国益より感情を優先すると国が亡びる

韓国の中央日報日本語版に、大変示唆に富む記事がUPされていました。

「韓国、在韓米軍は必要…防衛費分担金50億ドルは本当に安い」

米国の地政学戦略家ピーター・ゼイハン氏のインタビュー記事ですが、韓国からしたら感情的に受け入れがたい内容がてんこ盛りです。

「シェールガス開発でエネルギー自給の夢を実現させた米国はもう世界秩序の維持に関心がない。米国の同盟はそれぞれが生き残る道を探らなければいけない」という出だしで始まります。

これは日本にとっても他人事ではありません。

日韓だけの問題でもなく、サウジやイスラエルもこの変化に対応していかなければならないでしょう。

イスラエルは強力なロビー活動とキリスト教神話に絡めた情報戦で生き残りを図っています。「イスラエルは約束の地」と定義し、米国最大の宗教団体福音派にガッツリ食い込み、米国政治に影響を与え、親イスラエル政策を米国に取らせるようにする。

サウジは米国に要求される前に積極的に金をバラマキ、トランプ大統領を喜ばせています。米国に言われて嫌々金を出すと国内の対米感情が悪化するので、先手を打ってやることに意味があります。

それに比べたら韓国の対応は最悪です。嫌々金を出し、ことあるごとに時間稼ぎをする。米国の感情は悪化しますし、ゴリ押しで要求を飲まされたという姿を見て韓国国民の対米感情は悪化します。

日本の対応も危うい面はありますが、トップレベルの技術力や、経済規模NO.3というポジションで米国としても見捨てづらい。そして、立地も良いです。大陸ではなく、大陸そばにある、大きな島国。大陸の国家に対抗するのにこれは大変大きな地政学的メリットです。

それに比べ、韓国は厳しい。大陸と陸続きの半島で、海洋勢力に組み込まれても守りづらい。メリットより守るために必要なコストの方が大きくなりがちです。

ぶっちゃけ北朝鮮が完全な鎖国国家で韓国が仮想的な島国と化しているのでなんとか海洋勢力側でやれている面も大きいでしょう。

冒頭で紹介したピーター・ゼイハン氏の記事で、「韓国は夢から覚めるべき」と無慈悲に断言しています。

そして、韓米防衛費分担金交渉について「50億ドルなら本当に安い(real cheap)」とこれまた無慈悲な最後通牒です。

韓国国内の現実主義者なら「まぁしょうがないか。その通りだしな」と納得はしても、反米反日・親中親北の韓国左派の皆さんがそんな理性的な意見は粉砕してくれることでしょう。

中央日報も韓国国民がピーター・ゼイハン氏の意見に冷静に耳を傾けてくれることを期待してこの記事をUPしたのでしょうが、対米依存になんとなく不快感を感じている韓国の一般人は納得してはくれないと思えます。

その結果が、ピーター・ゼイハン氏の「断言するが、10-20年以内に離れる。韓国が特別な措置を取らなければだ。時間の問題であり(撤収は)避けられない」という意見。

おそらく今後、韓国政府が「特別な措置」を取ろうとするたびに、韓国国内で反発が強くなり、「そんな無茶な要求を突きつけるなら出て行ってもらって結構!」という意見が大勢となり、同盟は維持しつつも在韓米軍は撤退する、という状態になりそうな予感がしています。

実質的な韓米同盟瓦解です。

そこで重要になるのが対日関係。

これについてもピーター・ゼイハン氏の意見は韓国国民が感情的に受け入れがたい意見のオンパレードです。

「韓国は決して日本に勝てない。日本とまた手を握らなければいけない」

「歴史の問題は分かるが、冷静に話すべきだ。海洋強国であり米国内のFDI(外国人直接投資)順位を争う日本は韓国を必要としない。しかし韓国は日本が必要だ。韓国が日本に勝てない理由だ」

「いま韓国は日本中心産業および外交・安保構造から必死に抜け出そうとしているが、意味がない。ギアを早く切り替えるべきだ。日本と手を握らなければ国家の生存が危うくなる」

なんのしがらみもない、なんの感情も抱かない、他国の人間ならその通りですね、と納得できるのでしょうが、韓国人がこの意見を受け入れるのは容易ではないでしょう。

文政権が成果として掲げる対日依存の脱却も「無意味」と一刀両断です(笑)

日本は韓国を必要としないが韓国には日本が必要という意見も容赦がない。

まぁただ個人的には日本にとっても韓国は重要でしょう。

本当に中国側に転ばれたら大変ですから。

だいたい明治維新で日清戦争や日露戦争が起きたのも、李氏朝鮮がグダグダでパワーの空白が生まれたのが原因です。

そういう点では韓国にはしっかりしてもらわないといけないわけです。

日本も嫌韓嫌韓言ってないでそろそろ関係改善を模索するべきでしょうね。

まぁ今の状況ではかなり困難だろうとは思えますが。。。

なにはともあれこのピーター・ゼイハン氏のインタビュー記事は一読の必読ですね。韓国だけに限ったことではなく日本にも大いに影響があり、考えさせられる内容です。

この記事の内容を感情的にならず、真摯に受け止められることが亡国を防ぐ道だろうと思えます。