賭けに勝ったトランプ

イランのソレイマニ司令官を殺害した時はその後どうなるかと思いましたが、イランの報復もアメリカ人への被害が出ない限定的なものとなり、絶妙なあんばいで沈静化した模様。

一安心ですね。

米軍基地の施設が多少被害が出た程度で、イランの司令官殺害がチャラになるなら米国からしたら笑いが止まらないでしょうね。

ソレイマニ司令官殺害の結果、中東各地のテロ活動が大人しくなるかどうかは未知数ですが、現時点で表面的に見れば米国の方が「どうだ!ざまぁみろ!!」という感じでしょう。

イランはイランで最初反米感情で国が一つになったと思いきや、ウクライナ旅客機撃墜を最初すっとぽけていたのを、後から認めてイラン国民がブチギレ。各地で反政府デモが勃発。この点からも米国は笑いが止まらないでしょう。

それにしてもトランプはなかなかどうして賭けに強い。

今までもさんざん危なそうなことをしてきましたが、支持率が暴落することはなく、十中八九次の大統領選に勝ちそうな雰囲気。

中国とはいったん休戦を演出し、株価を引き上げました。

いったん休戦でも中国の景気鈍化の流れは止まらず、米国景気は絶好調のまま。

この状態を維持し続ければ米国の覇権は安泰です。

イランとの核合意についても、イラン寄りだった欧州各国の立場が、どんどん米国寄りに傾いています。

米国の孤立が懸念されていましたが、いつの間にやら孤立しているのはイランになっています。

中国との通商戦争も、反多国間主義だの横暴だのと米国の孤立が懸念されていましたが、香港やウイグルの件もあっていつの間にやら孤立しているのは中国の方になっています。

悪魔と何か契約でもしたんじゃないかと思えるくらい、トランプ大統領にとって都合の良い方に事態が進展します。

基本、トランプにとって都合の悪いことが起きているように見えるのに、いつの間にやらそこそこのダメージで切り抜け、好調な景気を維持して大勢を自分の側に傾け続ける。

あまり認めたくありませんが、トランプ大統領は結構凄い大統領かもしれません。

トランプ大統領に、世界中の問題を解決することはできないでしょうが、米国の覇権を維持するという目標においては「アメリカファースト」のスローガン通り、達成することができそうです。

自国第一を突っ走る米国。

振り回される諸外国。

日本も米国と仲良くしつつも、米国に頼らない国家運営へと徐々に切り替えていく必要がありそうです。