南北融和に前のめりのハンギョレ新聞

親北性向が強い左派系のハンギョレ新聞。

韓国の軍事独裁政権と戦ってきたことを誇りにするわりには北の独裁政権とは戦おうとしない謎の新聞です。

北朝鮮への特使代表団派遣から南北会談も決まって、南北関係改善に向けた第一歩だと前のめりの記事が乱れ飛んでいいます。

 

南北会談にえらく期待しているのが分かる記事に、いちいちツッコんでみたいと思います。

[ニュース分析]南北関係の加速ペダル・朝米対話の突破口…平和に向けた「機会の扉」

4月末、板門店での首脳会談開催に合意した意味 
米朝対話に繋がった場合は南北関係も急進展 
米朝対話実現しない場合は南北談判で“動力” 
チョン室長「南北、早期の首脳会談に共感 
金委員長、文大統領にかなりの信頼持っているようだ」 
 
板門店に世界の耳目が集まる“象徴性” 
平和の家での会談、金委員長が”訪韓”する形に

前段の要約ですが、だいぶ前のめりです。

南北が4月末、板門店(パンムンジョム)で第3回南北首脳会談を開くことで電撃的に合意した。大きな突発変数がなければ、2000年6月の第1回、2007年10月の第2回首脳会談以来、10年6カ月ぶりに(南北首脳が)膝を突き合わせることになる。平昌(ピョンチャン)冬季五輪を機に作られた“機会の扉”を大きく開けた南北が、「朝鮮半島冷戦体制」の終息に向けた長い道程を共に歩き出した。

「「朝鮮半島冷戦体制」の終息に向けた長い道程を共に歩き出した」そうです。

「半島の冷戦体制」。

良く聞くフレーズです。

このフレーズは問題のすり替えに使われますね。

冷戦なんて問題にしていません。密告制・連座制・強制収容所・公開銃殺、そういった暴圧体制が問題なわけです。そういうことをやっていない元共産主義国家はほとんど民主化してます。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領の対北朝鮮特別使節団として平壌を訪れたチョン・ウィヨン大統領府国家安保室長が6日午後に発表した「特使の訪朝結果に関するメディア発表文」の内容は破格のものだ。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の特使として訪韓した金与正(キム・ヨジョン)党中央委員会第1副部長が先月10日に文大統領と面会し、金委員長の訪朝招請の意思を伝えてから1カ月も経たないうちに、両首脳の早期首脳会談が合意されたのだ。

「「特使の訪朝結果に関するメディア発表文」の内容は破格のもの」だそうです。

破格ですって(笑)

単語の選択に、ハンギョレ新聞の”前のめりっぷり”がうかがえます。

チョン室長は「南北首脳会談を再開することは、南北関係の発展にとって非常に肯定的で、歓迎すべきことであり、できるだけ早期に開催するのが望ましいというのが南北共通の立場だった」とし、「(金委員長が)文大統領に対してかなりの信頼を持っているものとみられる」と話した。

金正恩にかなり信頼されている、と言われて嬉しい人が韓国国内にいるとは驚きました。

 

南北が首脳会談開催の時期を「4月末」に決めたのは、様々な面で注目に値する。金副部長の訪朝の招請に、文大統領は「環境を整えて実現させよう」と言及した。そして、「南北関係発展のためにも、速やかな米朝対話が必要だ」と強調した。文大統領は今回の南側特使団との面会で、金委員長が朝鮮半島の非核化原則と朝米対話に対する前向きな立場を明らかにしたことを、「首脳会談の条件」が整ったものと判断したとみられる。チョン室長は「南北が首脳会談の早期開催に原則的に合意し、ひとまず4月末に決めた」とし、「具体的な日程については引き続き協議することにした」と述べた。

4月末に決めたのは、米軍の軍事攻撃が3月末から4月上旬の可能性が高いからでしょう。

それを防ぐために4月末に南北会談を設定して、軍事攻撃させなくしただけです。

それを「金委員長が朝鮮半島の非核化原則と朝米対話に対する前向きな立場を明らかにした」と韓国側が判断したそうです。もうどうしようもないな、こいつらは。

(中略)

