韓国の教科書分析 現在の韓国の土台を築いた人を被害者にして貶める

 

検定版 韓国の歴史教科書―高等学校韓国史 (世界の教科書シリーズ 39)』をベースに分析しています。

 朴正煕時代のドイツへの送った看護師や炭鉱夫についての写真がありえません。

被害者として貶める

 まるで人身売買で売られていく不幸な娘だと言わんばかりです。
朴正煕を暗黒の弾圧時代と印象操作したい意図がよくわかります。

 このときの韓国は、4000年来の民生苦と言われ、北朝鮮より経済が劣っており、みんな貧乏で本当につらい時代だったようです。

北朝鮮の核心――そのロジックと国際社会の課題』P130
今ではなかなか信じがたいことだが、1960年の韓国の国民一人当たりのGDPはソマリアの数字を下回り、台湾の値はセネガルよりも小さかった。

 ソマリアよりもGDPが小さく、貧しかったのが韓国です。今の豊かになった韓国の価値観を過去に持ち込んで断罪することは正しいことでしょうか?この教科書には、この厳しい時代を生き抜いた人たちの息遣いがまったくわからず、ただ経済は発展したが、民主的には弾圧された、ということくらいしか書いていません。

 『朴槿恵〈パク・クネ〉の挑戦 – ムクゲの花が咲くとき』(李相哲著)から、この時代の息遣いが伝わる部分を引用します。

貧しさからの脱出 P108-109

 朴正煕がどんな思いで、経済再建に臨んだかを物語るエピソードは少なくない。大統領就任後、一番先に朴正煕を国賓として招聘したのは西ドイツであった。同じ分断国家であるからという理由もあっただろうが、西ドイツには韓国の若者が多く出稼ぎに行っており、看護師や炭鉱労働者として働いていたのである。
 派遣労働者の多くは大学卒業者だったが、月給は400マルク(約100ドル)前後しなかった。看護師になる若い女性たちは西ドイツの田舎の病院に派遣され、遺体処理(アルコールで遺体を拭き、服を着せる仕事)や、患者の大小便を処理する仕事に就いた。炭鉱労働者となった男たちは、地下に潜り昼夜を問わず働いた。
 彼ら、彼女らの献身的な仕事ぶりは、西ドイツ国民に深い感動を与えたと言われる。当時西ドイツでは、韓国からやってきた若者たちを「コレアニッシャー・エングル(韓国の天使)」と呼び、メディアはほぼ毎日のように、彼ら、彼女らの勤勉な働きぶりを報じていた。

 こういう、美談こそ、教科書に乗せ後世に伝えていくべきだと思いますが、そんな記述は一切ないです。反共を国是の第一とし、自由主義連邦との紐帯を強めることを公約とし、それを実現した朴正煕大統領をなんとしてでも悪魔化したい、そんなみなぎる悪意を感じます。北の将軍様に忠誠を誓っているとしか思えない教科書です。

P109-110
 一九六四年十二月六日、大統領に就任して一年目を迎える朴正煕は、西独政府が送ってくれたルフトハンザ六四九号機に乗り込み、翌日ボン空港に到着した。朴大統領の通訳を務めたのは、韓国中央大学教授で朴大統領の経済顧問を兼任していた白永勲(後の韓国産業開発研究院院長)であり、白はこう証言している。

 朴大統領とエアハルト首相との会談は二時間ほど行われたが、朴大統領は最初から最後まで首相の手を握り「お金を貸してほしい」という話しかしなかった。
 朴大統領は、我々が共産主義に勝つためには経済を発展させなければなりません。信じてください。我々軍人は絶対嘘をつきません。必ず返しますから、と繰り返した。私は口が痛くなるほど、その言葉を何度も何度も通訳した(『アウトバーン(Autobhn)に流した涙』三〇頁)。

 

 これこそ指導者の態度です。己の権力維持のためには、平気で何百万もの民衆を餓死させる、北の暴君とはランクが違います。朴正煕大統領が生きていれば、北の暴君に爪の垢を煎じて飲ませてやりたいところです。

