北の現実を直視しない朝鮮学校のメンタル

脱北者の手記『7つの名前を持つ少女』に、幼少期から植え付けられた情緒のせいで、事実を直視することを拒否してしまう内容がありました。

これが在日同胞数万人を虐殺した相手を愛する教育は歪んでいる、という指摘に断固耳を貸さない朝鮮学校支持者の思考回路と同じだなと思ったので、その内容を紹介しておきます。

 

こっそり国境を中朝の国境を越え、中国の親戚を訪ねたときの会話。

自分の父が過酷な取り調べを受け死んだ話しを伯父にしたときに、伯父が激怒して北朝鮮非難をするが、それを受け入れられず、嫌悪感を抱き受け入れられない、と思ったと書いてあります。

私は瀋陽に来るまでの旅の話や、アイスクリームを食べるのに夢中で、家族の話をしていなかった。伯父は私の父の様子をきいた。

スプーンを口に持って行こうとした手が止まった。伯父は、私の父、つまり自分の従兄弟が亡くなったことを知らなかったのだ。

私かそれを話すと、伯父の表情が一気に暗くなった。「なんてひどいことを」伯父は小声で言った。彼は詳しく話すよう私を促した。父がどのようにして逮捕されたのか、どんな理由で逮捕されたのか、尋問ではどのようなことをされたのか、すべてを彼は聞きたがった。気は進まなかったが、仕方なく私は話をした。聞き終わると伯父はしばらく黙って考えていたが、突然立ち上かって私の祖国を非難し始めたので驚いてしまった。長年の間、心に閉じ込めていた怒りが一気に噴き出したようだった。

「いいかい。君たちも学校で歴史を教わっただろう。でも、あれは皆、嘘なんだよ」彼は最初にそう言った。

そして、私か教わってきたことの何か具体的に嘘なのかを一つ一つあげ出した。まず、日本軍の撤退について彼は触れた。第二次世界大戦の終わりに日本軍が撤退したのは、天才的な軍人である金日成に打ち負かされたからだ、と私たちは教わる。それは嘘なのだという。日本軍を追い払ったのは、ソ連の赤軍だった。そもそも金日成を権力の座に就けたのも彼らだった。だから、北朝鮮には革命などなかったということになる。

私は自分の国を非難する言葉を今まで聞いたことがなかったので、伯父は気が狂ったのではないかと思った。

「それから、朝鮮戦争を始めたのは南だと教わらなかったか。いいことを教えてやろう。本当は、北が最初に南に攻め込んだんだ。途中で中国が加勢しなかったら、金日成はヤンキーどもに完全に負かされていただろう」

間違いない。伯父は気が狂ったのだ。私は確信した。

「白頭山で、金正日が生まれたという山小屋を見せられなかったか?」言葉に嘲りの調子が込められているのがわかった。「これも完全な作り話さ。第一、金正日が生まれたのは朝鮮ですらない。ロシアのシベリアさ。父親が赤軍にいた時に生まれたんだ」

顔を見れば、私か彼の話をまったく信じていないことが伯父にはわかったはずだ。私にとっては「地球は丸くない。平らだ」というような話だからだ。

「金正日は共産主義者ですらない」伯父の怒りは手がつけられないほどになっていた。「豪華な家に住んでいて、海辺には別荘も持っている。そばには『喜び組』つていう美女の集団を従えているんだ。国民は飢えているっていうのに、高級なコニャックを飲んで、スイスのチーズを食べている。奴が信じているのは権力だけさ」

私は落ち着かない気持ちになった。北朝鮮では、私たちは決して指導者たちの私生活について話したりはしない。絶対にしてはならないのだ。もし、こんな話をする者がいれば、すべて単なる噂だとされるし、話した者には危険がおよぶことになる。