南北が首脳会談の開催場所に「(板門店南側の)平和の家」を選んだのも意義深い。停戦協定が締結された分断の象徴「板門店」で南北の首脳が会うのは、それだけで世界的な耳目を集められるほど大きな象徴性がある。さらに、「平和の家」は板門店の南側地域に位置している。金委員長が“訪韓”する形を取ったわけだ。これは以前の2回の首脳会談が平壌(ピョンヤン)で開かれたことをめぐり、韓国側の内部で議論があったことを意識した北側の配慮とみられる。チョン室長は「これまで2回の南北首脳会談はすべて平壌で開かれた」としたうえで、「板門店は分断の象徴だ。第3回首脳会談は、板門店の南側区域である平和の家で行うという象徴性がある」と強調した。平和の家は国連軍司令部の管轄地域で、民間人の出入りも統制される区域であり、警護の面でも双方が安心できる。

詭弁ですね。前回2回が平壌なんだから今回はソウルでしょ。

板門店南側の平和の家は韓国側だから訪韓である。笑わせますよね~。

平壌訪問2回と、平和の家訪問1回が等価値だとでもいうつもりでしょうか?

これを「北朝鮮側が譲歩した!素晴らしい!!」と言われても失笑しか出ない。

ク・カブ北韓大学院大学教授は「早期首脳会談とホットラインの設置に関する合意は、南北が敵対関係をこれ以上維持しないという宣言と見ることができる」とし、「朝鮮半島における冷戦体制の解体に向けた第一歩を、外部の力ではなく、当事者である南北が自ら踏み出したもの」だと評価した。

http://japan.hani.co.kr/arti/politics/29958.html

まぁ千里の道も一歩からと言います。

全否定するのも良くないでしょう。

しかし、核問題だけしか語られないとしたら、この交渉は失敗します。

北朝鮮が脅威である根本原因はあの暴圧体制です。

核を放棄したところで、あの閉鎖性と人権蹂躙体制が維持されるなら、北朝鮮が脅威であることは変わりません。

ハンギョレ新聞は南北対話の進展をえらく大喜びしていますが、仮に北朝鮮が非核化したとして、それで韓国の安全保障が担保されるとでも思っているのでしょうか?

北朝鮮は軍事的脅威がなくなり、体制の安全が保障されるなら核をやめると言っています。

軍事的脅威がなくなる=在韓米軍の撤退です。

体制の安全の保障=金一族の個人崇拝式独裁体制の維持です。

非核化したところで、ソウルを火の海にできる通常兵器は維持されたまま、あの暴圧体制も継続されます。

ハンギョレはそれで良いのでしょうか?

韓国の軍事独裁政権なんて足下にも及ばない極悪な政権です。

なぜ北の政権とハンギョレは闘おうとしないのか本当に謎です。

独裁の打破を掲げて自国の政府とは戦っても、隣の独裁国家とは融和一辺倒。

これが韓国でリベラルを名乗る新聞の実態です。

日本も似たところがありますね。

問題視するのは自国の人権だけ。

もしくは米国が関係する中東などの人権問題だけ。

中国や北朝鮮の独裁政権下の人権問題には甘い。

中国の人権問題は中国人自身が、北朝鮮の人権問題は北朝鮮に住む人たち自身が解決する問題だと言って何もしようとしません。

超冷たい。本当にビビる。

まったく関係ないならそういう意見も分からなくもないですが、北朝鮮の人権問題なんて日韓が思いっきり関係しています。

帰国事業で9万3千人の在日朝鮮人と日本人配偶者が地獄送りにされています。

日本人も拉致されてますし、それ以上の韓国人も拉致されています。

3万人の脱北者が韓国に住み、脱北者が北の人権弾圧のひどさを訴えています。

人数でも被害の度合いでも北朝鮮の人権問題について、日韓は当事者であり、他人事ではありません。

それなのに、南北会談での融和路線に万歳三唱で大喜びする人間が一番多いのが韓国であり日本です。

もちろんまだ何も始まってないですから、全否定する段階ではありません。

しかし、北の閉鎖性も人権状況も問題視されない外交交渉では何も変わらないでしょう。

核とミサイルだけしか語られない南北会談では意味がありません。

本来そう言う点を追及して韓国政府を突き上げなければいけないリベラルのハンギョレ新聞が、一番北朝鮮よりの報道を繰り返す。

このあたりが、北朝鮮問題が解決しない根が深い根本原因だろうと思えます。