北朝鮮は「強盛大国」から「富国強兵」に転換したと言うが、違いがまったく分からない

ちまたの有識者いわく北朝鮮は軍事優先の「強盛大国」から、経済優先の「富国強兵」政策に転換したとのこと。

「強盛大国」じゃなく「富国強兵」だから大丈夫。

意味が分からない。

字面で言えば「富国強兵」の方が戦闘的です。

まぁこれは表現の問題であって、経済建設を優先させたいから核を放棄して、制裁解除をゲットし、改革・解放政策で投資を呼び込んで経済成長を目指すはずだ。だから非核化のためには今が交渉のチャンスだ!ということなのでしょう。

 

ただ、「経済再建」なんて、今も昔も北朝鮮はずーっと目指してました。

密植だのチョンリマ経済建設だのうんちゃら速度戦だの色々やってました。

純粋に失敗してただけで、経済強国を目指す政策はこれでもかとやってます。

北朝鮮との対話ムードが出てくるときにいつも登場するのは「北朝鮮は変わろうとしている」とか「北朝鮮の政策方針は変わった」という意見。

そうか?

変わったか?

そりゃ平壌の町の風景が近代的になったり、中朝貿易で財を成した金持ちが生まれたりと変化もあります。

それが重要とはとても思えない。

仮に「好ましい変化ポイント」を100点満点で評価したとしたら、平壌の風景や金持ちの出現は3点くらいでしょう。

大して意味がありません。

北朝鮮が好ましい形に変わった判断できるとしたら、次のようなことが起きた場合です。

  • 全国津々浦々の金父子の肖像画が消える。
  • 全員着用が義務付けられている金日成・金正日バッチを外す人が増える。
  • 韓国のテレビ放送が解禁される。
  • 嘘だらけの金日成神格化歴史教育が学校から消える。
  • 国内の移動が自由化される。
  • 一般人の国外へ渡航が解禁される。
  • 収容所が閉鎖される。
  • 連座制・密告制・公開銃殺がなくなる。

こういうことが起きれば北朝鮮に好ましい変化が起きている!と高評価して良さそうです。

ちなみに軍事的なことは一切入れてません。

仮に核を放棄し(たと思わせ)て、38度線付近の長射砲台群を撤去し、DMZから兵を引いて自然公園化したとしても、「好ましい変化ポイント」は10点くらいです。

国外に向けた銃を下したところで、国内(自国民)に向けた銃がおろされない限り、北朝鮮は変わっていないと判断すべきです。

なぜかこれが分からない。

「北朝鮮は変わろうとしている。この変化を逃すな!」という希望にすがってしまうのでしょう。

この手の踊らされてしまう人たちがいる限り、北朝鮮の個人崇拝式独裁体制は安泰かもしれません。