少し前に話題になった韓国映画『軍艦島』。
こちらで日本語字幕付きで見れます。
話してる長さと日本語字幕の長さが全然違ってたりするので訳は微妙っぽいです。
反日映画だと評判のこの映画ですが、反日反日と連呼していては別のメッセージを見落としてしまいます。
こりゃ凄いなと思った内容はこちら。
軍艦島に騙されて朝鮮人が連れてこられるわけですが、到着したら服をはぎ取られて消毒されます。
軍艦島にある(おそらく)学校の運動場に集められ女学生に素っ裸を見られる。
屈辱的です。
北の収容所で言えば、動物以下の囚人が保衛員の子供に大の大人が90度に腰を折り曲げて頭を下げているようなものでしょうか。
いや、それよりはマシか。これだけ話し盛っても北朝鮮の収容所の足下にも及ばないのが凄い。
そして女性は裸にひん剥いて性病検査。
裸にして女性を並べ、順番に検査。
この辺は脚色でしょう。性風俗で仕事する人なら性病検査はやってたでしょうけど裸にして並べるなんてことはさすがにやらない。順番に入って服脱いで検査してたはず。
この映画よりはるかに残虐なことをやっているのが北朝鮮の収容所。

70年前のことには熱心でも、すぐ隣の国で現在進行形で女性の人権蹂躙が行われていることには非常~~~に不熱心。不思議なもんです。
この映画に感動する人たちは「北朝鮮の人権弾圧について非難しなくていいですか?」と問うと、「他人のことを言う前に日本がまず反省しろ!」と北朝鮮が狙ったとおりの発言と行動をすることでしょう。
反日映画の大半が、周り回って北を擁護する情緒を形成することに貢献する。困ったもんです。
進歩的知識人の皆さんが、朴正煕時代の反共教育を「北朝鮮を悪魔化する歪んだ教育だ」と非難しますが、90年代の脱北者の証言から分かるのは、韓国の反共宣伝は意外と当たってた、ということ。
だからと言って学生をフルボッコにする『鉄拳政治』が正しいとは言いませんが、北朝鮮の実態を知っている朝鮮戦争を生き抜いた人たちが「行こう!北へ!来たれ!南へ!会おう板門店で!」と馬鹿なことを言い出す若者たちをぶん殴りたくなる気持ちも分からんでもない。
「行こう!北へ!」のノリで本当に北へ行った在日朝鮮人が、文句を言った瞬間収容所送りとなり、デモでもやろうものなら公開銃殺を見せて脅かされ、黙って従う以外なくなった末路を知ってほしいものです。
訳が正しいという前提がつきますが、おいおいと思ったのがこのシーン。
(次ページに続く)