ロシアとポーランドの間に位置するベラルーシ。
政治・経済・軍事とガッツリ結びついており、もはや一体化していると言っても差し支えない状態の両国。
伝統的に緊密な親露国家だと思っていましたが、ロシアから距離を取ろうとしているようです。
そんなことになっているとは驚きました。
こんな暴言を堂々と言うほどに関係が悪化している模様です。
プーチン大統領をニワトリ呼ばわり。
マジか。
そこまで関係悪化してんの?
驚くわ。
例えるなら韓国の文大統領がトランプ大統領に「あいつは狂人だ」と言うようなものですよ。
ありえないことが起きています。
背景にあるのはクリミア併合で次は俺たちの番か?という恐怖と、低迷するロシア経済に引きずられる形で、ベラルーシも苦境に陥っていしまっていることです。
これが何年も続けばそりゃロシアから離れようとするわな。
ここで何もせず、ロシアに追随していたはソ連時代の二の舞ですから。
抜け道だらけだから経済制裁は効かない、関係が悪化し外交での解決が遠のくだけ、という意見もありましたが、やはり経済制裁は効きます。ボディブローのように。
これが何年も続けば、ベラルーシだけでなく、中央アジア諸国や下手したら併合したクリミアまでもがロシアから離れようとすでしょう。
ベラルーシがウクライナと違って巧みな点は、EUに入ろうとするのではなく、パートナーに中国を選んだことでしょう。
報道のコメントを見る限り、相思相愛状態です。
ロシアの脅威に対抗するために中国が必要なベラルーシ。
中国の一帯一路構想に重要なベラルーシ。
さらには中国から兵器を買い、合同軍事パレードまで実施するほどです。
こりゃロシアはイラつくでしょうね。
EUに入ろうとしたウクライナの場合は武力で邪魔ましたが、ロシアの友好国である中国と仲良くなろうするベラルーシ相手に武力侵攻は無理でしょう。
まぁ中国と仲良くなったとしても、ベラルーシに中国軍が駐留するわけでもないですから、その点はEU・NATOに入ろうとしたウクライナとは違います。
中央アジアの○○スタン諸国にも中国の手が伸びています。
果たしてこのまま中露は緊密な友好国として続くのか?
安倍総理のロシアすり寄り外交も、中露の亀裂を広めるという戦略的な判断があるのでしょう。
そう考えれば、北方領土交渉も全否定しづらいものがありますね。