P110-111
 翌朝、朴大統領一行は、ハインリヒ・リュプケ大統領の案内でルール地方にある炭鉱に到着した。坑井から出てきたばかりの五〇〇人の鉱夫と看護師、留学生らが、朴大統領を待っていた。鉱夫らの顔と作業服は、石炭粉にまみれ黒かった。
 朴大統領は言葉を失い、しばらく沈黙してから、演説を始めた。

 みなさん、一体なぜ、こんな惨めな思いをしなければならないのでしょうか。みなさんの姿を見て、胸が破れる思いです。みなさん、私たちは貧しいけれど、後孫たちには裕福な国を作ってあげましょう。一生懸命生きましょう。私も一生懸命に働きます。私たちは一緒によい国を作ろうではありませんか(同前)。

 その後大統領が、本書冒頭で紹介した愛国歌を歌い始めた。集まっていたみんなも歌い出した。鉱夫たちや大統領、そしてその随行員たちの目から涙があふれ始めた。

東海が乾き果て、
白頭山が磨り減る時まで
神のお護りくださる我が国、万歳
無窮花三千里、華麗なる山河
大韓人よ、大韓を永久に保全せよ

 最後の部分、「大韓人よ、大韓を永久に保全せよ」のところにさしかかると、全員が声を出して泣いていた。
鉱夫たちは、大統領一行の手を握り締め、「オモニー(お母さん)」を叫びながら涙を流した。朴大統領は、鉱夫や看護師、留学生を一人一人抱きしめながら、三時間をかけて別れを告げた。
 車に乗り込んでからも、朴大統領は窓から手を出して鉱夫だもの手に触れようとし、鉱夫たちはリムジンにすがって「アイゴー、アイゴー」と泣いた。朴大統領は何度もハンカチで涙を拭った。この時、隣に座っていた陸夫人も、そしてリュプケ大統領も泣いていたのである。
 「閣下、泣かないでください。裕福な国を作ってください。私たちに手伝わせてください。分断国家同士が団結して、経済復興を成し遂げましょう」と言いながら、リュプケ大統領は朴大統領の顔の涙を拭った。

 

 本当に心の底から、北の暴君に、これが指導者の正しい姿だと何度も読ませてやりたいです。

 これこそ、韓国が一致団結して、経済の大躍進を成し遂げ、現在の韓国の土台を築いた栄光の時代だと思えます。この「検定版」教科書では、このような話は一切出てきません。まるでドイツに売られた被害者のような印象を与えます。ドイツに出稼ぎに行き、必死で働き、本国に送金し、本国の発展に貢献し、孫の世代につらい思いをさせないよう懸命に働いた人たちを、尊敬すべき先祖として教えずして、どうやって韓国人としての誇りを持てるでしょうか?

 ドイツメディアに連日勤勉さを褒めたたえられ、必死に韓国発展のために借款を求めて頭を下げ、故郷を離れ、つらい労働に耐え、その人たちと一緒に涙し、我々が必死に働いて貧しさから抜け出そう、そう一労働者と大統領が固く握手を交わし、抱き合い、車にすがってボロボロ泣いていたわけです。

これを教えなくてどうするんですか?と言いたい。

 ひたすら自分たちは被害者だと、植民地支配された、ひどい目にあった、そう書かれた教科書です。まだそこまでならよいでしょう。それが今度は南北分断はアメリカのソ連のせいだ、我々は被害者だ、そう思うよう書かれています。朴正煕軍事独裁政権下で、我々は弾圧された被害者だと、そう思うように書かれています。そして、驚くべきことに、北朝鮮で朝鮮人を大弾圧している金日成や金正日をまったく非難していません。

 さらにはアメリカ軍政に占領されたといわんばかりの教科書です。日本の次はアメリカだと、また植民地支配されたと、そう思わせる教科書です。韓国の底力を示した、朴正煕時代を民衆が弾圧された暗黒時代だと書くのは、一面的な評価でしょう。

