トランプ大統領と次期大統領選を争う、民主党大統領候補を決定する予備選が面白いことになっています。
初回のアイオワ州の結果は、まさかの若手&同性愛者のブティジェッジ氏。

お次のニューハンプシャー州では、予想通りサンダース氏が1位ですが、僅差の2位にこれまたブティジェッジ氏。

民主党党員ではなく、アメリカ全体で見て人気の高いバイデン氏は次々と微妙な結果をたたき出して、選挙戦から早くも脱落しそうな勢いです。
台風の目となっている ブティジェッジ氏に注目が集まっていますが、「社会主義者」の悪名(?)高いサンダース氏とウォーレン氏が民主党内の急進左派票を分け合ったいるにも関わらず、双方高い得票率が個人的に気になるところ。
ダークホースのブティジェッジ氏ですが、トランプ大統領当選を的中させた、木村太郎氏がだいぶ前に「ブティジェッジ氏の演説を聞いて惚れた!」とテレビで言っていました。
木村太郎氏の見る目は凄いですね。
このままいけば、トランプvsブティジェッジの大統領選が見れるかもしれません。
個人的には可能性が高いのはサンダース氏かな、と思っています。
ただ、サンダース氏が民主党候補に確定したら、トランプ大統領の再選はほぼ確実でしょう。
好景気の米国経済を腰折れさせたくない経営者や普通に働いている無党派層の有権者がサンダース氏に投票するとは考えづらい。
貧困層や学生ローンに苦しむ若者からの得票が期待できたとしてもそれだけで資本家に大変優しくないサンダース氏が当選するのは厳しいはず。
サンダース氏相手なら、トランプ大統領の”口撃”も「社会主義者が米国経済を破壊する!」の一点張りでかなり有利に選挙戦を進められます。
案外、トランプ大統領に勝てるとしたら、ブティジェッジ氏かもしれません。
経歴を見ると滅茶苦茶優秀ですし、経験不足を指摘されていますがトランプ大統領でもなんとかやっていけてるんですから能力的には問題ない気がしますね。
メディアでは大きな声で指摘されませんが、やはり”同性愛者”を国のトップとして受け入れれるかの方が、能力的な問題よりも大きい気がします。
伝統的な家族観を大事にする共和党の支持基盤である福音派の人たちは絶対反対でしょう。
トランプに嫌気がさして投票を辞めようとしていた人たちが、ブティジェッジ氏になるくらいならとトランプ大統領に投票するかもしれません。
ブティジェッジ氏がもし大統領になったら、外交的にも色々影響あるかもしれません。
今までのファーストレディの立ち位置に、男性の配偶者を据えることになるわけですから、LGBTに理解のない国への外遊は受け入れ国に嫌がられるかもしれません。
”生理的嫌悪”はいかんともしがたいものがあります。
米国大統領と同性の配偶者が飛行機から降りてくる絵面をテレビや新聞で見て、同性愛に理解の無い人々がどう思うか。
米国国内はうまく収まっても、生理的嫌悪から米国を舐める、又は嫌う国が出てくるかもしれません。
そうなれば米国の覇権国としての地位が揺らぐでしょう。
そういう諸々を考えると、トランプ大統領再選が無難と思えます。
それにしても、共和党、民主党共に、キワモノ揃いの候補ばかりですね。
オバマ大統領を最後に”まともな”候補は消えたと過去を振り返って懐かしむ日が来るかもしれません。