だが、伯父はまだ止まらなかった。彼は部屋を歩き回りながら話していた。「金日成がどうして死んだか知っているかい?」彼は私を指差して言った。

「心臓発作でしょう」
「そのとおり。息子のせいだ」

私は助けを求めて伯母の方を見たが、彼女の表情も伯父と同じく真剣そのものだった。

「金正日が殺したようなものなんだ。晩年の金日成は神格化されていたけれど、実際には何の力もない老人だった。国を動かしていたのは金正日だ。父親は外交以外にはほとんど何もしていなかった」

伯父の話はこうだった。金日成が亡くなる少し前、アメリカのジミー・カーター元大統領が彼を訪ねた。カーターは、ビル・クリントン大統領との直接会談を実現するために力を貸すといった。直接会談ができれば、金日成は核開発を放棄するつもりだった。それが子孫のためになると考えていたという。それでカーターにも「核兵器開発計画を放棄する用意がある」と伝えた。ところが、金正日はこれに激怒し、直接会談の実現を阻止した。二人は激しい口論となり、金日成は口論中に激高しすぎたため、心臓発作を起こした。これが死の真相というわけだ。

私は、伯父の話をばかげていると思ったし、信じまいとした。しかし、一方で、どうしても本当としか思えない部分があったのも確かだ。親愛なる指導者の「お楽しみ」のために、綺麗な女の子が選ばれて連れて行かれるという噂を学校で聞いたことはあった。テレビのニュースで「金正日は、お握りとじゃがいもだけの簡素な食事をとっている」と報じられた時に、これは嘘だと思ったこともあった。正直なところ、どう考えればいいのか私にはわからなかった。だから、心のシャッターを下ろしてしまったのだ。私はひとまず一七歳の女の子らしい態度を取ることにした。目の前のアイスクリームを味わったのである。伯父が祖国についてした話は気の滅入るもので、私は嫌悪感を抱いた。知りたくない、と私は思った。

7つの名前を持つ少女』 P169-173

親族を殺された在日朝鮮人の必死の訴えを、受け入れられないと耳を閉じる朝鮮学校支持者と同じです。

教育援助金をもらったことはこれでもかと強調して北朝鮮に感謝しよう!と声高に叫ぶのに、収容所で殺された在日同胞のためには何もしない。

朝鮮学校主催で慰霊祭の一つや二つやっても良さそうなものなのに一切なし。

慰安婦ハルモニを朝鮮学校に呼んで講演会をしても、脱北者を呼ぶことは絶対にしない。

それを指摘すると、ウリハッキョ神格化教育で情緒形成された自己のアイデンティティが崩壊するから、受け入れようとしない。もしくは米国や、日韓の保守に責任転嫁して問題のすり替えをして自分をごまかそうとします。

伯父が祖国についてした話は気の滅入るもので、私は嫌悪感を抱いた。知りたくない、と私は思った。」

これを次のように変換すればそのまま使えます。

在日の子孫でもある脱北者が朝鮮学校についてした話は気の滅入るもので、私は嫌悪感を抱いた。知りたくない、と私は思った。」

脱北者を朝鮮学校に否定的な卒業生や、元教員、元活動家に置き換えてもそのまま使えます。

洗脳教育などしていないと朝鮮学校は言っていますが、実際に洗脳のステップを踏んで教育していることは間違いない。

洗脳のステップは次の通り。

(引用URL:http://mctrl.net/method/foundations.html)をベースに朝鮮学校バージョンにアレンジしました。

1.思考操作

思考の操作とは、相手の中に、マインドコントロール・洗脳する側のリーダーのことを絶対だと刷り込ませることや、その集団が持つ思想や理念をあたかも唯一の心理で正しい道だと思い込ませることです。

もはや金日成神格化は不可能ですから、代わりに登場するのがウリハッキョ(=朝鮮学校)です。

ウリハッキョを神格化し、「ウリハッキョを守ることがその集団が持つ思想や理念の唯一正しい道」と信じ込ませる。

これが北が在日コリアンに対してやっている、思想操作に当たります。

 

