「自由」「人権」「民主」という単語は一切ない平壌共同宣言

「戦争のない朝鮮半島が来た」と文大統領が自画自賛している平壌共同宣言。

「自由」「人権」「民主」といったグローバルスタンダードとなっている普遍的価値観を示す用語は皆無。

普遍的と言えるのはせいぜい「平和」くらい。

あとは、ひたっっっすら民族民族民族です。

特に「わが民族は優秀です、わが民族は強いです、わが民族は平和を愛します、わが民族は共に生きるべきです」というフレーズにはドン引きさせてもらいました。

一瞬本当に言ったのか?と疑いましたが本当に言ってる映像見たときは目と耳を疑いましたよね。

絵に描いたような右翼ですよ、本当に。

 

民族自主・民族自決という時代錯誤なフレーズも飛び出してましたね。

香り立つ反米臭。

なんでそんなに北の独裁者が好きなのか謎。

面白いのは、金大中大統領と小渕総理が出した日韓共同宣言と今回の平壌宣言がとっても対照的な点です。

外務省のホームページ「日韓共同宣言 -21世紀に向けた新たな日韓パートナーシップ-」から抜粋します。

2.両首脳は、日韓両国が21世紀の確固たる善隣友好協力関係を構築していくためには、両国が過去を直視し相互理解と信頼に基づいた関係を発展させていくことが重要であることにつき意見の一致をみた。

小渕総理大臣は、今世紀の日韓両国関係を回顧し、我が国が過去の一時期韓国国民に対し植民地支配により多大の損害と苦痛を与えたという歴史的事実を謙虚に受けとめ、これに対し、痛切な反省と心からのお詫びを述べた。

朝鮮戦争を仕掛けた北朝鮮に反省を求めることは一切なし。謝罪を求めて断られたというやりとりさえなし。

大韓航空機爆破も、ラングーン爆破テロも、青瓦台襲撃も、延坪島砲撃も、天安艦撃沈も、漁民拉致も、その他もろもろの韓国に対するテロ行為を謝罪する気なし。

全部「分断と冷戦」(=ソ連と米国)に責任転嫁して免罪。

んなアホな。朝鮮戦争で侵攻決断したのは金日成ですし、数々のテロ行為も金正日の命令です。ソ連とアメリカ関係ないでしょ。

それに比較して日本は何度も謝罪の言葉を繰り返してきたわけですが、その点を評価されることはなく、反省が足りない、真正性が足りないと非難される。

北朝鮮にも同じ姿勢なら納得もできますが、扱いの差がひどすぎて隣人付き合いに嫌気が差すのもしょうがない。そりゃ嫌韓も広がる。

 

次の日韓共同宣言のような内容などは、自由主義諸国では当たり前、常識以前の内容ですが、南北でこのような宣言が出ることはまずありえません。

両首脳は、日韓両国が、自由・民主主義、市場経済という普遍的理念に立脚した協力関係を、両国国民間の広範な交流と相互理解に基づいて今後更に発展させていくとの決意を表明した。

日韓では、自由・民主主義・市場経済という普遍的理念に立脚した協力関係を宣言。

平壌宣言では、「自由」の替わりに「民族自主」、「民主主義」替わりに「民族自決」、「市場経済」の替わりに「民族経済」が登場。

ぜ~~~んぶ「民族」がくっつく。言い換えれば同じ民族同士以外は排除して、発展しようという排外主義全開の右翼的な主張です。

日韓共同宣言と比べて、なんともまぁ対照的です。

両首脳は、両国のパートナーシップを、単に二国間の次元にとどまらず、アジア太平洋地域更には国際社会全体の平和と繁栄のために、また、個人の人権が尊重される豊かな生活と住み良い地球環境を目指す様々な試みにおいて、前進させていくことが極めて重要であることにつき意見の一致をみた。

日韓共同宣言ではしっかり「個人の人権」が謳われています。

平壌宣言では「人権」の二文字は存在しません。

「自由」の二文字もなし。

今後も登場することはないでしょう。

韓国側が求めてこないのに入れるわけがないですから。

当時小渕総理は共同宣言の中でこう述べて韓国を称えていました。

小渕総理大臣は、韓国がその国民のたゆまざる努力により、飛躍的な発展と民主化を達成し、繁栄し成熟した民主主義国家に成長したことに敬意を表した。

韓国の民主化の達成を祝う日本。

韓国から北朝鮮に対してこういうお祝いの言葉を贈る日が来るのでしょうか?

北朝鮮の体制を保障することに同意する以上、そんな日は訪れないように思えます。

それにしても、日本と北朝鮮に対する韓国の扱いの差はなんなんでしょうね?

数百万の観光客がお互いに行き来して、交流行事もアホみたいに行われ、韓流ドラマが日本のテレビで流れない日はなく、韓国では日本式の飲食店がバンバン出店されるという状態。

これで北朝鮮より日本に対する好感度の方が低いんだからやるせない。

右翼がろくでもねぇことは認めますが、嫌韓が広がる理由を日本の右傾化にしか見いだせないようでは、見たいものしか見ない愚か者でしょう。

韓国の反日にはもはや腹も立たないですが、日本に対する姿勢と北朝鮮に対する姿勢のあまりにもひどい二重基準には腹が立ちます。

同族同胞と言いながら、北の同胞を容赦なく弾圧する相手と握手をし、「平壌の発展が素晴らしい」とかほざいて独裁者の業績を称える。

対話を続けるためには仕方がないなんてただの言い訳です。そんなもんはパレードやマスゲームを断って交渉を続ければ良いだけの話しでしょう。

強制動員という人権蹂躙の成果を見て「感激した」とか豪語できる神経がヤバイ。

日本が二の丸振って同じことをしたらきっと嫌悪感を抱くはず。

しかし、北朝鮮相手には、感激・感動・感謝の雨あられ。

この情緒はなんとかならんもんか?

民族愛で「自由」「人権」「民主」といった価値観は無視。

本来韓国こそが率先して国際社会に訴えかけて北朝鮮に求めていかなければいけないことのはず。

これが韓国左派政権の実態です。

左派の仮面をかぶったただの民族主義者。

あきれるばかりです。