韓国が良くなってほしいという願いがこもっている武藤正敏著『韓国人に生まれなくてよかった』

元・駐韓国特命全権大使の武藤正敏氏の著書『韓国人に生まれなくてよかった』を読了。

タイトルを読んでヘイト本だと切り捨ててはいけない本です。

こういう輩は、きっと親韓のリベラルたちにこの本を読んでほしくないのでしょう。

(※誤字「発展」⇒「発見」)

少なくとも文在寅大統領誕生を喜んでいる人たちには読んでほしくないでしょうね。

むしろ韓国が心から良くなってほしいという想いに満ちた本だと思う。

あとがきを読むだけでも違いは分かる。

 

本書「おわりに」

私には、韓国人が彼らの親たち、さらにその親たちから受け継いで築いてきた国を、いま自ら崩し、失おうとしているように見える。

韓国人に問いたい。あなたたちはどこへ向かうのか。

TOEICが800点、900点ある若者なら、世界に出てさまざまな国際感覚を身につけられるはずだ。事実、韓国人の留学熱には目を見張るものがある。2015~16年、米国の大学で教育を受けている外国人の数を見ると、韓国は第4位の約6万1000人なのに対し、日本人は2万人足らずである(米国務省教育文化局)。韓国人の積極性が素晴らしいのか、日本人が内向きなのかはわからないが、日本の人口は韓国の2.5倍であることを考えれば、韓国人は日本人の8倍も米国の大学に留学していることになる。

願わくは、そこで得た感覚を持って、ぜひ韓国を客観的に見つめ直してほしい。世界はけっして韓国の理屈で動いていないことを、外に出た人なら絶対にわかっているはずだからである。

真実は時にひとつではなく、同じものでも見る方向によって違う表情が見えてくることがある。

私は、韓国人のほとんどが同じ方向からしか見ようとせずに断罪してしまった朴槿恵前大統領に、違う表情を見る。最後に、あえて彼女を擁護したい。

朴前大統領が罪を犯したのかどうかは、今後韓国の司法が判断をするだろう。ただ私には、朴前大統領が「悪人」だったとは、どうしても思えないのである。

朴前大統領に、「落ち度」はあっただろう。理由があったとは言え、人間不信と孤独がごく少数の人間に深く取り入る隙間を作ってしまったこと、そこで起きていった出来事を見逃してしまったことは、責められても仕方がない。

しかし、私の知る朴前大統領は、苦しい人生を乗り越え、なお国を愛していた。お金のために政治家になったわけでも、賄賂がほしくて財閥に接近したわけでもなく、孤独に「悪弊」と戦おうとしていた。

朴前大統領は、その後の自身のためなら、在任中から検察の調査を受けたほうがよかったし、罪を認めて詫びの言葉を述べたほうが同情心も集まっただろう。しかし、頑なに罪を認めなかった。それは、自分は悪いことをしていないという信念からであろう。

私は胸が痛かった。この人は、囚人服を着せられても、最後に残ったプライドだけを支えに堪えている。

外交官として接した朴槿恵という人物は、愛国心と自尊心に生き、そして命を奪われ、いまなお批判されることの多い父・朴正熙元大統領が愛した国を偉大たらしめるために尽くす、真面目な人だった。

見てる人は見ています。

朴槿恵大統領がやったことを見れば、全否定はできないはず。

 

朴槿恵政権を倒した人々は笑顔だった。だが、今後韓国が失うものの大きさを考えると、私は暗澹たる気持ちになる。

悪いものは悪いと言わなければならない。しかし、悪いことをした人が行ったことすべてが悪いわけではない。

大統領になれば悲惨な末路をたどる韓国で、3年後、4年後、文在寅大統領の表情はどうなっているだろうか。

ファンタジーの世界に生き、経済を知らずに非現実的な政策を約束し、外交も安全保障もリスクを考えない政権を、韓国人は選んだ。

これが凄い。

ヘイト本のレッテル貼りでこの本を読ませたくないのは、従北左翼の呼び声高い、文在寅大統領のありえなさを知られたくないからでしょう。

この本を読むといかに文在寅が経済オンチで、さらに労組をはじめとした支持基盤が韓国経済にいかに害を与えているかが分かる。

この本ほど、韓国の病巣を的確に指摘し、「韓国に良くなってほしい、でもそれは困難だ。とても残念であり無念だ」という韓国への愛に満ちた本は近頃お目にかかったことがない。

だいたい李氏朝鮮とか民族性とか持ち出して韓国の悪口書き散らかしているだけの駄本ばほとんどですから。

それに比べたら、この本は素晴らしい。

それが民主主義の成果であるなら、その行く末を見つめ、冷静に評価するのは、有権者の責任である。怒りに任せて政権を追い出し、怒りに任せて政権を選び、また怒りに任せてその政権を葬るのだろうか。

本当に大切なのは、怒ることと同時に、考え、最適かつ現実的な道を選ぶことである。魔法が使える政治家など、世界のどこにもいないのだ。

韓国人はときに自虐的な物言いも好む。米中が頭越しで朝鮮半島の運命を決め、日本の自衛隊が朝鮮半島有事に備え米軍と訓練をすれば、韓国人や韓国メディアはよく、日本の植民地になる前の旧朝鮮時代末期の悲哀や、ヤルタ会談、ポツダム会談に参加すらできなかったことを引き合いに出して嘆く。

私は、いまさら何を言うのかと思う。もうやめるべきだ。

歴史を忘れるべきだというのではない。少なくとも現在の大韓民国は、朝鮮半島の歴史において、もっとも世界における相対的なプレゼンスの高い時期に存在している。いろいろ問題はあろうと、ここまで韓国を成長させてきたのは韓国人自身の努力なのだ。

これは本当にその通り。

韓国史上最も繁栄を極めているのに、やたらと自虐的。

もっと自信持てよ、と言いたくなる。

私の目には、そんな韓国をよってたかって崩しているのは、ハートに火がついてしまった韓国人自身ではないかと映る。

熱い気持ちは、もっと建設的な方向へ向けてはどうだろうか。朴槿恵政権を倒して文在寅政権を登場させたことは、12年間韓国の空気を吸った私には、国民みんなを不幸にする方向に進めたように思えてならない。

いま韓国は、誰がなんと言おうと、韓国人のものなのだ。だから、いまの苦難をけっして誰かのせいにしてはいけない。現実を見据え、国民全体で知恵を出して、この苦難を乗り越えていかねばならない。

私は「韓国人に生まれなくてよかった」と思うが、韓国に生まれた人には「韓国人に生まれてよかった」と思える韓国を作ってほしい。

韓国人に生まれなくてよかった』 P232-235

素晴らしいあとがきです。

これほど韓国への愛情にあふれた本はないでしょう。

どこぞの良心的知識人が、韓国が喜ぶことばかり言って結果的に韓国をダメにしていますが、それと比べたら雲泥の差です。

内容も実に素晴らしい。

興味のある方はぜひ手に取って読んでみてください。

帯の裏面に書かれている「喜ぶのは北朝鮮と中国、怒るのは日米、そしてシワ寄せは国民に・・・」という一言に全てが表れています。

韓国人の目にとまって、少しでも早く中朝側は地獄で、日米側にこそ幸せがあると気づいてほしいですね。

そもそも日本人以外に同じようなこと書かれても大して騒がないのに、日本人が同じことを言うのは許せない!というのは日本人差別でしょう。

日韓双方とも、相手を感情抜きで客観的に見れるように大人の態度を身につけてほしいものです。

脊髄反射で反応する病気は治さないとね。