジナビア半島諸国とバルト三国。

中国への警戒感から米国との連帯を強める台湾。

米中貿易戦争ばからに目がいって、まるで米国が悪者かのようにメディアで報道されますが、対中警戒感は世界中に広がっています。

孔子学院は中国の文化工作の拠点だとカナダ、オーストラリア、EU諸国でどんどん閉鎖されています。

フランスでは中国スパイが捕まりました。通常、そういうのは公にしないのに、あえてメディアで大々的に報道して、中国に「こっちは分かってんだぞ、なめんなよ」とメッセージを送るフランス政府。

旧共産主義圏の独裁色の強い国々への警戒感は何気に高まっています。

そんな世界情勢の中、なぜか独裁レベルでは中露を圧倒する北朝鮮への警戒モードをどんどん緩める韓国。

「韓国版平和攻勢」で北朝鮮の恐怖統治を崩すような巧妙なやり方をしてくれてるなら安心なのですが、そういう感じでもない。

南北交流事業もほとんどが北朝鮮側での開催。

「相互主義だ!」と主張して、すべてとは言わないまでもイベントの半分は韓国に招いてやれば良いのに、そんな気配もなし。

発展した韓国を見せて、北朝鮮住民の意識を変えるという基本的な文化攻勢もやろうとしない。

休戦協定から平和条約締結に進めば、徴兵制の撤廃も現実味を帯びそうです。

軍事統帥権も返還されれば、米軍が韓国軍に指揮されたいとも思えませんから、在韓米軍が撤退することもありえます。

米兵が少女暴行でも起こせば一気に火がつくでしょう。

韓国が見習うべきは、スカンジナビア半島諸国やバルト三国の国防姿勢のはずなのに、北朝鮮の見せる融和姿勢に引きずられて韓国はどんどん軍縮を進めていきそうです。

間違っていたと気づいたときにはすべて手遅れだった、なんてことにならないことを祈るばかりです。