『韓国民主化から北朝鮮民主化へ』 韓国の80年代~90年代、主体思想派全盛期の大学

小さなエピソードがある。二〇〇九年に法学専門大学院に改編されるまで、ソウル大学法学部は二年生の時に公法学科と私法学科に分かれる決まりになっていたが、私法学科に志願者が集中した。

実際、最終の進路には二つの学科間に大きな違いはないのだが、私法学科は、主に民法や商法など実用的な法律を扱うためか、憲法、刑法、行政法などを扱う公法学科に比べて人気が高かった。司法試験を準備する「考試派」たちは、ほとんど私法学科を選んだ。

ところが、一度だけ公法学科が人気を博したことがあった。八二年度入学生であった。学力試験全国首席でソウル大学に入学して注目を浴び元喜龍(ウォン・ヒリョン)が学生運動に参加し、彼が公法学科を選択したため、他の成績上位の学生もこれに影響を受けた。また、「時局がこんなに大変なのに、司法試験の勉強なんて話にならない」として、「考試派」に分類されることを避ける雰囲気もあった。

「光州の英霊たちは慟哭しているのに、今、のんびりと授業を聴いている場合か?」というわけだ。一度運動圏内に足を踏み入れると、教室に入って行くことさえ罪悪のように感じられ、裏切り者のように鋭い視線を投げかけられた時代だった。他大学の雰囲気も大きく変わらなかった。

韓国民主化から北朝鮮民主化へ―ある韓国人革命家の告白』 P76-77

教室に入るだけで罪悪感を感じるような同調圧力。

とっても全体主義的です。

”英霊”とか言い出すとヤバイですよね。偏狭な日本の右翼と一緒です。

死者を出して生者を縛る。こういうのを時代錯誤と言うのでしょう。

ある意味戦時体制です。政府と闘争するために内部の結束を図る。

まぁそれはそれで構わないと思いますが、抑圧に抵抗して自由を求めながら、自由を抑圧するようになっては本末転倒です。

結果的には韓国の抑圧体制が改善されたわけですから良いことだと思います。

が、この後遺症として従北左派団体が猛威をふるってしまったのが悪い副作用。

今はそれを除去しようと奮闘中です。

ニューライトと言われる学派が一生懸命奮闘してます。日本としてはこういう人たちを応援し、連携していくべきでしょう。

そして、そういう人たちが金永煥氏のような北朝鮮民主化運動を助けていたということもこの著書で述べられていました。

北朝鮮民主化運動に使うようにと、大金を快く出していただいた安秉直(アン・ビョンジク)先生に特別に感謝を捧げたい。

韓国民主化から北朝鮮民主化へ―ある韓国人革命家の告白』 P12

安秉直(アン・ビョンジク)教授は、日本併合時代の土地調査事業に対して「収奪とは言えない」と明言したり、慰安婦問題にも強制連行を示す客観的証拠は何一つないと言ったり、学者の良心に従って勇気ある発言をしている人です。

韓国の良心と言える李栄薫教授と同じく、ニューライト学派に属する人ですね。

本物は本物を見抜くのでしょう。金永煥氏に北朝鮮民主化のために援助をしていたとはさすがです。

どうも韓国関連の本は儒教がどうとかえらく昔のばかりフォーカスされますが、どう考えても直近の方が大事でしょう。今現在に最も影響があるのは直近のことですから。

もっと80年代、90年代の韓国で起きた従北左派の大躍進に注目してほしいですね。それを知らずに韓国を理解しようとしても無理です。

特に儒教なんかで韓国は分かりませんよ。儒教的な要素なんて韓国で年々廃れてますから。

売れるから仕方ないのかもしれませんが、韓国蔑視だのヘイトだのが問題ではなく韓国を誤認識させるような本が実に多い。

特に北朝鮮と変わらないなんていう意見は失笑してしまう。

公開銃殺・連座制・強制収容所・密告制・洗脳教育。これらを国家が主導して無慈悲に実行している北朝鮮と韓国が同じなわけがない。

まぁそんな北朝鮮にシンパシーを感じる韓国人がいるのも困ったものですが。

韓国本は従北汚染された本が右も左も多くて疲れます。全部読んでられない。でも読まないと北朝鮮がどういう浸透工作仕掛けているのかもわからない。

日韓歴史論争は北朝鮮が滅びない限り延々続くでしょうね。

何にもないところに燃え草を持って来て火をつけ、大炎上させ、それを他人のせいにするのが北朝鮮です。

日韓の和解を目指している人たちは、本当にやる気があるなら北朝鮮の独裁体制を瓦解することに全力を挙げるべきでしょう。

詐欺師を取り締まらないと、詐欺被害はなくなりません。

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