 だいたいあの時代の民主活動家という連中は共産主義者の流れを受け継ぐ、北朝鮮の手先のような連中がウヨウヨいたわけです。そういう工作戦、情報戦の裏側も歴史評価として入れないと、この時代の評価は決められないはずです。

 何せ虎視眈々と、南進をずーっと金日成はもくろんでいたわけです。日本経由でバンバンスパイも入り込んでいました。それが総連元幹部の手記からも明らかになっているわけです。そういう側面を見ずに、朴正煕を独裁者だの、弾圧だのというのはフェアではないでしょう。

 それにしても、徹頭徹尾、北の将軍様にとって都合の良いことばかりがちりばめられています。もはや反日など問題ではないでしょう。韓国の土台と築いた先祖を踏みにじる、恐ろしいほどの自虐的な歴史教育と言えます。

 韓国のメディアを翻訳紹介している「みずきの女子知韓論」から教科書について、
「趙甲濟(チョ・ガプジェ)の超少数派サイトから、お初のイ・ギェソン氏、さらに未来指向さん。」
の記事を紹介しましょう。
http://oboega-01.blog.jp/archives/1042451271.html
(韓国語:http://www.chogabje.com/board/view.asp?C_IDX=63750&C_CC=BB) 

  • 左翼性向の執筆陣は、全教組・歴史問題研究所・民族問題研究所など、左翼団体に所属してるか、もしくは国家保安法廃止を主張していた要人である。 (この「民族問題研究所」の所長は、歴史学者などではなく、武装都市ゲリラを組織し、政府転覆を狙った団体「南朝鮮民族解放戦線準備委員会」で活動していた人物です。だ、だめでしょ、そんな連中に教科書作らせたら、、、)
  • 検定韓国史教科書は、北朝鮮体制を庇護賛美し、大韓民国を否定し卑下する教科書を作り、生徒の意識教育教材として利用されている。これを防ぐため、パククネ政府は国定に切り替えて、2017年新学期から施行することにしたのだ。
  • 韓国史教科書採択の過程で、全教組や左翼市民団体が、新しい政治民主連合の先頭に立って、あらゆる脅迫をして、左傾化された教科書だけを採用させた。検定体制によって教科書の数が増えただけで、事実上、左偏向への単一化が行われた。
  • 盧武鉉政権によって始まり、2003年の検定教科書制度の施行に応じて発行されたクムソン出版社の近現代史の教科書は北朝鮮で作られた歴史の本だといっても遜色ないほどのレベルだった。
  • 左傾化した国史教科書を見た国防総省と経済人連合会が、「反逆者や反資本主義者の養成を目的とした教科書だ」として、政府に改正を要求した。
  • 世界10位の経済大国に成長した利点については記述しておらず、北朝鮮の主体思想を賛美しながら、3代世襲独裁や住民の空腹については批判していなかった。

 韓国の教育界もえらく苦労しています。「北朝鮮で作られた歴史の本だといっても遜色ないレベル」というのには唖然とさせられます。浸透工作を仕掛けてくる連中は、こうやって敵内部の分裂を煽って自分に向かってこないようにしてくるわけですね。本当にろくでもない連中です。

 そして、こういう実態が日本で紹介されず、嫌韓感情を醸成するような報道ばかりです。日本のメディアも従北汚染度合いは馬鹿にできません。この左傾化した歴史教科書こそが日韓関係悪化の最大の要因と言えるでしょう。

 朝鮮学校と同じ問題と言えます。反日を利用し、徹底して被害者意識と憎悪を植え付け、自分達に誇りを持てないようにする教育です。

 朴槿恵大統領は、教科書の国定化でこの負のループを断ち切ろうとしています。日本では朴槿恵叩きが横行していますが、私は韓国の未来のために、ちゃんと仕事をされていると思います。いっそ、朝鮮学校の教科書を韓国の国定版教科書に全面改訂してしまった方が良いと思えます。それでこそ、真の日韓友好であり、韓民族の民族教育と言えるでしょう。

コメントを残す