2.感情操作

感情操作とは、例えば何かに対して極端に罪悪感を抱かせる、集団の中でのことに最高の喜びを見出すこと。

一昔前までは、金日成に忠誠を尽くすことが最高の喜びの一つでした。今も金正恩と泣きださんばかりに抱き合う在日朝鮮青年同盟の代表がいますから、昔ながらの手法も一部うまくいっています。

朝鮮学校がやっている感情操作の核心は、集団の敵となる相手に強い怒りや憎悪を抱かせることでしょう。

この憎悪扇動が感情操作の肝と言えます。

日本の差別や、日韓の反共保守に対して、レイシストだの歴史修正主義だの時代錯誤だのとレッテル貼りをし、憎悪と怒りを扇動していることなどがこれに当たります。

米国に対する怒りを扇動するのも重視されています。

朝鮮学校では、GHQは朝鮮学校を閉鎖したとせっせと憎悪と怒りを植え付ける教育をしています。

これぞ洗脳教育の核心でしょう。こういう情緒を幼少期に強固に刷り込まれると、荒唐無稽なアメリカ陰謀論を信じてしまう残念な大人になります。

さらに、ウリハッキョに否定的な意識や意見を持つことに、罪悪感を抱かせるよう強烈な同調圧力を加えるのも感情操作に当たります。

この感情操作こそが、朝鮮学校やその周辺に結束する集団を洗脳するために、最も重要な役割を果たしていると言えます。

 

3.情報操作

情報操作では、余計な情報をマインドコントロール・洗脳される側に遮断させます。マインドコントロール・洗脳する側の主張が唯一の真理であり、そのほかは間違ったものなので、そういうものに「惑わされないように」、俗世から情報を遮断します。

北朝鮮の政治犯収容所で、帰国事業で北送された在日同胞が拷問と強制労働の末に大量虐殺されたことを徹底して隠蔽することが、北と総連の最も重視する情報操作です。

それに比べたら北朝鮮が日本人を拉致したことなど大した問題ではありません。日本も日帝時代に朝鮮人を強制連行したじゃないかと自分に言い訳できてしまいますから。

幼稚園から大学まで朝鮮学校に通い、その支持者に囲まれて暮らすことは、マイルドに社会から隔離されるようなもの。こういう情報遮断状態を作り出し、北にとって都合の良い情報をひたすらインプットされ続ける。これが洗脳の手法です。

北に指名手配されていることが売りのプロフィールになっている在日の北朝鮮専門家がいますが、「朝鮮学校は日本人拉致を教えるべきだ」と言ったり、政治犯収容所をはじめとした人権侵害に言及したとしても、「北送された在日朝鮮人が政治犯収容所で殺されたことを朝鮮学校で教えるべきだ」とは絶対に言いません。

一見、北に厳しい意見を言ってるようで、北にとって一番大事な部分には触れない。これも北と総連による情報操作の一つです。

 

4.行動操作

行動操作でよく使われる技法は、常に誰かと一緒に行動させたり、集団生活をさせたりすることです。行動は、マインドコントロール・洗脳する側が完全に支配します。また、過酷な労働をさせ、考える時間を奪うことも、カルト集団などでよく使われる方法です。

朝大が全寮制で子供を管理しているのがこの行動操作にあたります。昔に比べて管理が緩くなった(=だから良くなっている)と言っていますが、やっていることは洗脳の一貫です。

毎週、大阪府庁前で無償化抗議をやることなども行動操作の一つです。無償化裁判の集会を定期的に開き、思想の統一を図るのも重要な洗脳です。何せ同じような意見の人が集まり、同じ結論を、同じ論理で確認しあうわけです。自分は間違っていないんだと確信を深めるだけで終わるでしょう。

以上のプロセスを経て、めでたく洗脳されたカルト集団ができあがります。

こういう集団に囲まれて大人になると、第二のカルト被害者が誕生します。

せっかくの民族教育も台無しです。そりゃ生徒も減ります。

いい加減、この負の連鎖を断ち切って、北の暴君に強奪された民族教育を取り返すべきだろうと思います。