工作戦では独裁国がたいてい勝つ

工作戦ではだいたい独裁国が優位に立ちます。

理由は単純。

民主国から独裁国に工作員を送り込む場合は罰ゲームですが、独裁国から民主国に工作員を送り込む場合はご褒美です。

何せ、独裁国から民主国に入り込む場合は工作資金をもらって、民主国内で豊かな生活を享受できます。ゆえにご褒美です。

逆の場合は大変です。特に北朝鮮内に入り込むなど至難の業です。全国民が何らかの組織に所属して管理されているわけですから、管理外の人間がいたらすぐに疑われます。

もちろん乞食生活をして、北朝鮮当局の管理外の人間もいますが、そうなると入り込んだ工作員は乞食生活をしなければ、北朝鮮に入り込めないことになります。

仮に韓国で工作員を養成したとしても、豊かな生活を子供のころから送っている人間が、北朝鮮内で乞食生活をしながら工作活動などできるわけがありません。民主国からガチガチの秘密警察体制を構築している独裁国に工作員として入り込むのは罰ゲームになってしまいます。

 

そういう環境の違いのため、工作戦ではまず独裁国が有利になります。

冷戦時代も、米英はソ連に工作員を浸透させる方法は早々に放棄していました。現実的ではないからです。

情報戦では独裁国が有利という点は、東西ドイツの工作の歴史などを見るとその辺が良くわかります。

東ドイツのスパイが西ドイツのBND(連邦情報庁)に入り込み、データベースにアクセスして西ドイツが東ドイツに送り込んでいた工作員の情報を抜き取っていた事例など本当に驚きます。(『インテリジェンスの20世紀―情報史から見た国際政治』より)

韓国もそうとうやばそうです。何せ元祖従北大統領の金大中の頃にKCIAがいったん解体されてますから。北朝鮮がバカじゃない限り、自分の手先を送り込んでいるでしょう。

日本も人の事ばかり言ってられません。公安の元トップが北シンパとしか思えない人だったりするわけですから。

結局、民主国家では、ガチガチの監視体制を構築している独裁国に対して、体制転覆をおこすような工作員を送り込むことはほぼ不可能で、防諜が非常に重要だと言えます。

やっかいなのは、防諜のための法律を通すと、独裁国の工作員が市民団体などを扇動して、国家の弾圧だ!と大衆操作をしてくることでしょう。自由と民主主義体制の弱点と言えます。そういう弱点につけこむことに関しては、北朝鮮は天下一品です。

戦後、北朝鮮に好き勝手スパイ活動されてきた実績があるのに、スパイ防止法一つ通せない日本には本当に驚かされます。

この辺は「国家=悪」という狂った思考回路をもった左翼を扇動する、朝鮮総連をほめるべきかもしれませんね。

そういう甘い防諜体制のせいで、日本人が拉致され、在日コリアンが北朝鮮と朝鮮総連に生命と財産を収奪され、結果として日本全体の国益を大いに毀損してきたことを反省して、さっさとスパイ防止法でも通してほしいものです。

北朝鮮と朝鮮総連の収奪から在日コリアンを保護しないことこそが、残酷な在日差別と言えます。