韓国が9/5に北朝鮮特使団を送り込むようです。
文大統領いわく「完全な非核化とともに朝鮮戦争の終戦宣言と平和協定につなげるための大胆な一歩を踏み出す」とのこと。
う~ん、、、。
嫌な予感しかしない。
米国からも北朝鮮からも信用ならない蝙蝠野郎扱いされそうでとっても不安です。
文政権は心情的には北朝鮮側に思いっきり突っ走りたいのでしょうが、そんなことをしたらめでたく韓米同盟が破綻し、下手したら米国から経済制裁を食らうでしょう。
そうなったらただでさえ危機的な韓国経済にとどめをさすことになります。
韓国国民だって同族同胞と言ってもそこまで入れ込むつもりはないでしょう。
その辺は良く分かっているのか、廬武鉉政権時代の失敗を繰り返さないように、国民には米国と仲良くやってるように見せています。
いよいよ決裂となり、仲介役も限界に来た時に、北と米国のどちらを選ぶか?
それが問題かもしれません。
仲介役をうまくこなして、「終戦宣言」と「核リスト提出、査察受け入れ」の取り引きを成立させれれば、成功と言えそうです。
ただし、経済制裁は維持されます。
経済制裁は維持されるので北朝鮮的にはキレるでしょうが、それを説得できれば文政権の北朝鮮外交は大成功と言えると思います。
できんのかな~?
どうかな~~~?
無理そうな気がするな~~~。。。
米国側からはボルトンいわく「文大統領から、北朝鮮は1年以内に非核化する意思があると聞いている」と、お前がそう言ったんだからちゃんと北朝鮮にやらせろよ、と責任を負わされ、米国政府からも「文大統領も非核化が大事だと理解しているはずだ」とプレッシャーを掛けられる始末。
これが米韓でしっかり調整できていて、ムチとアメの役割分担で進めよう!みたいな脚本をもとに進めているなら安心ですが、そんな可能性もなさそう。
「もう知らん!空爆されろ、俺は止めない!」というちゃぶ台返しをするくらいの覚悟を見せないと非核化なんて進むわけがないと思うのですが、文政権の支持理由の第一が「南北対話の再開」なわけで、非核化交渉が破綻したら困るのは文政権。金正恩もその辺はよく分かっているので足元を見てくるでしょう。
特使団が直接非核化について話すことはないでしょうから、何か決まるとしたら「南北連絡事務所の開設日」と「南北首脳会談の日程」くらいか。
米国が拒否して計画倒れになった新義州まで列車を走らせる件について、「どうなってるんだ!」と責めたてられそうです。
他には次回の離散家族再会についても触れられるでしょう。
あとはアジア大会での南北合同チームの活躍を取り上げ、これからもどんどん南北合同チームを作りましょう!南北友好!!という和解ムードを盛り上げるネタでお茶を濁す感じになりそうです。
それにしてもここまで下手に出てしまうのは何なんでしょうね。
そんなに好きかと。
政治犯収容所・拷問・連座制・密告制・公開銃殺・金一族崇拝教育・完全統制されたメディア・情報封鎖。
何がいいのか?
これらが同族同胞というだけで全部無視されるんだから凄まじい。
開城の南北連絡事務所も韓国が米国に忖度して延期したというより、北朝鮮から返事がないことが理由のようですから、韓国が「お願い」して開所してもらうことになるわけです。
準備作業なんて、非核化後か、非核化プロセスが始まった後からでも全然遅くないと思えるのですが、なぜか前のめり。制裁が解除されたらすぐ再開できるように準備する、という名目でフライングを連発。
南北鉄道も米国から却下されて「米国は南北和解を邪魔してる」と対米感情を悪化させる始末。反米団体が「米国こそが積弊だ!」と元気にデモをしています。
韓国政府やメディアは「米朝が没交渉に陥り、韓国の仲介者としての役割がさらに重要になった」と自分で自分のハードルを上げまくってます。
南北首脳会談で文在寅大統領が「非核化をやらないと軍事攻撃もありえるぞ!」と最後通牒を突き付けて米朝会談をもう一度再開させれれば良いですが、文大統領が親北・反米情緒を炸裂させて北朝鮮側に立ち、米国に「まず終戦宣言を先にやりましょう」と要求しそうで心配で仕方ない。
そうなったら米国の韓国への不信はうなぎのぼりでしょう。
地雷だらけの北朝鮮外交。
親北左派政権が「米国は頑なだ!我が同胞である北朝鮮を信用して、彼らの要求する通りに進めてみようじゃないか!!」と大々的に言い出さないことを祈るばかりです。