憲法改正せずとも拉致問題は解決できる

拉致被害者奪還のため、憲法改正を叫ぶ人たちがいますが、拉致解決のためのハードルを上げているだけでしょう。

次の2点から法的根拠はクリアしています。

  • 日韓基本合意で朝鮮半島唯一の合法政府は韓国のみ。つまり北朝鮮は半島の北部を不法占拠しているただの武装勢力。ISISと変わらない。
  • 日本国憲法前文には「専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去」「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有する」という文言がある。憲法を守って北の専制と隷従、圧迫と偏狭を除去しなければならない。

 

法的にはなんら問題ありません。むしろ憲法を守って今すぐにでも自衛隊を送り込んで、朝鮮半島の北半部から武装勢力を除去し、「専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去」を実現すべきでしょう。

どうも保守系のセミナーに出ると拉致被害者とからんで憲法議論になりがちですが、帝国憲法復活とか、憲法破棄とか、別に構わないのですが、憲法改正なくして拉致被害者は取り返せないという論理は飛躍しすぎです。

上述の2点を強調する方が拉致被害者奪還に寄与するでしょう。

そもそも日本国憲法のヤバイところは、リベラル帝国主義憲法としか思えないところです。

真面目に憲法守ったら、世界中の独裁国家に対して、解放戦争しなければならなくなります。

だいたい「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」という点を強調して、お花畑過ぎる!という論旨で現行憲法を非難する向きがありますが、個人的にはその後に続く条文のほうがはるかに危険です。

(中略)

日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。

われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

日本国憲法(昭和二十一年十一月三日憲法)

何度も読んでも超危険。

  • 専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去
  • 全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有する
  • 日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ

真面目に憲法を守ったら、世界中の独裁国家や武装勢力に対して、人民解放戦争を延々やり続けることになります。

理想が高すぎて、もはや「リベラル帝国主義憲法」と言える。

保守界隈で繰り広げられている憲法改正論議もしょせんは北がネット世論操作して、憲法改正をさせないようハードル上げているだけですね。

相手に踊らされるのはやめて、「憲法を真面目に守ったら今すぐ北の武装勢力を自衛隊の力でもって除去しないといけませんがそれでもいいですか?」と野党や平和愛好勢力の皆さんに問いかけた方が良いでしょう。

何度読んでも無茶な憲法です。